収益は41.5億ドルで前年同期比5.5%上昇
- グローバルビジネスの為替レート固定ベースの売上高は直前期比1.1%増
- Digitalは前期比4%増で収益の13.7%に寄与
- 純利益は前年同期比6%増の9億2,600万ドル
* 本プレスリリースの日本語抄訳では、会計年度表示を本社(インド)に合わせた表記としています。(例:2016年3月31日を末とする会計年度は「2016年度」となります)
このページは2016年1月12日(現地時間)にインド ムンバイにて発表されたプレスリリースの抄訳です。発表内容の詳細は原文をご覧下さい。
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2015-16年度第3四半期ハイライト |
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2016年1月12日、インド・ムンバイ発:ITサービス、コンサルティングおよびビジネスソリューションのリーディングカンパニーであるタタコンサルタンシーサービシズ(本社:インド・ムンバイ、以下「TCS」)は、IFRS(国際財務報告基準)に基づき、2015年12月31日を末日とする2016年度(*)第3四半期の連結決算を発表しました。
TCSの代表取締役社長兼CEO(最高経営責任者)エヌ チャンドラセカランは第3四半期の業績について、次のように述べています。
「一般的に第3四半期は伸び悩む期で、さらに今回はチェンナイの洪水の影響があったにも関わらず、当社は全業種に渡り成長を遂げることができました。グローバルでは、特にコア市場の北米と欧州、新興市場の中では南米が牽引役となり、効率的に拡大しました。」
さらに、「リアルタイムの洞察・分析が必要となるグローバル競争の中でしのぎをけずる大企業にとっては、2016年も引き続き、Digitalが注力すべき分野となるでしょう。今決算では収益の13.7%はDigital事業が生み出したもので、この成長ペースは前期に続いて高まっている中で、お客様とのパートナーシップにおいてTCSが存在感を示している」とコメントしています。
TCSのCFO(最高財務責任者)ラジェシュ ゴピナタンは、「為替環境やその他の逆風もあった厳しい環境の中で、TCSは厳格さと規律をもって業務を遂行し、着実に利益と好調なキャッシュフローを生成しました」と述べています。
全体的な成長を遂げた第3四半期は、ライフサイエンスとヘルスケア、製造業およびハイテク業界を筆頭にすべての業界で直前期からの成長を達成しました。コア市場では北米と欧州、新興市場では南米とアジア太平洋地域が成長し、サービス分野ではインフラストラクチャサービスとビジネスプロセスサービスが成長を牽引しました。
第3四半期の主な契約案件
- 世界的な大手銀行から、業務を最適化するためにアプリケーションマネジメントとサービスデリバリーを刷新する複数年プロジェクトを受注しました。
- 欧州の大手メーカーから、北米と南米における営業、人事、財務、総務アプリケーションのサポートを行う戦略的パートナーに選ばれました。
- 英国を本拠地とする大手食品流通業者から、品質保証と環境管理を変革するパートナーに選ばれました。
- 欧州の大手航空会社から、複数の事業分野にわたりエンドユーザーサービスとオペレーションの標準化および品質向上のためのインフラストラクチャ変革を実行するパートナーに選ばれました。
- 北米有数のデジタルメディアおよび広告会社から、オンライン広告業務、サーチキャンペーンマネジメント、カスタマーオンボーディングの拡充を加速させるための戦略的パートナーに選ばれました。
- 欧州の大手公益事業企業の一社から、ビッグデータとモビリティを活用した大口顧客のサービス利用に関するビジネスインテリジェンスおよびアナリティクスを提供する複数年契約を締結しました。
- 北米有数の生命保険相互会社から、エンドツーエンドのアプリケーションマネジメントサービスにおける戦略的パートナーに選ばれました。
- 南米の大手銀行から、ITと業務オペレーションを転換するエンドツーエンドの大規模な包括的サービス契約を受注しました。
- 南米の大手銀行から、業務の標準化および域内の成長戦略との整合を実現するためのデータセンタ完全変革を受注しました。
デジタルサービスとソリューション関連の主な契約案件
- 自動車メーカーから、コネクテッドカーにおけるカスタマーエクスペリエンスを変革するデジタルプロジェクトを受注しました。
- 大手保険会社から、革新的なマルチチャネルソリューションによってカスタマーエクスペリエンスと代理店環境を変革する契約を受注しました。
- 欧州有数の生命保険会社から、ソーシャルチャネルを通じて得た分析データを活用した製品安全モニタリング業務の変革プロジェクトを請負いました。
- 大手自動車メーカーから、顧客のさらなる快適性を目指しハイブリッド車ラインにロボティクスを取り入れる斬新な取り組みのパートナーに選ばれました。
- 世界的なメディア・情報企業から、同社の製品を取り込む際のカスタマーエクスペリエンスのソーシャルゲーミフィケーションをデザインするサービスを受注しました。
- グローバル企業3社が、アーカイブされたエンタープライズデータに必要に応じて迅速にアクセスすることを可能にするTCS Active Archive(TM)製品を採用しました。
- インドの大手銀行からデジタルバンキングにおけるユーザーエクスペリエンスを刷新するプロジェクトを受注しました。
TCS BaNCS (TM)
- アジア太平洋地域有数の銀行が、南北アメリカ事業におけるバンキングプラットフォームに、TCS BaNCS(TM)を採用しました。
- 南アフリカの2大銀行が、生命保険および総合保険事業向けに、TCS BaNCS(TM)インシュランスプラットフォームを採用しました。
- グローバルな資産管理機関が、デジタルサービス拡充のために、TCS BaNCS(TM)を採用しました。
- 欧州の大手市場インフラ機関から、清算・決済システムの入れ替え案件を受注しました。
ignio (TM)
TCSのニューラルオートメーションプラットフォームであるignio(TM)を採用するお客様が増加しています。
- 北米有数のエネルギー会社が、技術変革の基盤を構築するために、ignio(TM)を採用しました。
- 北米に本拠を置く大手グローバル製薬会社は、データセンタ運営の効率化を図るためignio(TM)を採用しました。
- 大手グローバル自動車メーカーは、ビジネスにおける包括的な可視化と業務の自動化に向け、ITシステム全体のインテリジェンス階層としてignio(TM)を導入しています。
- 大手グローバル航空会社グループは、ITサービス全般の品質を最適化するためにignio(TM)を採用しました。
イノベーションと知的財産
2015年12月31日現在、TCSは当四半期に申請した90件を含めて2,536件の特許を申請中で、これまでに302件の特許を取得しています。
人材関連
TCSは事業拡大を支えるため、採用活動を継続。第3四半期には22,186人を新規に採用(純増は9,071人)し、期末現在の連結ベースの総従業員数は344,691人となりました。離職率(直近12カ月)は15.9%に減少しました。
エクゼクティブバイスプレジデント兼グローバル人事部門最高責任者のアジョイ ムカージーは次のように述べています。
「今四半期は、我々が取り組んできた努力の結果、離職率の低下という成果につながりました。力強い事業拡大を支えるために、採用を継続するとともに、デジタルスキル向上への投資を続けます。今年だけで、70,000人を超えるTCS社員が新しいデジタルテクノロジーを身につけるためのトレーニングを完了しています。」
受賞と認定
ビジネスリーダーシップ:
- Intellectual Asset Managementより「Asia IP Elite 2015」を授与
- Confederation of Indian Industry主催の CII Industrial Intellectual Property Award 2015を受賞
- Aegis Graham Bell Awards 2015(mHealth 部門)を受賞
- TCS 中国 が、2015年グローバル・サービス・プロバイダー トップ10にランクイン
- TCS ハンガリーが、University Cooperation Excellence Awardを受賞
パートナー:
- Oracle Excellence Award for Specialized Partner of the Yearを獲得
- アジア太平洋地域のテレコミュニケーション業界部門
- 北米およびアジア太平洋地域のエンジニアド・システム・ソリューション部門
- Dell World 2015にて2016年度 GSI Partner of the Year Awardを受賞
サステナビリティー:
- Dow Jones Sustainability Index 2015に選出
リーダーシップ:
- エヌ チャンドラセカラン
- Qimpro Platinum Standard Award 2015(ビジネス部門)を受賞
- Business Today’s Best CEO 2015(IT & ITEs部門)に選出
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