2018年度第3四半期決算報告を発表

大型案件の受注とデジタル分野の需要が第3四半期の堅調な業績を牽引

2018年1月15日

 

米ドルベースの売上高は前年同期比9.1%増、前期比1%増

  • 受注ボリュームは第3四半期として過去3年間で最大となる前期比1.6%増
  • デジタル分野の売上高が占める割合は22.1%、前年同期比39.6%増、前期比13.9%増
  • デジタル分野が大幅に成長、過去最大のデジタル関連の契約を獲得

 

* 本プレスリリースの日本語抄訳では、会計年度表示を本社(インド)に合わせた表記としています。 (例:2018年3月31日を末とする会計年度は「2018年度」となります)

このページは2018年1月11日(現地時間)にインド ムンバイにて発表されたプレスリリースの抄訳です。発表内容の詳細は原文をご覧下さい。

▶ 原文はこちら

 

2018年1月11日、インド・ムンバイ発:タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)は、IFRS(国際財務報告基準)およびInd AS(インド会計基準)に基づき、2017年12月31日を末日とする連結決算を発表しました。

 

2017-18年度第3四半期 業績ハイライト

  • 売上高:47億8,700万ドル、前年同期比9.1%増、前期比1%増
  • 為替変動の影響を除外した売上高:前年同期比6.2%増、前期比1.3%増
  • 純利益:10億1,200万ドル、前年同期比1.2%増、前期比1.1%増
  • 営業利益率:25.2%、前期から0.1%拡大
  • 事業活動からの純現金収支:12億600万ドル、純利益の119.2%
  • 1株当り利益:0.53ドル
  • 1株当り配当額:7.00ルピー

 

基準日は2018年1月23日、支払日は2018年1月31日を提案

 

2017-18年度第3四半期 事業ハイライト

  • 小売分野が回復:前年同期比3%増、前期比6.4%増(CC)
  • デジタル分野の売上高が占める割合:22.1%、前年同期比39.6%増、前期比13.9%増 (CC)
  • 上位契約規模帯に新たに加わった顧客企業数:
    • 500万ドル超:15社
    • 1,000万ドル超:9社
    • 2,000万ドル超:7社
    • 5,000万ドル超:3社
  • IT部門の離職率:さらに0.2%低下し、11.1%(直近12ヵ月)
  • 総従業員数:390,880人、新規採用者総数: 12,534人

 

TCS代表取締役社長兼CEO(最高経営責任者)兼マネージングディレクターのラジェシュ ゴピナタン(Rajesh Gopinathan)は、第3四半期の業績について、次のように述べています。
「TCSは業界の歴史を塗り替えるような契約獲得、強固な顧客構成、および幅広い業界からの需要に支えられ、すぐれた第3四半期の業績をもって2017年を終えました。ポートフォリオのうち不調だった分野が回復したとともに低調な分野が減少したことで、今後のさらなる成長へ向かう準備が整いました。“Business 4.0”とも呼ばれるこの時代において、新たな機会を活用しようと模索する先進企業がデジタルへの投資を拡大する中、TCSはこれらの企業に選ばれる変革のパートナーとなっています。当四半期、私たちにとって初となる5,000万ドル超の契約を締結し、デジタル技術の主流化における重要なマイルストーンに到達しました。TCSが過去数年間にわたり、リサーチ、イノベーション、さらに知的財産の構築に対して行ってきた投資が、このような大規模な変革プログラムの契約を獲得するうえで確固たる競争力になっています」

TCS COO(最高業務執行責任者)兼エグゼクティブディレクターのN. ガナパシー スブラマニアム(N. Ganapathy Subramaniam)は、次のように述べています。
「TCSはすべての分野で優れた業績を達成しました。新規案件候補、デジタル分野における勢力拡大、小売分野の大幅な需要回復、さらに大半の業界分野における好調により、例年、季節的に低調となりがちな第3四半期においても受注ボリュームを大幅に拡大できました。優れた業務遂行能力と、TCSのプラットフォームが持つケイパビリティの組み合わせが大型案件の獲得に貢献しています」

TCS CFO(最高財務責任者)のV.ラマクリシュナン(V. Ramakrishnan)は、次のように述べています。
「TCSの組織全体による足並みを揃えた取り組みと、より緊密な運転資本の管理により、当四半期には非常に好調なキャッシュコンバージョン指標を達成しました。新たな地域への進出、新たなクラウドベースのプラットフォーム事業などをはじめとした主要な投資判断において、TCSがこれまでに採用してきた長期的視野の成果が実り始めています。当四半期に締結した主要案件のいくつかは、TCSの戦略的忍耐が正しかったことを証明しているといえるでしょう」

 

第3四半期の部門別ハイライト (*1)

産業分野別:
当四半期は大半の産業分野で会社平均を上回る成長を遂げました。小売・消費財(CPG: Consumer Packaged Goods)が大きく回復し、前期比6.4%増の成長を遂げました。
この成長にはエネルギー・公共事業(前期比8.5%増)、トラベル・ホスピタリティ(前期比2.9%増)、およびライフサイエンス・ヘルスケア(前期比2.5%増)が貢献しました。
前年同期比では、銀行・金融・保険(BFSI: Banking, Financial Services and Insurance)および小売を除く全ての分野が9.5%を超える成長を達成し、うち4分野では2桁成長を達成しました。

市場別:
成長は中南米(前期比5%増)、欧州(前期比2.6%増)および北米(前期比1.5%増)が貢献しました。前年同期比では欧州大陸(22.3%増)、英国(8.2%増)およびインド(4.1%増)が堅調でした。
北米は前年同期比2.8%の成長を達成しました。

サービス分野別:
顧客のデジタルイニシアティブへの投資の継続により、150を超える案件を獲得するとともに、全サービス分野で堅実な成長を達成しました。各サービスラインの主なハイライトは以下のとおりです。

  • クラウドサービス:パブリッククラウド、プライベートクラウド、およびアプリケーションのモダナイゼーションサービスによる堅調な成長により、デジタル分野で22件の契約を獲得しました。
  • サイバーセキュリティ:15件を超える大型案件を獲得し、GDPR(General Data Protection Regulation:一般データ保護規制)、アイデンティティ&アクセスマネジメント、および脆弱性管理に関するサービスへの需要が成長を牽引しました。
  • IoT(モノのインターネット):IoT展開の本格化に伴い大幅な成長が続いています。ロールスロイスが次世代製品とサービスを支えるためTCS Connected Universe Platform(TCUP)を採用したことを含め、TCSは10件のIoT案件を獲得しました。
  • デジタルインタラクティブ:TCSが取り組む2つの主要テーマ:“Experience Intelligence(インテリジェンスの体感・体得)”と“Humanizing the Machine First World(マシン第一の世界におけるヒューマナイゼーション:人間性の付加)”が当分野の大型案件獲得に貢献しました。
  • エンタープライズインテリジェントオートメーション:TCS Machine First Delivery Model(MFDMTM)が勢いを増したことにより過去最高水準の成長を遂げました。
  • エンタープライズアプリケーションサービス:SAP S/4 HANA、Oracle Cloud、Microsoft Dynamics 365、Salesforceなどのエンタープライズ向けクラウドプラットフォームをはじめとした新たなデジタル製品やサービスの導入が安定した成長に貢献しました。
  • コンサルティング&サービスインテグレーション:TCSのオファリングの根幹である顧客と一体化したコンサルティングに根差した変革の取り組みが、M&A、サプライチェーン、Future of Finance(未来型金融)、およびカスタマーエクスペリエンスにおける複数の大型案件獲得につながりました。
  • コグニティブビジネスオペレーション:市場調査、石油天然ガス、および通信産業における3件の大型案件を受注したとともに、デジタルを活用してビジネスを変革し、より優れた業績を実現するという、TCSが提唱する付加価値が反響を呼びました。
*1 成長率は固定通貨ベースです

 

第3四半期の主な契約案件

  • 欧州の大手銀行から、複数の地域と業務分野にわたり、ミッションクリティカルなコアシステムの運営変革における戦略的パートナーに選ばれました。
  • オーストラリアの大手銀行から戦略的パートナーに選ばれ、アジャイルモデルを通じ、すべての業務分野にアプリケーションサービスを提供する複数年契約を獲得しました。
  • 米国のレックスマークインターナショナル(Lexmark International Inc.)から、同社の将来的な変革に向けた、エンドツーエンドのITマネジメントを提供する専任パートナーに選ばれました。このパートナーシップにはプライベートクラウドインフラストラクチャ、エンドユーザサービス、およびネットワークとアプリケーションのマネジメントが含まれています。このプロジェクトにおいてはマシンファーストのデリバリーモデル(MFDM™)展開のため、TCSのコグニティブオートメーションプラットフォーム「ignio™(イグニオ)」が活用されます。
  • 米国の大手油田サービス企業との間で、コグニティブソリューションを活用することにより財務会計プロセスを変革し、顧客へのビジネス価値を大きく高めるためのパートナーシップ契約を締結しました。
  • エンジニアリング調達建設のグローバル企業から、複数のソースからサービス統合を図るプロジェクトのマネジメント、サイバーセキュリティ、同社のSAP環境のコグニティブオートメーションを推進するignio™の展開、およびアプリケーションサービスを担う戦略的ITパートナーに選ばれました。
  • 米国の大手ヘルスケア企業が持つ6つの重要なヘルスケア機能について、自動化とインサイトに関するignio™のコグニティブ機能を活用し、業務マネジメントを推進する複数年度の契約を獲得しました。
  • ロールスロイス(Rolls Royce)から、世界中の何千もの資産を相互に結び付けるIoTソリューションの基盤として、IoTプラットフォームと関連するアプリケーションを開発するための優先デジタルパートナーに選ばれました。
  • 大手市場調査グローバル企業のニールセン(Nielsen Holding Plc)との長年にわたるパートナーシップを2025年まで延長しました。TCSのBusiness 4.0戦略の活用を通じ、同社のテクノロジー、オペレーション、エンジニアリング、およびナレッジプロセスを変革し、顧客に優れた成果を提供します。
  • 英国の老舗ファッション・食品小売企業のマークス&スペンサー(Marks and Spencer Plc)から、カスタマーエクスペリエンスを変革し、ビジネスの成長を推進する主要テクノロジーパートナーに選ばれました。
  • 米国の大手金融・通信サービス企業のウェスタンユニオン(Western Union)から、複数の事業部門にわたるミッションクリティカルなシステムをグローバルに変革し、アジャイルおよびDevOps運営モデルへと進化させる戦略的パートナーに選ばれました。
  • デンマークの通信企業のTDCから、ITインフラストラクチャサービスを提供し、ignio™を活用して会社の360度ビューを構築し、インシデントとサービスリクエスト解決の自動化、およびコスト削減とカスタマーエクスペリエンス改善のためインフラストラクチャのヘルスチェックを行うパートナーに選ばれました。

 

第3四半期のデジタル分野における主な契約案件

  • 欧州の大手小売企業から、複数のグローバルチャネルにおいて、積極的、対話的、かつコンテクスチュアル(文脈的)なカスタマーエクスペリエンス提供を目的としたデジタルマーケティング変革の推進、および同社のマスパーソナライゼーション能力の向上を担う戦略的パートナーに選ばれました。
  • 英国を拠点とする大手保険会社から、調達から支払までのビジネスプロセスを次世代型のクラウドによって迅速化することを目的とした変革ロードマップ作成のパートナーに選ばれました。
  • ドイツのレンズメーカーから、高度なセンタリング、装着位置、および関連機能をインテリジェント機器のIoTフレームワークに盛り込み、次世代の自動化を推進するとともに、円滑なカスタマーエクスペリエンスを提供する同社初となる製品のコンセプト作成プロジェクトを受注しました。
  • 日本有数のハイテク企業から、データセンターの次世代の安全とセキュリティ監視機能を構築し、エネルギー遠隔管理ソリューションを通じてCO2排出を最小限に削減するIoTのパートナーに選ばれました。
  • 欧州の通信企業から、機械学習とAIを用いて支出の視認性を向上するとともに、アナリティクスを活用して人事と人材に関するインサイトを改善するプロジェクトを獲得しました。
  • カナダの保険会社から、TCSのサービスデザインを活用して競争力差別化の主要要素であるユーザーエクスペリエンス向上を図るプランの策定を受注しました。
  • 英国を拠点とする小売企業から、Microsoft Azure Cloudを活用したアプリケーションモダナイゼーションプログラムのためのクラウド変革パートナーに選ばれました。
  • 米国有数の投資管理企業から、セルフサービス機能の自動化によって従来のチャネルを補足する、カスタマーエクスペリエンス改善のための画期的手法の開発を受注しました。
  • インドの大手民間銀行から、次世代のセキュリティアナリティクス機能を実現する、ビッグデータのアーキテクチャとデザインコンサルティングを受注しました。
  • 米国のヘルスケアプロバイダー、英国の証券取引所、および米国の保険会社の3社から、包括的なインフラストラクチャとアプリケーションの脆弱性管理サービスを提供するサイバーセキュリティ案件を受注しました。
  • オーストラリアの石油天然ガス企業から、クラウド技術を利用しステークホルダーのビジネス価値を高める、デジタルトランスフォーメーションのための戦略的パートナーに選ばれました。

 

リサーチ&イノベーション

  • TCSのリサーチ&イノベーションのサイエンティストらは、米国テキサス州ヒューストンで開催された「INFORMS RAS 2017 Problem Solving Competition」で第2位に入賞しました。Institute for Operations Research and the Management Sciences(INFORMS)は、オペレーションズリサーチ、マネジメントサイエンス、およびアナリティクスの分野のプロフェッショナルが参画する世界最大の学会です。
  • TCSのリサーチ&イノベーションのサイエンティストが、インドの全国障がい者雇用促進センター(National Centre for Promotion of Employment for Disabled People:NCPEDP)から「第18回 NCPEDP Mindtree Helen Keller Awards 2017」を受賞しました。
  • TCSはフィンランド・ヘルシンキで開催された欧州最大のスタートアップ企業向けイベント「SLUSH」の一環として「TCS SLUSH Experience 2017」を開催しました。これは、コラボレーションによるイノベーション推進を目的として開催され、TCSのお客様とAIおよびMR(Mixed Reality:複合現実)事業のスタートアップ企業が集いました。

 

2017年12月31日現在、TCSは当四半期に申請した100件を含め、3,617件の特許を出願中で、これまでに623件の特許を取得しています。

 

受賞および認定

ビジネスリーダーシップ:

  • フォーブス誌(Forbes)の「2017 Global 2000」で以下の認定を獲得
    • Top Regarded Companies
    • World’s Best Employers
  • BT 500の「India’s Most Valuable Companies -2017」で1位にランクイン
  • BW 500の「Real rankings in the technology space -2017」で1位にランクイン
  • CII Industrial「Intellectual Property Award 2017」を受賞
  • TCS New York City Marathonのアプリが「Best in Biz Awards 2017」で金賞を受賞
    • 「IT Innovation in large enterprise」category
    • 「Mobility Solutions」category
  • Top Employers Instituteにより「Top Employer in South Africa」に選出
  • Canadian HR Reporter誌より、「Top 2017 Recruiter in Canada」に認定
  • カナダの「National HR Award」で「Best Recruitment Campaign」を受賞
  • Working Mother Media および Avtar Groupより、「Best Companies to Work for Women in India」に選出
  • 「WILL Best Employers for Women」を受賞

 

パートナー:

  • 「CA Technologies 2017」において「Global Marketing Innovation Partner of the Year」を受賞
  • クラウデラ(Cloudera)より「Global System Integrator of the Year」に選出
  • シスコ(Cisco)より「IT Service Provider Partner of the Year for Cloud Excellence」に認定
  • ペルフェクト(Perfecto)より2017年の「Global Partner of the Year」を受賞

 

サステナビリティ:

  • CDP(旧:カーボンディスクロージャープロジェクト)より、「気候変動問題に取り組むリーダー企業」に認定

 

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