TCSとコーネルテック

「タタ・イノベーションセンター」を開設

2017年12月4日

 

大学院構内で産学共同研究を推進
TCSが5,000万ドルを出資し、米国コーネル大学・大学院構内における応用研究の推進とニューヨーク市内のK-12教育機関におけるデジタルリテラシー向上を目指す

 

ニューヨーク | ムンバイ、2017年12月4日:タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)は、本日、「デジタル時代の大学院」として初めて創設されたコーネルテック(米国・コーネル大学)とのパートナーシップを発表しました。TCSとコーネルテックは技術研究で協力するとともに、ニューヨーク市で「K-12」(ケー・スルー・トゥウェルブ:幼稚園から高等学校までの13年間の教育課程)の児童・生徒に向けてデジタルリテラシー教育の充実を目指します。

この新たなパートナーシップの一環として、コーネルテックはTCSからの5,000万ドルの出資を受け、「タタ・イノベーションセンター(Tata Innovation Center)」を構内に開設しました。同センターはこれまで 「The Bridge」 として知られていたもので、産学がひとつ屋根の下に集い、次世代のデジタル技術に関するアイデアや研究、新たな協働分野を商業化に繋げる方法などを共有していきます。

タタグループ会長 ナタラジャン チャンドラセカラン(Natarajan Chandrasekaran)は次のように述べています。「タタグループおよびTCSには、地域の教育や教育施設づくりに対する投資において長年にわたる優れた実績があります。タタ・イノベーションセンターはヒューマン・マシン・インタラクションやサイバーセキュリティといった新興技術分野における応用研究や、コーネル大学、産業界、ベンチャー企業のエコシステムの協働を促進し、米国の財界と地域社会の双方に恩恵をもたらすでしょう」

コーネル大学のマーサ ポラック(Martha E. Pollack)学長は次のように述べています。「タタ・イノベーションセンターはニューヨーク市のテクノロジーセクターのハブとして機能し、また学術界と産業界がより優れた価値の創出を目指し、いかに連携し、技術を活用していくかを世界に示す象徴的な存在となるでしょう。当校の卒業生であり、現在、当校の理事を務めるラタンタタ氏(1962年卒、構造力学の学位を取得)をはじめ、タタグループ企業は、長年にわたり当校のイノベーションを支援しています。TCSとの新たなパートナーシップによりコーネルテックのイノベーションがさらに前進し、教育、研究、社会への還元など、当校が持つ潜在能力が存分に引き出されることを願ってやみません」

 

タタ・イノベーションセンター

タタ・イノベーションセンターは、様々な業界の多種多様な最先端企業がコーネルテックの革新的な学術チームとの共同機会を得られる、従来にない形態の施設で、TCSもテナントの一社として入居します。学術チームには、例えば、「新規アイデアを事業化したい」 あるいは 「最先端の技術・商品を開発するベンチャー企業や大手企業と仕事をしたい」と考えているコーネルテックを卒業して間もない研究者も含まれます。
当センターの建物はデベロッパーのフォレストシティ・ニューヨーク社(Forest City New York)が開発し、ワイス・マンフレディ社(WEISS/MANFREDI)が設計したもので、外光が射す吹き抜け造りのテック・ギャラリーやソーラーパネルで覆われた屋上テラスをはじめ、各階には交流スペースも設けられています。 ルーズベルト島に新設されたキャンパスは、学術界と産業界それぞれの力を結び付け、未来を開拓するリーダーや革新的研究、新商品、ソーシャルベンチャーの創出を目的に2017年9月開校しました。

TCS代表取締役兼CEOのラジェシュ ゴピナタン(Rajesh Gopinathan)は次のように述べています。「TCSはニューヨーク市で40年以上前から事業を展開しており、お客様との長期的な関係構築や地域社会との連携に注力してきました。コーネルテックのエコシステムとTCSの業界トップクラスの専門知識を存分に活用して共同研究を推進し、『Business 4.0』 とも呼ばれるこの新たな時代において、あらゆる業界の変革や人材開発を力強く推進するソリューションの開発に取り組んでいきます」

 

最先端の共同研究

コーネルテックの学術環境は分野間の緊密な統合を促進し、基礎研究と実践を結び付け、教育分野と同様、社会的、商業的なチャレンジも支援します。コーネルテックの研究の特色は、地域のコミュニティや外部の組織、業界と深く関わりながら現実世界の問題に取り組んでいることです。TCSはヒューマン・コンピュータ・インタラクション(人々の日常生活における複合現実(Mixed Reality)やIoT(モノのインターネット)などの技術の融合)や、サイバーセキュリティ(クラウドコンピューティングのセキュリティとプライバシーを高め、ブロックチェーンの広範な導入を促進)で最先端の研究に携わる、コーネルテックの世界トップクラスの教授陣と協働していきます。

コーネルテックのダン ハッテンロッカー(Dan Huttenlocher)学部長は次のように述べています。「コーネルテックは 『優れた学問』 と 『実社会にもたらす影響』 の両面を重視しており、これが当校を特別な存在たらしめています。この度のTCSとのパートナーシップでは、研究内容の実用化からニューヨーク市内の公立学校の生徒との関わりにいたるまで、世の中に変化をもたらす当校の力が大きく向上するでしょう。TCSは、あらゆる生徒と教員が授業においてコンピュータサイエンスに親しむ有意義な機会を持てるようにするという当校の理想を共有しており、TCSの協力のもと、このような機会をより多くの学校へ提供できることを期待しています」

 

K-12の教育プログラム充実に対するTCSのコミットメント

ニューヨーク市の青少年がデジタル化の発展した社会に参加し、成功を手に入れられるよう、TCSとコーネルテックはK-12のカリキュラムにコンピュータの専門知識を盛り込む取り組みに着手しました。 当初はニューヨーク市内の第2学区と第30学区を対象とします。地域を巻き込んだ複数年にわたるこの取り組みは、米国内最大の公立校制度を有するニューヨーク市の生徒、教員、学校が、デジタル技術を駆使し、コンピュータ活用の素養を身に付け、向上することを目指しており、特に女子生徒や少数民族の生徒など、従来十分な配慮がされていなかった生徒への教育を目指した取り組みです。

TCSはコーネルテックの学術的知見を活用し、生徒たちに人工知能(AI)やブロックチェーン、サイバーセキュリティなどの新しいデジタル技術に触れる教育プログラムを開発します。一方、コーネルテックはTCSの業界知見を活用し、教育者向けプログラム「イグナイト・マイ・フューチャー・イン・スクール(Ignite My Future in School)」を実施します。

まずは前述の2つの学区を対象として2018年1月より開始し、その後、ニューヨーク市内の5つの行政区全域に拡大する計画です。さらにTCSは、表彰の受賞歴もある独自の教育プログラム 「ゴーIT(goIT)」を、コーネルテックのK-12向けプログラムの対象とされた学校や生徒に向けて展開していきます。

 

【コーネルテック(Cornell Tech)について】
コーネルテックは、教授陣、ビジネスリーダー、技術系の起業家、学生が集まり、意義のあるニーズに基づいて、デジタル時代の人々の生活をより良いものへ変革し、先見の明に優れた成果創出を促す環境を提供しています。キャンパス内にはテクニオン・イスラエル工科大学とコーネル大学の学術連携を体現したジェイコブス・テクニオン・コーネル研究所(Jacobs Technion-Cornell Institute)があります。
2012年から2017年にかけて、キャンパスは一時的にグーグル社(Google)がニューヨーク市に所有するビルの一角に設置されていました。2017年の秋、まずは30人の世界トップクラスの教授陣と300人の大学院生が、建設の第一段階が完了したルーズベルト島の本キャンパスに移り、そこで画期的な研究や技術系の機関との広範な協働、起業に向けた活動に取り組み始めました。全施設が完成する頃には、2エーカーの広大な敷地に200万平方フィートの先進的な建物が立ち並び、学生数2,000人以上、教員数数百人を擁する一大キャンパスになる予定です。 コーネルテックの詳細については https://tech.cornell.edu/ をご覧ください。

 

【コーネル大学(Cornell University)について】
コーネル大学は、広範かつ厳密なカリキュラム、そしてバランスの取れた豊かな教養をそなえた学生を社会に輩出することを重視する校風で知られる世界最高水準の教育・研究機関です。
教員や学生は、現状を改善し社会的な課題を解決する手段としての知識(理論および応用)の意義を重視しています。ニューヨーク州イサカ市、ニューヨーク市、カタール国ドーハにキャンパスを構えるコーネル大学は、アイビーリーグ(Ivy League:米国北東部の名門私立大学8校からなる連盟)を構成するとともに、ニューヨーク州のランドグラント大学(land-grant university:米国連邦政府の公有地を供与された土地付与大学)のひとつでもあります。 コーネル大学の詳細については https://www.cornell.edu/ をご覧ください。

 

【タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)について】
タタコンサルタンシーサービシズは、世界の企業を顧客として革新的かつ業界最高水準のIT サービス、コンサルティング、およびビジネスソリューションを提供する企業です。TCS はコンサルティングを基盤とし、IT、BPS、インフラストラクチャ、エンジニアリング、およびアシュアランスサービスを総合的に展開しています。これらは卓越したソフトウェア開発の基準として認識されている、TCS 独自のグローバル・ネットワーク・デリバリー・モデル™(Global Network Delivery Model™)を通じ、提供されています。TCS は世界有数のコングロマリット(複合企業体)であるタタグループに属し、389,000人を超える最高のトレーニングを受けた人材を世界46 カ国に展開しています。2017 年3 月31 日を末日とする会計年度の売上高は176 億米ドルに達し、インドナショナル証券取引所とボンベイ証券取引所にも上場しています。 TCS の詳細については www.tcs.com をご覧ください。

 

※本内容は、2017年12月4日(現地時間)に米国・ニューヨーク、インド・ムンバイで発表されたプレスリリースの抄訳です。発表内容の詳細は、原文(英語)をご覧ください。

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