昨今、日本ではIT人材の不足が深刻化しております。2010年を境に人口が減少し、IT技術者の高齢化や定年による退職が進んでいることが主な原因です。また、技術革新のスピードが速く、新しい技術もすぐに陳腐化してしまうため、目的のスキルを持つ技術者が不足してしまうことも大きな問題となっています。
更に、第4次産業革命を迎え、デジタル技術を活用した新たなビジネスやサービスがアジャイルに生み出される時代に突入しております。これらの新たなビジネスやサービスは、日本だけでなく世界中で利用されるため、グローバル拠点を含めて安定した運用体制の構築が必要となります。
このような時代に対応するべく、TCSでは適切なIT人材を活用し、柔軟かつ安定したグローバル運用を担うフレームワーク「PRISM™」の活用を提案します。
お客様の運用における課題
- 定常的な運用業務に対して、継続的に運用改善がされていない
- 適切なIT人材の確保が難しい
- ITシステムやサービスを海外に展開したいが、海外運用の対応方法がわからない
- 運用プロセスが定義されておらず、グローバルガバナンス統制が取れていない
- 運用対応時間が日本の営業時間に限られており、海外からの問合せに対して時差や言語の問題から、スムーズに応答できない
- 手動運用業務が多いため、ヒューマンエラーが発生するなどサービスリクエストにスムーズに応答できない
- 自動化やAIなど最新技術を取り入れたいが、費用対効果や有効性がわからず不安
PRISM™とは
PRISM™は、TCSがグローバルおよび日本で長年培ってきたIT運用の経験を活用し、オンサイトとオフショアをハイブリッドで活用する、日本のお客様向けのシステム運用フレームワークです。特徴として、お客様の業種/業態特有のビジネスやアプリケーションを理解し、インフラの運用だけでなく、アプリケーション運用も行うことが可能です。(例:iOT運用、Connected Car運用 等)また、IT人材の確保や急な拡張および海外展開に悩んでいるお客様に対しても強力にサポートします。ITILに準拠し、24時間365日、マルチ言語(日本語、英語等)対応の運用を提供します。
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さらに、TCSが提唱する自動化促進の思想であるMachine First Delivery Model™(MFDM™)に則り、より効率的なシステム運用を実現するだけでなく、インシデントが起きる前に予防・予見することでビジネスやサービス停止をゼロに抑えることを目指しています。また、お客様のビジネス可視化やマネジメント層の意思決定を支援するための情報をリアルタイムでレポートし、ビジネスの繁忙期に合わせてシステム運用体制を強化するなど柔軟な運用体制構築も可能です。継続的な運用改善の一環として、マニュアルでの運用を自動化することで、ヒューマンエラーを削減しサービスリクエストへの対応スピードを加速させることでユーザーエクスペリエンスの向上につなげることが可能です。
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運用移行フレームワーク
TCSが蓄積してきた豊富な運用移行の経験を、ノウハウに基づいて体系化した手法であるETVXモデル(※1)を用いることで、運用移行を可視化しスムーズに実現します。運用移行におけるフェーズ毎にクオリティゲートを設け、進捗状況をお客様やステークホルダーと確認、合意しながら次のフェーズへと進めていきます。
- DD(デューデリジェンス)
運用担当者からヒアリングを行い運用業務の範囲やボリューム、手順書の有無や課題を確認します。 - TP(トランジッションプラン)
移管計画を作成します。 併せて、お客様の担当者や既存ベンダーとコミュニケーションプランを策定し、運用移管に必要なドキュメントを収集します。 - KT(ナレッジトランスファー)
アプリケーションとインフラの現行ベンダーからナレッジを習得します。運用移管に必要なシステム設計書、運用カタログ、運用マニュアル、月次レポート等を確認し、詳細を理解します。 - SS(セカンダリーサポート)
既存のサービスを提供しているメンバーと共に運用作業を実施します。メインサポートは、既存運用者で行います。 - PS(プライマリサポート)
現行ベンダーのサポートを最小限の範囲でうけながらサービスを実施します。メインサポートは、TCSが行います。
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※1: | ETVX(Entry-Tasks-Validation-eXit)モデル Entry: |
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関連ページ
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