既存SAPカスタマの悩み
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現在、多くのSAPユーザが次期基幹システムであるSAP S/4 HANAへの移行という課題を抱えています。既存のSAPシステムをそのままSAP S/4 HANAへ移行するのか、新規システム構築をした方が良いのかまた、既存のアドオン資産の活用や、移行にかかる期間の算出まで、検討事項が多く何から手をつければよいかという点から悩まれているお客様も多くいらっしゃいます。
SAP S/4 HANA Migratoinサービスの特長
[1] 最適な移行方法を選択可能
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SAP S/4HANAへの移行方法は大きく3パターンに区分されます。
(1)新規インストレーション
- SAP S/4HANAを新規構築し、既存のSAP/non-SAP環境から個別にデータを移行する方法で、以下のようなケースに有効です。
- 新規でSAP S/4HANAを利用予定
- 既存のSAP ERPシステムがSAP ERP 6.0未満(SAP R/3 Enterpriseなど)の古いバージョン
- 既存システムの肥大化(データ・オブジェクトともに)に伴うスリム化・最適化を検討中
(2)システムコンバージョン(Migiration)
- 既存のSAP ERPシステムをSAP Migration専用ツールを用いてSAP S/4HANAに一括移行する方法で以下の様なケースで有効です。
- 既存データやオブジェクトを漏らすことなく全てSAP S/4HANAに移行
- 既存システムがSAP ERP 6.0以上でかつUnicode移行済み
(3)ランドスケープトランスフォーメーション(Integration)
- 既存の複数SAP ERPシステムを専用ETLツールなどを用いて1つのSAP S/4HANAシステムへ統合する方法で以下の様なケースで有効です。
- リージョン単位、会社単位、利用モジュール単位などで複数のシステムを利用
移行方法の選択には、お客様ごとの要件やQCDに基づく制約など、様々な要素を踏まえる必要があり難解になります。TCSは、SAP S/4HANA導入専用のアセスメントサービスやPoCサービスで、お客様に最適な移行方法の確立を支援します。
特に既存システム及び業務を対象としたアセスメントサービス、及びPoCの実施に関しては次期システムへの移行方法の選択の他、移行に掛かる工数やスケジュール感などの試算化に非常に有効な手段であるため、強く推奨しております。
[2] 移行先環境の自由度
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特定ベンダーのH/Wやクラウドサービス等に依存せず、お客様ごとに最適な移行先環境を提案します。
▶ 移行先環境例
パブリッククラウド
- Amazon Web Service(AWS)、Microsoft Azure:(SAP認定パブリッククラウド)
プライベートクラウド
- TCS Cloudの他にもSAP HANA Enterprise Cloudを始めとする他社プライベートクラウドもOK
オンプレミス
- SAP HANAアプライアンスサーバ製品全て(TDIモデル含む)
[3] 移行プロジェクトの実現性や課題を事前検証(TCS SAP S/4HANA Migration PoCサービス)
SAP S/4HANAへのMigrationを検討されているお客様に、弊社のTCS SAPイノベーションラボ環境をご利用いただき、移行における様々なリスクや課題を事前に確認・回避する手段としてPoCの実施を推奨しています。また、PoCを実施することで、本番プロジェクトの期間や工数を大幅に削減することが出来ます。
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▶ Light
- 対象範囲
- Migration前のアドオン分析
- SAP ERP 6.0 → SAP S/4HANA Migration
- スケジュール目安
- 2ヶ月
- PoC目的(お客様が得られる情報)
- 移行時のアドオン修正工数の見積
- Migration自体の工数・処理時間及びシステム停止時間の見積
- 移行先環境に必要なシステムリソースサイズの見積
- アウトプット例
- アドオン分析レポート
- Migration結果分析レポート
▶ Standard
- 対象範囲
- Lightメニュー範囲
- SAP S/4HANA Migration後のアプリケーションテストによる適合性確認
- スケジュール目安
- 3~4ヶ月(テストボリュームにより変動)
- PoC目的(お客様が得られる情報)
- Lightメニュー内容
- 既存テストシナリオに基づいたアプリケーションテストの実施によるSAP S/4HANAシステムの適合率の確認
★テストの際、TCS テスト支援ツールである[FastForward]にテスト内容を自動記録させるこの記録結果とFastForwardを本番移行プロジェクトで利用することにより、プロジェクトでのアプリケーションテスト工数を30%以上削減可能です。
- アウトプット例
- Lightメニュー内容
- 適合性分析結果レポート
▶ Premium
- 対象範囲
- Standardメニュー範囲
- 修正が必要なオブジェクト(主にアドオン)を改修、確認テスト
- スケジュール目安
- 5ヶ月~(改修ボリュームにより変動)
- PoC目的(お客様が得られる情報)
- Standardメニュー内容
- オブジェクト修正工数の詳細見積
★修正内容は全て開発物として出力し、他システムに適用可能なため、本番移行プロジェクトにおいて再度オブジェクト修正を実施する必要はありません。そのため、上記のプロジェクト時のオブジェクト修正工数を全て削減することが出来ます。 - テスト工数の詳細見積
★テストの際、TCS テスト支援ツールである[FastForward]にテスト内容を自動記録させるこの記録結果とFastForwardを本番移行プロジェクトで利用することにより、プロジェクトでのアプリケーションテスト工数を30%以上削減可能です。
- アウトプット例
- Standardメニュー内容
- 改修後のオブジェクト設計ドキュメント
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