お客様の課題
多くのプロジェクトにおいて、プロジェクト計画書作成時に予め考慮すべき戦略要素が取り込まれない状況でテスト戦略が策定され、またはテスト戦略が策定されずにテスト計画書が作成されるケースが多くあります。このようにテスト戦略が十分に確立されていないプロジェクトにおいては、結果的にテスト工程の遅延、および品質低下を引き起こす等の問題が発生しています。
このような問題を解決するには、環境的な制約やリスクなどを考慮して、プロジェクトのゴールを達成するための適切なテストアプローチをプロジェクトの初期段階から検討し、テスト戦略として確立する必要があります。これにより、プロジェクトオーナーはテスト戦略のコントロール、クオリティ、コスト、テクノロジ&メソッドの観点より投資対効果を最大化することができます。
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サービス概要
お客様のプロジェクト状況に応じ、テスト戦略立案からテスト計画策定、テストツール選定など、テスト工程開始前に必要となる各種計画作業を支援する『テスト戦略サービス』と、テストシナリオ・ケース作成等の準備作業を含むテスト工程期間内に、各テスト工程毎のQA(Quality Assurance)観点でのテスト工程管理、品質リスク評価、不具合管理などを行うPMOの一部としてのテスト管理チームによる『TMO(Test Management Office)サービス』で、プロジェクトにおけるテスト全般を総合的に支援します。
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■ テスト戦略サービス
- テスト戦略策定
お客様のプロジェクトに応じて最適なテスト方針の検討を支援 - TMO設置
PMO補佐としてのTMO(Test Management Office : テスト管理チーム)の設置を支援 - テストチーム設置
インディペンデントテストチーム(第三者テストチーム)の設置を支援 - TCoE設置
TCoE(Test Center of Excellence : テストセンター)の設置を支援 - テスト計画策定
テスト戦略に沿ったテスト工程毎のテスト実施計画の策定を支援 - テストツール検討
テスト実施やテスト管理に最適なテストツールの導入・利用検討を支援
■ TMOサービス
- QAプロジェクト管理
TMOとしてプロジェクトのQA(Quality Assurance)を管理、およびダッシュボードの提供 - 不具合管理
TCoE内において統括的に不具合を管理 - 品質リスクアセスメント
品質に関わるリスクの特定・分析・評価、およびそのリスクへの対応支援 - テストデータ管理
DBA要員の配置、およびTDM(Test Data Management)ツールを活用したテストデータ管理支援 - テスト環境管理
テスト工程毎/テストタイプ(マニュアルテスト/テスト自動化)毎のテスト環境管理支援 - テストツール導入
テストツールに関わる事前検証/導入/運用/管理の支援
IT動向に応じたテスト戦略
TCSのテスト戦略は、技術革新に伴う次世代型ソフトウエア手法、デジタル技術等の最新の主要動向を取り入れ、常にプロジェクトに最適な企業品質保証戦略の策定を支援します。
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導入事例 1
米国大手保険会社
背景
- お客様は、自動車、住宅、中小企業保険、および幅広い保険・金融サービス商品を取り扱っている米国大手保険会社である。
- Guidewireシステムを導入することで、既存のレガシーシステムからへの近代的保険システムに移行することで、以下を目標としていた。
- 競争力の高い安定した価格の設定
- 商品の市場投入までの期間の短縮
- カスタマーエクスペリエンスの向上
- 顧客セグメントの管理
- 運用上の効率性の向上
スコープ
- 計画
目的の検証と評価のための関連アーティファクトの収集、技術エコシステム把握のための、顧客企業やベンダーとのワークショップの開催 - 設計
ユーザストーリー、契約ライフサイクル、インターフェース非機能要件、自プロジェクトにおける自動化やツール要件の分析と、既存のテストプロセスの把握 - 開発
レガシーシステム統合テスト、速度テスト、テスト自動化ツール等の精緻化による、近代化プロジェクトの目的に基づいた詳細なテスト戦略の策定
ソリューション
- 重要なテスト領域における速度テストやレガシーシステム統合テストのための、詳細なテスト手法の定義
- テスト設計最適化等の画期的な手法や、あらゆるテストにおけるテストケースの再利用手法等の提案
- 自動化、テスト管理、インターフェーステスト、性能テスト、ブラウザ互換性テスト、テストデータの準備用のツールの提案
- テストデータ要件(合成、アプリケーション統合、自動車および住宅保険システムからのレガシー契約データ、大容量データ)とデータ生成手法の定義
- ユーザエクスペリエンスの低下を防ぐための、戦略における非機能要件の定義
成果
- プロジェクトにおける主要なテスト領域の特定とテスト要件、手法、計画改善のためのプロセスを定義
- テストデータやテスト環境要件の定義によりプロジェクト後段での問題を未然に防止
- テストツールやテスト自動化の定義によりテストを迅速化
- 非機能テスト要件の特定によりユーザエクスペリエンスを向上
導入事例 2
日本国内大手保険会社
背景
- お客様は、自動車、住宅、傷害保険を中心とした商品を取り扱っている日本国内大手保険会社である。
- 既存システムのリッチアプリ(DB2を主体としたCOBOLホストとVB)を、新システム(Webベースのフロントアプリとバックは既存ホストを流用したシステム構成)を構築する中で、以下を課題としていた。
- 保険サービス部門における3つの課題(①お客さま評価向上、②生産性向上、③正確性向上)を解決するために「業務プロセス/システムの革新」を新システムとして実現
- 新システム構築による、生産性向上(業務量の削減)の実現
スコープ
- 品質の向上
- テスト期間の短縮
- 生産性向上
- デグレードの削減
ソリューション
- 重要なテスト領域における速度テストやレガシーシステム統合テストのための、詳細なテスト手法の定義
- テスト設計の最適化等の画期的な手法や、あらゆるテストにおけるテストケースの再利用手法等の提案
成果
- プロジェクトにおける主要なテスト領域の特定とテスト要件、手法、計画改善のためのプロセスを定義
- テストデータやテスト環境要件の定義によりプロジェクト後段での問題を未然に防止
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