TCS Innovation Forumは、世界で議論されている課題をテーマに、お客様とともに未来のテクノロジーによる変革を探求する場として、世界各地でユーザー企業の経営層やリーダーをお招きするご招待制のイベントです。
コロナ禍、企業は「A New Beginning(新しい始まり)」 に適応すべく、新しい考え方や行動を身につけることが求められています。TCS は、この不確実な時代をいかにしてリードするかについて、日本のお客様の課題と期待に合わせた全4回のセッションを11月から開催し、国内外の識者の知見を共有しました。
第二回のテーマは「Accelerating Business Outcomes with Data Centricity, Analytics & AI(データセントリック、アナリティクス、AIによる事業成果の向上」です。
デジタルトランスフォーメーションとコネクテッドエコシステムにおいて、データはあらゆる組織の中心に置かれるようになりました。ビジネスの成⾧を加速させるために、企業はCDO(Chief Data Officer)を中心に情報を駆使して意思決定を行うようになり、データはますます戦略的に活用されはじめています。
第二回目のセッションでは、データ活用のトレンドと戦略をご紹介するとともに、AI/ML(機械学習)などの新技術が従来のビジネスアナリティクスをどのように変革していくのかについて、産業界のリーダーとともに共有させていただきました。
■アジェンダ
TCSキーノート:データセントリック、アナリティクス、AIによる事業成果の向上
タタコンサルタンシーサービシズ
バイスプレジデント兼アナリティクス&インサイツ グローバルヘッド
ディナ・コルカル
ゲストスピーチ:竹中工務店が取り組むBuilding4.0®
株式会社竹中工務店
グループICT推進室 室長
岩下 敬三 様
本日の振り返りとメッセージ
日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ株式会社
デジタルトランスフォーメーションサービス統括本部
Analytics & Insights CoE リーダー
小島 英剛
(社名・役職は2020年12月時点のものです)
■イノベーションフォーラム第二回概要
【ダイジェスト】TCSキーノート:データセントリック、アナリティクス、AIによる事業成果の向上(TCS ディナ・コルカル)
TCSキーノートでは、TCSのディナ・コルカルよりデータアナリティクスやAIといったデジタルテクノロジーがいかに事業成果に寄与するかをお話させていただきました。
「新しい通貨」、「次世代の石油」とも言われるデータについて、「データアナリティクス、AIを用いてエンタープライズ、エコシステム、ユニバーサルに存在するデータ全体を見渡す」ことが必要であり、「ステークホルダーがこれらデータを理解し、事業や意思決定に本当に必要なデータと紐づけることが大切」であると述べました。さらに、その実現のためのTCSの3つの戦略をご紹介しました。
株式会社竹中工務店の岩下様からは、同社が推進されているBuilding4.0®をテーマとして、事例を交えてお話いただきました。
サスティナブル社会の実現と、まちづくり及び建築事業においてすべてのステークホルダーに価値を提供するためには、デジタルの力で「生産性と付加価値創出を大幅に向上」させることが必要であり、現在そのためのプラットフォームを構築していらっしゃいます。今後はデータ活用推進人材を強化し、外部のパートナーと共に「デジタル変革を能動的に行い、事業価値向上に直接貢献していく」とのお話を頂戴いたしました。
最後に日本TCSの小島より、本セッションの振り返りをお話させていただきました。
データバリューチェーンにおいては、今後、「労力/時間/資金」の観点から、より組織が「製品中心」から「目的重視」、「企業中心」から「価値重視」に変化しており、データ活用が意思決定に重要な役割を果たしていくことを改めて認識する必要があることを述べました。データをどのように考え、扱い、活用し、ビジネスを加速させていくのかを「人」、「プロセス」、「データ」、「テクノロジー」の視点で分析することで、具体的なアクションに繋げる必要があると締めくくりました。
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※掲載内容は、2021年3月5日公開時点の情報です。