Press Release

2020年度第4四半期決算報告を発表

2020年5月7日

 

TCS、2020年度通期で好業績を記録獲得
直近の逆境も長期的には回復の兆し
 

  • 売上高 220.31億ドル 、前年同期比5.3%増(通常通貨ベースで7.1%増)
  • ライフサイエンス&ヘルスケア分野(前年同期比16.8%増)と欧州(前年同期比14.6%増)、英国(前年同期比10.4%増)が通年での成長を牽引
  • 当年度純利益: 45.41億ドル、前年同期比1.1%増
  • 第4四半期総契約額: 89億ドル

* 本プレスリリースの日本語抄訳では、会計年度表示を本社(インド)に合わせた表記としています。 (例:2020年3月31日を末とする会計年度は「2020年度」となります)

このページは2020年4月16日(現地時間)にインド ムンバイにて発表されたプレスリリースの抄訳です。発表内容の詳細は原文をご覧下さい。

原文は こちら

ムンバイ、2020年4月16日: タタコンサルタンシーサービシズ(以下、TCS)は、Ind AS(インド会計基準)およびIFRS(国際財務報告基準)に基づき、2020年3月31日を末日とする四半期の連結決算を発表しました。

2019-2020年度業績ハイライト


  • 営業利益率:24.6% 、純利益率: 20.6%
  • 顧客契約の大幅増:
    - 1億ドル超: 49社(前年同期比5社増)
    - 5千万ドル超: 105社(同6社 増)
    - 2千万ドル超: 240社(同25社増)
  • 人材関連
    -   従業員純増数: 24,179人
    -   従業員数:448,464人
    -   ITサービスの離職率: 12.1% LTM
  • フリーキャッシュフロー: 45.4億ドル
  • 52.94億ドル超を配当として株主に還元 
    - 1株当たり配当額(提案額): 6ルピー

2020年度第4四半期の事業ハイライト


  • 売上高54.44億ドル、前年同期比0.9%増(通常通貨ベースで3%増)
  • 営業利益率:25.1%
  • 純利益:10.96億ドル、純利益率:20.2%
  • キャッシュコンバージョン: 営業キャッシュフローは純利益の109.4%
  • 従業員純増数: 1,789人

 

TCS CEO(最高経営責任者)兼マネージングディレクターのラジェシュ・ゴピナタン(Rajesh Gopinathan)は、次のように述べています。

「現在の難局において、TCSの優先事項は、従業員の健康と幸福を守るとともに、世界中の顧客のミッションクリティカルな事業を支え続けることです。今こそがTCSの運用モデルの俊敏性、弾力性、適応力が試される時であり、実際、それらが確実で信頼に足るものであることが証明されつつあります。それは顧客のTCSに対するさらなる信頼の向上にも繋がっています。多くの顧客がTCSを高く評価し、この逆境下において事業継続のために、これまで以上に尽力してくれていると謝意を寄せて下さっています。TCSの理念を共有し、断固とした実行力、決断力、創造力によってそれらを実現してくれた一人ひとりの従業員に感謝します」

「当四半期の前半に兆しを見せていた、複数の注力分野の堅調な業績は、COVID-19のパンデミックにより逆転しました。よい部分に目を向ければ、当四半期は契約の締結において著しい成果を上げました。事実、本四半期の受注は記録を開始して以来、最高額を達成しました。現在、世界中の組織が、ビジネスの運用、ITシステムのレジリエンスについて、その重要性を認識しつつあります。TCSが当四半期に受注した大型案件の多くは、これらを明確な目的に定めています。こうした大型案件は、TCSの技術力を活用した、抜本的な変革を実現するためのプロジェクトで、これにより顧客は事業基盤をより迅速で、信頼性、弾力性をより高い水準へ変革できるのです」

TCS COO(最高業務執行責任者)兼エグゼクティブディレクターのN.ガナパシー・スブラマニアム(N Ganapathy Subramaniam)は、次のように述べています。

「COVID-19は、私たちにスケール、スピード、複雑性という観点でオペレーション上の課題を突き付けました。全世界に448,000人の従業員を擁し、ロケーションインディペンデント・アジャイル(Location Independent Agile)モデルのパイオニアであり続けてきたTCSは、これまで長年にわたり培ってきたインフラ運用モデルをわずか数日のうちに変更し、俊敏性を最大限に高めながら、地理的条件に制約されない(ロケーションインディペンデントな)事業展開をさらに拡大しています。ここでは、プロジェクトマネジメントの手法やセキュリティシステムの見直しも必要になりました。この成果には「セキュアボーダーレスワークスペース(Secure Borderless Workspace:SBWS)」のフレームワーク構築が挙げられます。TCSは、SBWSによって全従業員の9割近くがリモートかつセキュアな環境で業務を継続することを可能にしました。ロックダウン(都市封鎖)のさなかにも関わらず、顧客企業に向けて従来と変わらずのエネルギーやデリバリーを確実に提供できていることを誇りに思います。TCSは、顧客にとって必要不可欠なあらゆるサービスを提供し続けているのみならず、顧客の成長への道のり、変革への取り組みの推進にも貢献しています。オペレーションの手法については、当四半期、ほぼすべての収益源において堅調な増収を記録し、有効なメトリクスを顧客企業に提供できていることを大いに喜ばしく思います」

TCS CFO(最高財務責任者のV.ラマクリシュナン(V Ramakrishnan)は、次のように述べています。

「TCSが大規模な集中型デリバリーシステムから分散型モデルへ完全かつ迅速に移行できたことは、当社がアジャイルで弾力性のある基幹システムの構築に、多大な投資を継続してきた成果です。TCSは、あらゆるプロセスをバーチャルにデジタル化し、最先端のインフラやコラボレーションツールに投資することで、自社のロケーションインディペンデント・アジャイルモデルSBWSを構築しました。先を見通せない難局に直面している現在、TCSのビジネスモデルの健全なバランスシート、業界最高水準の収益性、TCS独自の優れたレジリエンスは、将来の課題解決にも大いに寄与するとともに、その成果はシェアの獲得に表れるでしょう」

第4四半期の部門別ハイライト

産業分野別: ライフサイエンス&ヘルスケア(16.2%増)、通信・メディア(9.3%増)、製造(7%増)が成長を牽引しました。小売・消費財(4.2%増)およびテクノロジー・サービス(3.5%増)もそれぞれ成長を記録しました。銀行・金融・保険の売上は1.3%減少しました。

市場別: 欧州(11.9%増)および英国(5.4%増)が成長を牽引しました。ラテンアメリカ(3.9%増)、アジア太平洋(3.5%増)、中東・アフリカ(1.3%増)もそれぞれ成長しました。北米も0.2%の成長を記録する一方で、インドは1.9%減退しました。

サービス分野別:

  • コンサルティングおよびサービスインテグレーション: エンタープライズアジリティは全社規模のIT運用モデルの変革において鍵となるものであり、さまざまの事業戦略上の成果をもたらします。この危機のさなか、コンサルティングおよびサービスインテグレーション分野は、顧客がサプライチェーンを新たな環境に適応させ、レジリエンスを強化し、重要なニーズへ対応できるよう支援してきました。また成長を牽引したもうひとつの分野は、TCS Finance Transformationのオファリングでした。
  • デジタルトランスフォーメーションサービス: マシンファースト・デリバリーモデル(MFDMやIoTフレームワークBringing Life to Thingsが引き続きマインドシェア獲得に寄与し、いくつもの変革のための取り組みを後押ししました。エンジニアリング、クラウド、サイバーセキュリティ、エンタープライズ・インテリジェント・オートメーション(Enterprise Intelligent Automation)サービスが好調で、当四半期の成長に寄与しました。
  • コグニティブビジネスオペレーション:AIやマシンラーニング(機械学習)を基盤としたオペレーション、アジャイルデブオプス*の最適化、およびマルチチャネル、パーソナライゼーション、統合されたエクスペリエンスをユーザーに提供する次世代型の職場環境ソリューションなど、さまざまな分野におけるTCSのイノベーションが成長を牽引しました。その他、好調な領域には、コグニティブな人材管理、デジタル化された経営管理、およびデジタル・カスタマーエクスペリエンス(DCX)などが挙げられます。
*DevOps: 開発チーム(Development)と運用チーム(Operations)が相互に協調し、開発・運用するソフトウェアやシステムによりビジネス価値を高めるだけでなく、その価値を確実かつ迅速にエンドユーザーに届け続けること。

第4四半期の主な契約案件

  • 米国のドラッグストアチェーン大手Walgreens Boots Alliance(ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス)は、TCSを戦略パートナーとして複数年契約を締結しました。「ITオペレーションサービス」の新たな運用モデルとして、TCSは、AI、機械学習、先進的なソフトウェアエンジニアリングを組み合わせた手法によるマネージドサービスを提供し、IT運用のレジリエンスを強化し、生産性を大幅に高めます。
  • ドイツの暖房・空調技術メーカーVaillant(バイラント)は、デジタル化への対応、グローバル規模のデータ連携や、顧客志向の新たなビジネスモデルに基づいた成長プロセスといった目的を実現するため、複数年にわたる変革・成長プログラムの戦略パートナーにTCSを選びました。TCSは、ロケーションインディペンデント・アジャイル(Location Independent Agileの手法や大規模かつ複雑なビジネス変革への取り組みにおけるケイパビリティと実績が高く評価されました。
  • 特殊化学業界大手Dupont Specialty Products USA(デュポン・スペシャルティ・プロダクツUSA)は、MFDMと迅速なM&Aを通した効率化によって、恒常的な変革を実現するための次世代型アプリケーションマネジメントサービスの戦略モデルを強化するパートナーとしてTCSを選びました。
  • 日本の大手食品メーカーは、デジタル時代における先進的なERPプラットフォームの活用、あらゆる事業部門のIT運用効率化や事業最適化のための主要な業務改革についてTCSと契約を締結しました。
  • 米国ニュージャージー州のの民間非営利健康保険機関Horizon Blue Cross Blue Shield of NJ(ホライズン・ブルークロス・ブルーシールド・オブ・ニュージャージー)は、中核事業および組織内の機能の全般にわたりQET(Quality Engineering and Transformation: 品質工学および変革)のサービスを提供する戦略パートナーにTCSを選びました。この契約を通じてTCSは、ignioとQETプラットフォーム、ヘルスケア業界における豊富な経験、品質工学における優れた実績を基盤としたMFDMを活用し、デジタルトランスフォーメーションの加速、アジャイルな働き方の実現、ビジネスの確実性の向上を支援します。
  • ベルギーの郵便会社 Bpost SA(ビーポスト)は、IT運用の円滑化・効率化によりカスタマーエクスペリエンスを向上し、eコマースのロジスティクスにおけるリーダーを目指す変革の実現に向け、TCSと契約を締結しました。
  • 英国のスーパーマーケット大手Sainsbury’s(セインズベリーズ)は、事業統合をサポートし、相乗効果を生み出すための、スケーラブルなIT運用モデルの創出を目指し、TCSとパートナーシップを締結しました。コグニティブな自動化に基づいたMFDMignioを搭載したこの運用モデルは、事業規模に即したIT運用を提供し、技術変革の成果が業績に表れるまでの期間を短縮するとともに、SoR(System of Record:記録のためのシステム)の一元化と技術の標準化も担います。

リサーチ&イノベーション

2020年3月31日現在、TCSは第4四半期に出願した210件を含め5,216件の特許を出願中で、これまでに1,341件の特許を取得しています。

人材関連

2020年3月31日現在、2020年度の純増従業員数は24,179人、総従業員数は448,464人でした。従業員の出身地は144カ国、女性従業員の比率は36.2%でした。

TCSは、有機的な人材開発への投資を継続し業界トップレベルの実績を達成しています。2020年度は延べ3,770万時間の学習時間を確保し、335,000人超の従業員に複数の新規技術に関する研修を、417,000人以上にアジャイルメソッドに関する研修を実施しました。TCSは「働きたい企業」にも選ばれ、これは業界最低水準の離職率にも表れています。ITサービス部門の直近12カ月の離職率は12.1% LTMでした。

TCS 人事部門グローバルヘッドのミリンド・ラカド(Milind Lakkad)は、次のように述べています。

「TCSは、未曾有の勤務状況下において4つの分野(個人の健康、仕事へのエンゲージメント、学習と人材開発、社会貢献活動)を通じて従業員のエンゲージメントを深めました。この成果は顕著に表れています。ロックダウンによる外出制限下にも関わらず、従業員の士気は高く保たれ、これまで以上に当事者意識をもって業務に従事しています。逆境こそが大きなチャンスです。ワンランク上のボーダーレスを実現するTCSのSBWS(Secure Borderless Workspaces)は、将来の仕事のあり方を示すものでもあり、従業員のQOL(生活の質)も向上するでしょう。2025年までにオフィスに出勤して働く従業員は25%に減少する見込みです」

受賞歴


ビジネスリーダーシップ関連:

  • 欧州でITを積極的に活用しているトップ組織の1,600名の経営陣を調査した、Whitelane Research 2019/2020 IT Sourcing Studyの顧客満足度(Customer Satisfaction)の部門で、首位を獲得。7年連続で本部門のトップに選出。
  • アジア全土の投資家を対象とした調査 FinanceAsia’s 2020 Asia’s Best Companiesの技術部門のOverall Best Managed Company in Asia を受賞。また、Best Environmental StewardshipやMost Committed to Social Causesで1位に輝くなど、インド国内のアワードでも5つの賞を受賞。
  • ICICI LombardとCNBC-TV18が、組織全体に適応される、堅固かつ持続的なビジネスフレームワークに与える、Best Risk Management Framework & Systems - Business Continuity賞を受賞。
  • ここ10年で最も急速に成長したITサービスブランド、また2019年で最も著しい成長を遂げたITサービスブランドとして、Brand Financeより、スイスのダボス開催の世界経済フォーラム(World Economic Forum)で公開された、2020 Global 500 報告書の中で表彰。
  • 半導体ソリューションの Infineon Technologies AGより、パートナーシップとイノベーションの実績を評価されBest Supplier Award – IT Operations and Projects for the year 2018 – 2019を受賞。
  • CNBC-TV18のIconic Company of the Decadeを受賞。TCS CEO & MD のラジェシュ・ゴピナタン(Rajesh Gopinathan)が、第15回India Business Leader AwardsでOutstanding Business Leader of the Yearを受賞。
  • アジャイルおよびデブオプスの自動化を目的とした大規模な改革を社内に実現し、ビジネスの俊敏性を強化してきたことに対し、2020 CIO 100 Awardを受賞。
  • 経営チームの水準の高さ、多様性を強みとして歓迎する文化、そして積極的に従業員の長所を見出し、キャリアアップの機会を提供してきた姿勢に対が評価され、2020年のFortune Best Big Companies to Work Forを受賞。
  • 職場環境のエンゲージメント向上、従業員が働きやすい職場環境の整備、および英国内の人材開発強化への安定的投資といった顕著なコミットメントが高く評価され、The Sunday TimesのBest Big Companies to Work For 2020 in the UKリストに選出。
  • 先駆的な職場環境指針、企業文化、人材開発への継続的な投資、先進的なデジタルスキルの向上、および地域での人材採用の実践が高く評価され、Top Employers InstituteのGlobal Top Employerを5年連続で受賞。さらに、欧州、中東・アフリカ(MEA)およびアジア太平洋(APAC)の11カ国(アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、チリ、デンマーク、ドイツ、香港、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、英国、米国)においてNumber One Top Employerに選出。
     

パートナーシップ関連:

  • Ivaluaの2019年New Partner of the Yearを受賞。
  • CiscoのArchitecture Excellence Awardにおいて、TCSのECP Alpha Architectureが高く評価され受賞。

Tata Consultancy Services Ltd (TCS) について

タタコンサルタンシーサービシズは、革新的かつ業界最高水準のIT サービス、コンサルティング、およびビジネスソリューションを世界中の大手企業に向けて提供し、その変革への道のりを支援している、ITサービス、コンサルティング、およびビジネスソリューション企業です。TCS はコンサルティングを基盤とし、コグニティブ技術を活用したBPS、エンジニアリング・サービスやソリューションを総合的に展開しています。これらを卓越したソフトウェア開発の基準として認識されている、TCS 独自の「ロケーションインディペンデント・アジャイル・デリバリーモデル(Location Independent Agile Delivery Model)」を通じ、地理的な制約にとらわれることなく提供しています。

TCS は世界最大規模の多国籍複合企業体であるタタ・グループに属し、最高水準のトレーニングを受けた448,000人を超える人材を擁し、世界46カ国で事業を展開しています。2020年3月31日を末日とする会計年度の売上高は220億米ドルで、インドナショナル証券取引所とボンベイ証券取引所にも上場しています。また、気候変動に対する積極的な取り組みや表彰を受けた地域活動を世界中で展開しており、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックスやMSCI グローバル・サステナビリティ・インデックス、FTS4Eグッド・エマージング・インデックスをはじめ、主要なサステナビリティ指数の構成銘柄に名を連ねています。

TCSの詳細については、www.tcs.comをご覧ください。

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