Press Release

2021年度第1四半期決算報告を発表

2020年8月20日

 

TCS、成長回復への道筋を示すとともに運用上のレジリエンスを発揮

  •  第1四半期の売上高は恒常通貨ベースで前年同期比6.3%減
  • ライフサイエンスの売上は世界的な景気後退の中で顕著な成長(前年同期比13.8%増)
  •  業界トップの営業利益率: 23.6%
  •  第1四半期の総契約額(TCV): 60億9,000万ドル

* 本プレスリリースの日本語抄訳では、会計年度表示を本社(インド)に合わせた表記としています。 (例:2020年3月31日を末とする会計年度は「2020年度」となります)

このページは2020年7月9日(現地時間)にインド ムンバイにて発表されたプレスリリースの抄訳です。発表内容の詳細は原文をご覧下さい。

原文は こちら

ムンバイ、2020年7月9日: ITサービス、コンサルティング、ビジネスソリューション企業であるタタコンサルタンシーサービシズ(TCS)は、Ind AS(インド会計基準)およびIFRS(国際財務報告基準)に基づき、2020年6月30日を末日とする四半期の連結決算を発表しました。

2020-2021年 第1四半期の業績ハイライト


  • 売上高: 50億5,900万ドル、 前年同期比7.8%減
  • 為替変動の影響を除外した売上高:前年同期比 6.3%減
  • 純利益: 9億2,500万ドル、前年同期比20.8%減
  • 営業利益率:  23.6%、純利益率 :18.3%
  • キャッシュコンバージョン:  営業キャッシュフローは純利益の132.6%
  • 従業員純増数: 443,676人、うち女性従業員は 36.2%
  • 353,000名超の従業員に新規テクノロジーの研修を実施
  • 業界最高水準の従業員保持率を維持 (ITサービスの離職率は11.1% LTMを記録)
  • 1株当たり配当額*:5.00ルピー
*基準日は2020年7月17日、支払日は2020年7月31日

TCS CEO(最高経営責任者)兼マネージングディレクターのラジェシュ・ゴピナタン(Rajesh Gopinathan)は、次のように述べています。

「当四半期の結果は、新型コロナウィルスのパンデミックの影響により、当期のはじめに予測した業績を下回りました。ライフサイエンス、ヘルスケアを除くあらゆる部門で影響を受けました。しかし、今が底であり、今後は再び成長への軌道に乗りはじめるでしょう。この危機の初期段階が収束し、オペレーションが安定しつつある現在、顧客はポストコロナの世界における適応力の獲得と成功を目指し、新たなスタートを切りつつあります。現在、多くの顧客がフロントエンドの変革に注力し、またTCSのプロダクトやサービスがそれを大きく牽引しています。もう一つの大きな投資領域は、IT運用上のレジリエンス、適応力および最適化の加速を目的としたものです。TCSは、オペレーション、アプリケーション、クラウド、サイバーセキュリティを含む主要な変革プログラムに関する大型の契約を複数締結ました。TCSがSecure Borderless Workspaces(SBWS)モデルを通じて提供する“マシンファースト(Machine First)”のアプローチが、私たちにこのようなチャンスをもたらしています。たいへん励みになることは、当四半期において顧客が新たな事業変革プログラムを立ち上げ、変更プログラムを再開させたことです。これはビジネスの信頼性の回復の兆しともいえるでしょう」

TCS COO(最高業務執行責任者)兼 エグゼクティブディレクターのN.ガナパシー・スブラマニアム(N Ganapathy Subramaniam)は、次のように述べています。

「現在、ロケーションインディペンデントな(地理的な制約に捉われない)働き方が普及しつつあります。顧客はリモートワークを導入することに前向きな姿勢を示しており、新しい共創的なテクノロジーを利用しながら業務を遂行するようになっており、TCSのSBWSモデルが採用されつつあります。将来の新規事業、セールス、契約やプログラム実行のため、TCSはこのモデルをシームレスかつ成功裏に適用、拡大してきました。この3か月、TCSが、さまざまな顧客を支援する中で示してきたレジリエンスと適応力は、将来的な競争力を獲得するための証といえるでしょう。不確実性を伴う経済の後退局面にもかかわらず、TCSは堅調に契約を獲得し、優れたパイプラインを維持してきました。今後も当面の課題を乗り越え、将来の成長へと繋げられるよう、顧客へのサポートに注力していきます」

TCS CFO(最高財務責任者)のV. ラマクリシュナン(V Ramakrishnan)は、次のように述べています。

「TCSは従業員やパートナー企業を積極的にサポートするとともに、当四半期の売上の大幅な落ち込みを抑えながら、業界トップクラスの営業利益率を実現しました。TCSの高い実行力が優れたキャッシュコンバージョンとキャッシュバランスをもたらし、この逆境の克服に寄与しました」

第1四半期の部門別ハイライト

産業分野別: ライフサイエンス&ヘルスケア(13.8%増)が堅調な成長を維持しました。その他すべての領域はそれぞれ減退しました: 銀行・金融・保険(4.9%減)、小売・消費財(12.9%減)、 通信・メディア(3.6%減)、製造(7.1%減)、テクノロジーサービス(4%減)。

市場別: 世界規模の需要縮小により欧州(2.7%増)とラテンアメリカ(0.2%増)を除くすべての地域で成長が鈍化しました: 北米(6.1%減)、英国(8.5%減)、インド(27.6%減)、アジア太平洋(3.2%減)、中東・アフリカ(11.7%減)。

サービス分野別:

  • コンサルティングおよびサービスインテグレーション: M&Aおよびロケーションインディペンデント・アジャイル(Location Independent Agile)が、従来に引き続き、強固な牽引要因となりました。デジタル戦略、インテグレーションサービス、財務とシェアードサービスの改革も事業に貢献しました。
  • コグニティブビジネスオペレーション:SBWSモデルへの移行により、顧客に安定したサービスを提供しました。企業のレジリエンス強化、クラウド適用の加速、バーチャルワールドによるカスタマーエクスペリエンス(CX)の改善、企業の俊敏性向上を目的とした、新しい運用モデルを適用するための大型契約を複数結びました。
  • デジタルトランスフォーメーションサービス:この四半期はクラウドとサイバーセキュリティサービスへの需要が高まりました。TCSは多様なオファリングを提供し、事業の継続性と確実性、デジタルな職場環境とリモートワーク、CXとサポートサービス、アジャイルなサプライチェーン、エコシステムのモダナイゼーション、M&A、企業分析、デジタル学習、従業員の研修と健康といった分野で顧客を支援し、この危機を乗り超えるべくサポートしています。

第1四半期の主な契約案件

  • Reserve Bank of Indiaにより、インド国内における個人・法人の借り手の信用情報を入手・保存するデジタルレジストリー、Public Credit Registry (PCR)を開発・実装・サポートし、クレジット商品をより迅速かつ透明に、より広範な借り手に提供するための、国家的重要プログラムの事業者として選ばれました。PCRは最新のテクノロジーを搭載し、CERSAI (Central Registry of Securitisation Asset Reconstruction and Security Interest)MCA(Ministry of Corporate Affairs:インド企業省)GSTN(Goods and Service Tax Network)SEBI (Securities and Exchange Board of India:インド証券取引委員会)といった公的機関のインテグレーションや相互運用の円滑化をサポートし、エコシステム内のさまざまなステークホルダーが、堅牢なデータプライバシーとコンセントマネージメントフレームワークの中でアクセス可能な、安全で、レジリエントかつスケーラブルなプラットフォームになる予定です。
  • Aegon UKは、新時代の技術と新しい働き方でエンド・ツー・エンドのデジタルソリューションを提供するための戦略パートナーとしてTCSを選び、3年間の延長契約を締結しました。
  • リサーチと教育のグローバルリーダー企業であるJohn Wiley & Sonsと、ビジネスプラットフォームとコンテンツおよびプロダクトプラットフォームをサポートするグローバルITインフラ運用の複数年契約を締結しました。この事業は、デジタル媒体購読を成長させるためのクラウド化や将来のビジネスモデルの構築のためのサポート、さらに新たな企業買収の実現などを含みます。
  • 欧州最大の製鉄会社であるタタ・スチール・ヨーロッパ(Tata Steal Europe)より、MFDMを搭載したTCSのコグニティブオペレーションプラットフォームを活用してITインフラを変革し、大幅な効率性の改善とCXの向上を図るための戦略パートナーに選ばれました。
  • ノルウェーの損害保険大手のTryg Forsikringと、既存のITインフラを、TCS エンタープライズクラウドプラットフォーム(TCS Enterprise Cloud Platform)によって業界最高水準のハイブリッドクラウドプラットフォームに変革するための契約を締結しました。この変革において、顧客は自動化されたデジタル基盤の構築により、クラウドファースト戦略を加速し、Time-to-Marketの大幅な短縮を目指します。
  • 米国のアイケアサービス(眼鏡レンズ、コンタクトレンズ)大手の Visionworks of Americaと、クラウドを活用し、アジャイルの手法を用いて従業員およびエンドカスタマーにシームレスなUXを提供するため、POSシステムの刷新に関する契約を締結しました。

リサーチ&イノベーション

  • TCSの顧客やスタートアップおよびアカデミアのパートナーが集う年次イベント「TCSイノベーションフォーラム(TCS Innovation Forum)」が、全10回のウェビナーシリーズ(オンライン開催)に再編されました。最初の3回がすでに開催され、1,300人以上のゲストが世界各地から参加しました。このイベントは今夏を通じて開催される予定で、職場環境の再整備、サプライチェーンのレジリエンス獲得、銀行、小売、ライフサイエンス、メディアといったさまざまな業界における今後のビジネスモデル構築など、現在、重要度の高いテーマを取り上げながら企画・運営されています。
  • 2020年6月30日現在、TCSは第1四半期に出願した108件を含め5,324件の特許を出願中で、これまでに1,471件の特許を取得しています。

人材関連

2020年6月30日現在、総従業員数は443,676人でした。従業員の出身地は146カ国で、女性従業員の比率は36.2%でした。

TCSは、有機的な人材開発への投資を継続し業界トップレベルの実績を達成しています。第1四半期は延べ7,900万時間の学習時間を確保し、前期から28%増加しました。353,000人超の従業員に複数の新規技術に関する研修を、417,000人以上の従業員にアジャイルメソッドに関する研修を実施しました。

TCSは業界最低水準の離職率を達成し続けており、ITサービス部門の直近12カ月の離職率は11.1% LTMでした。

TCS 人事部門グローバルヘッドのミリンド・ラカド(Milind Lakkad)は、次のように述べています。

「私たちが一番大切にしていることは従業員の健康と幸福です。従業員のエンゲージメントを高め、この困難な時を乗り越えるのに必要な支援とリソースを提供するために、複数の取り組みを行ってきました。TCSの従業員が、SBWSモデルを活用して他の従業員や顧客と有意義に協力し、必要不可欠な出張やコロケーション、従業員間のインタラクションの強化など、今日までさまざまな取り組みを実行し、困難に立ち向かい、変化が続く状況において非常にうまく適応できていることを大いに喜ばしく思っています。もう一つ満足していることは、従業員がこのチャレンジをスキルアップの機会と捉えていることです。第1四半期のデータには新入社員が含まれていないにも関わらず、学習活動は急速に活発化しており、前期に比べ24%向上しました。有機的な人材開発へのたゆまぬ投資により、当四半期の4,500以上もの社内公募のポジションを満たすこともできました。従業員の多くがオフィスでの勤務再開を強く待ち望んでいますが、TCSは慎重なアプローチを取り、『Vision 25x25(2025年までに全世界の従業員のオフィス勤務率を現在の25%に縮小する計画)』の下、安全な職場環境を提供するためのあらゆる措置を着実に実行し、慎重に検討を重ねながら実現していきます。現在、当社の約1%の従業員がオフィスで勤務しており、これを第2四半期において着実に増やしていく予定です」

受賞歴


ビジネスリーダーシップ関連:

  • 実施の、ITサービスプロバイダーを対象とする欧州最大の独立調査機関、Whitelane Research実施のCustomer Satisfaction in the UK(英国の顧客満足度調査)において、顧客より1位に選ばれました。
  • 英国Brand Financeが6年連続で実施している、全業界対象の「米国ブランドトップ100(Top 100 US brands)」にランクインしました。TCSは昨年より2位高い59位でした。
  • 学習の統合と効率改善、学習の戦略的価値と個人および法人のパフォーマンス向上において、継続的に優れた実績を上げていることが評価され、Association for Talent Development主催の「Best of Best award」を2回連続で受賞しました。
  • 「America’s Most Community-Minded Information Technology Companies(米国で最も社会意識の高いIT企業)」に4年連続でノミネートされました。また、世界最大のボランティアサービス組織であるポインツ・オブ・ライト財団(Points of Light)のCivic 50で、3年連続で「Technology Sector」 の「リーダー」に選ばれました。
  •  2019 TCS New York City Marathon公式モバイルアプリ2020 アメリカンビジネス賞(American Business Awards®)で2つの スティービー賞(Stevies®)を獲得しました。TCSは「Mobile Marketing Campaign of the Year」部門でゴールドのスティービー賞を、「Best User Experience」部門でシルバーのスティービー賞を獲得しました。

パートナーシップ関連:

SAPパートナーとして、顧客が目標を達成するための優れたサポート、チームワークへの貢献、革新的なアプローチ、実現可能性に挑むキャパシティが高く評価され、2020 SAP® Pinnacle Awardの「 Integrated Delivery Partner of the Year (年間優秀デリバリーパートナー)」部門を受賞しました。

顕著なパフォーマンス、CXへのコミットメント、成長と進化、プロフェッショナルな実績への注力が評価され、ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(Hewlett Packard Enterprise: HPE)により「Global System Integrator of the Year 2020」に選ばれました。

PEGAの技術を駆使し、保険、製造、情報通信の各業界の顧客企業のデジタルトランスフォーメーションプログラムの成功に貢献したとして、2020 Pega Partner Awardにおいて「Excellence in Growth and Delivery」を受賞しました。

以上

タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)について

タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)は、革新的かつ業界最高水準のIT サービス、コンサルティング、およびビジネスソリューションを世界中の大手企業に向けて提供し、その変革への道のりを支援している、50年の歴史を持つITサービス、コンサルティング、およびビジネスソリューション企業です。TCS はコンサルティングを基盤とし、コグニティブ技術を活用したBPS、エンジニアリング・サービスやソリューションを総合的に展開しています。これらを卓越したソフトウェア開発の基準として認識されている、TCS 独自の「ロケーションインディペンデント・アジャイル・デリバリーモデル(Location Independent Agile Delivery Model)」を通じ、地理的な制約にとらわれることなく提供しています。

TCS は、世界最大規模の多国籍複合企業体であるタタ・グループに属し、最高水準のトレーニングを受けた44万3,000人を超える人材を擁し、世界46カ国で事業を展開しています。2020年3月31日を末日とする会計年度の売上高は220億米ドルで、インドナショナル証券取引所とボンベイ証券取引所にも上場しています。また、気候変動に対する積極的な取り組みや表彰を受けた地域活動を世界中で展開しており、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックスやMSCIグローバル・サステナビリティ・インデックス、FTS4Eグッド・エマージング・インデックスをはじめ、主要なサステナビリティ指数の構成銘柄に名を連ねています。

TCSの詳細については、www.tcs.comをご覧ください。

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