課題
- UNODC(United Nations Office on Drugs and Crime : 国連薬物犯罪事務所)によると、世界で1年間に洗浄される資金は世界のGDPの2~5% 、米ドル換算では8,000億〜2兆ドルと推定されています。
- LexisNexisによると、欧州の金融サービス会社1社当りのAML(アンチマネーロンダリング)コンプライアンスコストは21.6百万ドル、資産規模500億ドル超に限ると48.3百万ドル(資産規模の0.08%)に達しています。
米国でマネーロンダリングの立証の際に適用される法原理にWillful Blindness(意図的な無関心)という考え方があります。裁判において意図的な無関心(事実に関する認識を回避すること)は、マネーロンダリング取引に係る顧客の意図や違法な資金源を実際に知っていたことと同等に扱われるため「知らなかった」では済まされず、能動的に対応していくことが求められます。
日本においては昨今、FATFによる第4次対日相互審査が進んでいて2019年秋のオンサイト審査を経て2020年夏頃の同審査報告書の公表が見込まれているため、アンチマネーロンダリングへの取組みの強化が求められることになると考えられます。
TCSのAML/FCCサービス
TCSのAML/FCC*ソリューションおよびサービスは、コグニティブシステム、RPA、ブロックチェーンなどのテクノロジーを駆使して、KYC(顧客確認)、トランザクションモニタリング、アナリティクスなどのシステム開発や業務オペレーションをサポートします。
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*FCC:Financial Crimes and Compliance (金融犯罪およびコンプライアンス)
TCSの提供価値
TCSではAML/FCCの領域で全世界で25を超える金融機関において40を超えるプロジェクトが稼働しており、150人を超えるコンサルタントと6,000人を超えるプロジェクトメンバーが従事するとともに、5,000人を超える要員がBPS(ビジネスプロセスサービス)として関連する業務オペレーションをサポートしています。
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TCSの代表的な金融業向けトータルソリューションであるTCS BaNCS。
TCS BaNCS ComplianceはAML/KYCのライフサイクルをトータルにサポートします。
TCSはAML / FCCのデジタルトランスフォーメーションに積極的に取り組んでおり、ユースケースも下図のように豊富です。
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