第1戦(開幕戦): 富士スピードウェイ (静岡県駿東郡小山町)レースレポート

2021年 全日本スーパーフォーミュラ選手権

第1戦(開幕戦): 富士スピードウェイ
(静岡県駿東郡小山町)レースレポート

 

  • 山本 尚貴 選手(#1)
    予選で苦戦するものの、決勝で驚異的な巻き返しを見せ6位入賞
  • 大湯 都史樹 選手(#64)
    2位に入賞、昨シーズンから3戦連続の表彰台を獲得

 

いよいよ2021年 シーズンの開幕戦を迎えるSUPER FORMULA。NAKAJIMA RACINGはTCSとのパートナーシップによる 5年目のシーズンを迎えます。

今シーズンのTCS NAKAJIMA RACINGは、ディフェンディングチャンピオンの山本尚貴選手がチームに加わり、チーム2年目の大湯都史樹選手とともに新たなドライバー体制でシリーズ戦を繰り広げていきます。

なお、今シーズンは昨年のワンデー開催から、土曜日に予選、日曜日に決勝が行われる通常のスケジュールに戻りました。

 

公式予選

サーキットの背後にそびえる富士の頂きには少し雲がかかるものの、青空も見える爽やかな気候の中、午前中に1時間半のフリー走行が行われ、TCS NAKAJIMA RACINGの2台は予選に備えた確認を終え、公式予選を迎えます。

Q1、A グループで出走した山本選手は、セッションタイム10 分間のうちの3 分半が経過した時点でコースに入ります。タイム計測を開始後3周目でベストタイムとなる1分23 秒144 をマークするものの、マシンの挙動が安定しない中、思い通りのアタックが叶わず、8 番手で敗退する波乱の展開に。

一方、B グループで出走した大湯選手は、Q1、Q2 ともに2 番手タイムで順調に勝ち上がりQ3 進出を果たします。Q3 でもトップと僅差の1分21 秒396 を叩き出し、2 番グリッド、フロントローから決勝に臨むことになりました。

 

コメント

中嶋 悟 チーム総監督

「まずは皆様のご協力のおかげで無事に開幕戦を迎えられたことに感謝します。大湯は昨年に続いて調子もよく、上々の結果だったと思いますが、山本はマシンに原因不明の問題を抱えているようで、思い通りの結果にはなりませんでした。明日は前方と後方からのスタートとなりますが、精一杯のレースをしたいと思っています」

 

山本 尚貴 選手

「鈴鹿、富士と2 回の公式テストを経て臨んだ開幕戦ですが、良くなった部分はあると感じつつも、まだ肝心な部分が改善できたとは言えず、現時点ではレベルアップできていない状況です。Q1 では、この状況を打破するために大きく変えて挑戦しましたが、うまくまとめられずQ2 に進むことができませんでした。こういう結果になると思っていなかったので、自分の力不足を痛感し、チームにも申し訳なく思っています。明日の決勝は前に行くだけなので、まずは今日起きたことをもう一度整理し、いかなるコンディションにおいてもしっかり走れるクルマを作っていかなければならないと考えています。明日はとにかく一つでも前に出る戦いをします」

 

大湯 都史樹 選手

「Q1、Q2 で野尻智紀選手(Team MUGEN)に負け続けていたので、Q3では何としてもトップを獲りたい、野尻選手に勝ちたいという一心で攻め続けました。悔いはないと思えるアタックラップでしたので悔しいです。しかし、フリー走行の段階から、決してポジティブな内容ではなかった点を踏まえれば、フロントローのグリッドを獲得できたことはよかったと思います。昨シーズン、初優勝した鈴鹿大会も2 番グリッドからのスタートでしたので、悪い位置ではないと思っています。調子がよい時は余計な気負いなく走っているので、明日も必要以上に自分を追い込むことなく、適度なプレッシャーを感じながら戦いたいと思います。予選と決勝ではマシンのセットアップが全く異なりますし、今日の課題を含め、マシンをよりよく仕上げていけるよう頑張ります」

予選
4月3日(土)

天候
晴れ

観客動員数
7,800人

成績
山本 尚貴 選手(#1):16位
大湯 都史樹 選手(#64):2位

 

決勝レース

前日から雨の予報だったものの、曇り空ながら雨が降り出すことはなく41 周の決勝レースがスタートを切ります。

大湯選手は絶好のスタートを決め、2 番グリッドから一気に先頭に躍り出ます。序盤は後続のライバルと順調にギャップを築いていきますが、10 周を過ぎる頃にトップの座を奪い返され2 番手に後退します。

その頃、16 番グリッドからスタートした山本選手は、ポジションを8 番手まで挽回し、ピットインを行います。素早くコースに送り出したいところでしたが、タイヤ交換に手間取り、大きくタイムロスをすることに。これによりポジションを大きく落とし、17 番手からプッシュしながら前を懸命に追いかけていきます。山本選手はハイペースで周回を続け、遅れを徐々に取り戻していきます。

一方、2 番手を走る大湯選手はポジションを維持して周回を重ねていきますが、後続のライバルとの競り合いが激化し、24 周目で3 番手に。

その後もデッドヒートが続きますが、翌周でピットインし、タイヤ交換後、コースに復帰。30 周を過ぎると、コースに雨が降り始め、「ウェット宣言」が出されます。

本降りの雨にはならないものの、難しいコンディションのなか、粘り強い走りで着実にポジションを上げた山本選手は6 位でフィニッシュ、終盤でポジションを取り戻した大湯選手は、昨シーズンの第6戦(鈴鹿サーキット)から3戦連続の表彰台となる2 位を獲得しました。

 

コメント

中嶋 悟 チーム総監督

「難しいレースコンディションでしたが、優勝した野尻選手が速かったということに尽きる内容でした。2人(山本・大湯)ともよく頑張ってくれました。開幕戦から2台揃って完走、さらにポイント獲得と、次戦に向けて弾みをつけられたと思います。大湯の表彰台も立派でしたが、ピット作業のミスを見事に取り戻した山本はさすがだと感じました。次戦もチーム一丸で協力し、精一杯頑張ります。たくさんのご声援をありがとうございました。次戦もよろしくお願いします」

 

山本 尚貴 選手

「厳しいポジションからのスタートでしたが、何があろうと決して諦めないのが私の信条です。しかし、これは、私の想いにしっかりと応えてくれるクルマがなければ成立しません。今日の決勝はペースもよかったと思いますし、もう少し前のポジションからスタートしていれば、もっといい結果を出せたのではと思うと悔しさはありますが、最低限のリカバリーはできたと感じています。スタートを含め、レース序盤でうまく状況判断をしながらポジションを上げていくことができました。これはチームのエンジニアがとてもいいタイヤ交換(ピットイン)のタイミングを判断してくれたことで得られた結果です。今後への弾みになる、前向きになれるレースができました。次戦の鈴鹿は私が最も得意としているサーキットなので、今回の内容をいま一度整理し、次こそこのクルマを先頭に持って行けるよう頑張ります」

 

大湯 都史樹 選手

「昨シーズンから3 戦連続で表彰台に立つことができました。昨年の最終戦(富士スピードウェイ)の結果は2 位だったので、今回は優勝を狙っていましたが、目標としていた表彰台に立てた点はよかったと思います。一旦トップに立った後、野尻選手にオーバーテイクされる前からペースが厳しい状況でしたが、チームはそれを察知して、とてもいい判断でピットに戻してくれました。レースの終盤、なんとしてもトップを獲ろうと懸命にプッシュした結果、ファステストラップを記録できたこともよかったです。昨日の予選から野尻智紀選手は素晴らしいパフォーマンスを発揮していました。シリーズを戦う上で私ももっと頑張らなければならないと思いました。次のレースに向けてチーム一丸となって準備していきます」

決勝
 4月4日(日)

天候
雲り

観客動員数
11,300人

成績
山本 尚貴 選手(#1):6位
大湯 都史樹 選手(#64): 2位

 

※ 次戦(第2戦)は、4月24 日(土)から4月25 日(日)にかけて、鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で行われます。

 

こちらのレースレポートはNakajima Racing SUPER FORMULA 2021 第1戦 富士スピードウェイを編集・転載したものです。

 

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