シリーズ第2戦: 鈴鹿サーキット (三重県鈴鹿市)レースレポート

2021年 全日本スーパーフォーミュラ選手権

シリーズ第2戦: 鈴鹿サーキット
(三重県鈴鹿市)レースレポート

 

苦しい状況の中、2台ともに粘り強い走りを見せ、開幕戦から2戦連続でポイントを獲得

  • 山本 尚貴 選手(#1)
    マシンの調整に課題を抱える中、決勝での巻き返しにより8位
  • 大湯 都史樹 選手(#64)
    上位グリッドから決勝に挑むものの、スタートでの遅れが尾を引き10位

 

開幕戦で2台揃って入賞を果たし、幸先のよいスタートを切ったTCS NAKAJIMA RACING。第2戦もチーム一丸となって、さらに上を目指して戦っていきます。

 

公式予選

午前中に行われた90 分間のフリー走行で予選に向けた確認を終え、公式予選の時間を迎えます。

まずは、Q1 A グループで大湯都史樹選手が出走し、6 番手タイムでQ2 へ進出を決めます。次にB グループで出走した山本尚貴選手は3 番手タイムでQ1 を突破し、2 台揃ってQ2 進出を決めます。

Q2 では、山本選手がトラフィックでタイヤを温め切れず、残念ながら10 番手タイムでノックアウトとなりますが、大湯選手は3 番手タイムでQ3 進出を果たします。そのQ3 ではトップから僅か0.224 秒差で3 番手。

大湯選手は3 番グリッド、山本選手は10 番グリッドから決勝レースのスタートを切ることになりました。

コメント

中嶋 悟 チーム総監督

「開幕戦での様子から変化があり、山本は少しずつ調子を取り戻しているし、大湯も頑張った結果だと思います。決勝レースでは、十分に上位を狙える位置にいるので、開幕戦に続き確実なレースをしてポイントを積み重ねていけるよう頑張ります」

 

山本 尚貴 選手

「開幕戦に比べて、だいぶクルマが改善された状態で第2 戦に臨むことができました。しかし、やっとスタートラインに立てたというところです。ここから先に進むためにはいろいろな調整が必要な状況で、その調整をしていく中でQ1 の内容はよかったと思います。“これならポールポジション争いができる”と手応えも感じましたが、Q2 ではトラフィックに埋もれてタイヤをうまく温められず、本来のパフォーマンスを引き出せずに終わってしまいました。アタックの戦略としてリスクがあるということは分かっていましたが、十分にウォームアップできていればタイムは出せたはずですので、開幕戦での予選とは異なる悔しさが残ります。でもこの悔しさは、開幕戦に比べて格段にレベルが上がったからこそ思うことでもあります。決勝がどうなるか、まだ予測できませんが、この位置から頑張って追い上げていきます」

 

大湯 都史樹 選手

「フリー走行では4 位で、順位を見ればまずまずの結果でしたが、トップとのタイム差が大きく、フィーリングもあまりよくありませんでした。そこからチームのみんなが、予選に向けていいクルマに仕上げてくれました。大変な中でチームがとても頑張ってくれたので、私としてもその思いに応えたいと精一杯のパフォーマンスを出し尽くしました。その結果が予選3 位です。ポールポジションを獲得した福住仁嶺選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の走りは素晴らしかったし、私も振り返ってみれば、他にできたことがもっとあったのではなかったかと思うこともあります。午前中の状態を振り返れば、まずは、この結果を得られてよかったです。決勝レースに向けて考えなければならないことはたくさんありますが、開幕戦から少しでも進歩した姿をお見せできるよう頑張ります」

予選
4月24日(土)

天候
曇り

観客動員数
7,000人

成績
山本 尚貴 選手(#1):10位
大湯 都史樹 選手(#64):3位

 

決勝レース

前日に続き好天に恵まれ、終日ドライコンディションとなった鈴鹿サーキット。午前中に30 分間のフリー走行が行われ、その後、14 時30 分に規定周回数30 周の決勝レースの火蓋が切られました。

3 番グリッドからスタートした大湯選手はスタートをうまく決まらず大きく順位を落とします。一方、10 番グリッドからスタートした山本選手は1 つ順位を上げてオープニングラップを終えます。

大湯選手は少しずつポジションを挽回し、5 周を終える頃には12 番手に浮上。9 周目に入るとトップを走っていた福住仁嶺選手のマシンにトラブルが発生し、さらにポジションを上げ、タイヤ交換義務の履行が可能になる10 周を過ぎたタイミングで山本選手はピットイン。タイヤ交換を終えて13 番手でコースに復帰します。同じタイミングでタイヤ交換を行なうライバル勢もあり、15 周を終える頃、山本選手は9 番手を走行します。

一方、大湯選手は14 周目にピットインを終えて順位が落ち着くと10 番手を走行。タイヤ交換義務をクリアし、あとはチェッカーまでプッシュを続けるのみと思われましたが、16 周目にコース上でクラッシュが発生し、セーフティーカーが導入されます。このタイミングにピットインした車両がありTCS NAKAJIMA RACING の2 台は山本8 番手、大湯9 番手でセーフティーカーランを続けます。コース上の車両回収が終わり、20 周目でレースが再開します。

残り周回数が10 周を切る中、山本選手はオーバーテイクシステム(OTS)を使いながら、激しい7 番手争いを繰り広げていきますが、最終的には8位でフィニッシュ。大湯選手も苦しい状況の中、10 位でチェッカーを受け、2 台揃って2戦連続でポイント獲得となりました。

コメント

中嶋 悟 チーム総監督

「山本は予選より順位を上げ、粘り強いレースをしました。大湯については、スタートの失敗が大きく尾を引いてしまい、厳しいレースになってしまいました。まだシリーズ第2戦ですが、2人揃ってポイントを獲得するレースが続いているので、この先もこれを継続して、さらに上を目指して頑張っていきます。今回もたくさんのご声援をいただき、ありがとうございました」

山本 尚貴 選手

「スタートはよかったものの、位置取りが上手くいかず、前方を塞がれてポジションを上げ切れなかったのが残念です。戦略はよかったものの、純粋にスピードが足りず、戦略を活かし切れないレースになってしまいました。最終ラップでは、1 周前に坪井翔選手(P.MU/CERUMO・INGING)がOTSを使っていたので、私が有利になることに気づいていました。私のOTS の残量は85 秒でしたので、追い付けるところまで行けるだろうと思っていましたが、最後は抜き切れなかったです。野尻智紀選手(Team MUGEN)が2 連勝し、リードを広げられてしまいました。私もチームも頑張っていますが、ここから先に向けて、さらにひと踏ん張りしないといけません。チャンピオンを獲るためには、残りのレースを全勝する気持ちで次戦以降に臨みます」

大湯 都史樹 選手

「スタートでエンジンストールしてしまったことが今回の結果の最大の要因です。動き出しまではよかったのですが、かかった瞬間にエンジン回転が落ちてストールした感じでした。スタートしてからは、思っていたよりもペースがよく、“戦えるぞ”という感触もありましたが、一列状態の中では、なかなか抜くことができず、もどかしいレースでした。OTS で相手を抜き去っても、私がOTSを使えない時にはライバルに分があってまた順位が元に戻ってしまうという、歯がゆい展開もありましたが、ファンの皆さんには楽しんでいただける場面だったのではないかとも思います。そんな中で、少しでも順位を上げポイントを獲得できる位置までリカバーできたことはよかったと思います。今回は、持てるポテンシャルを十分に発揮できない展開になってしまったので、次戦こそはきちんと結果に繋げられるよう頑張ります」

決勝
 4月25日(日)

天候
晴れ

観客動員数
9,500人

成績
山本 尚貴 選手(#1):8位
大湯 都史樹 選手(#64): 10位

 

※ 次戦(第3戦)は、5月15 日(土)から5月16 日(日)にかけて、オートポリス(大分県日田市)で行われます。

こちらのレースレポートはNakajima Racing SUPER FORMULA 2021 第二戦 鈴鹿サーキットを転載したものです。

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