シリーズ第2戦: 鈴鹿サーキット (三重県鈴鹿市)レースレポート

2021年 全日本スーパーフォーミュラ選手権

シリーズ第3戦: オートポリス
(大分県日田市)レースレポート

 

強い風雨と濃霧の悪天候の中、2台とも果敢な走りを見せ、開幕戦から3戦連続でポイントを獲得

  • 山本 尚貴 選手(#1)
    依然としてマシンの調整に課題を抱える中、決勝での巻き返しにより9位
  • 大湯 都史樹 選手(#64)
    予選のミスにより最後尾から決勝に挑むものの、劇的な挽回を見せ7位

 

第2戦から3週間のインターバルを経てオートポリスで開催される第3戦。
TCS NAKAJIMA RACING の2台はここまでの2 戦でそれぞれ着実にポイントを重ねてはいるものの、決して手放しで喜べる状況ではなく、今大会ではなんとしても2台揃って上位でフィニッシュしようと、入念に準備し、レースに臨みます。

 

公式予選

大雨が予報されていた九州地方。オートポリスも朝から雨が降り続くコンディションとなった予選日。それに伴い、予選実施方法が通常のノックアウト予選から40 分間の計時予選に変更されます。

まずは9 時30 分から1 時間半のフリー走行が行われましたが、大雨の中、ピットで待機するチームが多く見られた中、大湯都史樹選手(64号車)はトップタイムでセッションを終えます。

公式予選も雨の影響で開始時刻の遅延が繰り返され、15 時35 分に40 分間の計時予選方式で開始します。

雨は多少小雨になったものの、濃霧で視界が悪い中、TCS NAKAJIMA RACINGの2台はセッション開始後、直ちにコースイン。ライバル勢も全車両がコースに入り、それぞれがタイムアタックに挑んでいきますが、5 分経過した頃、コース上でクラッシュが発生し、赤旗が提示されます。車両回収後、セッションは再開。空が明るくなり、コースコンディションも若干回復し、再びアタックに挑みますが、残り時間が30 分を切る頃に、再び赤旗でセッションが中断されます。さらに残り20 分を切る頃には3 度目の赤旗となり、この中断から再開される頃にはサーキット上空に黒い雲が接近し、大粒の雨が降り始めます。

悪天候に翻弄されながらも、タイムを縮めようとアタックに挑み続けるチームもある中、大湯選手も果敢にアタックに挑み続け、トップタイムに肉薄する速さを見せながらも100Rコーナー でコースアウトし、4 度目の赤旗掲示となります。一方、残り時間15 分を切るまで赤旗でアタックを阻まれていた山本尚貴選手(1号車)は、今度こそとコースインしますが、雨足が強くなった影響もあり、タイム更新が叶わず12 番手で予選を終えました。

コメント

中嶋 悟 チーム総監督

「非常に厳しいコンディションで、クラッシュによる赤旗が続出したこともあり、長時間のセッションになりました。私たちは、上位にいた大湯がコースアウト、山本はアタックに挑もうとするタイミングで度々赤旗になってしまい、挙句の果て、雨も強くなり、まともなアタックができず、悔しい結果になりました。明日のコンディションもどうなるかわかりません。とにかく、ベストを尽くし、上位に食い込んでいけるようないいレースをしたいです」


 

山本 尚貴 選手

「一日中降り続くと言われていた雨が予選開始のタイミングで奇跡的にピタリと止みました。ですから、あの時間帯だけでも赤旗が出なければと思うと悔しさは残りますが、大きな事故もなく終わったことはよかったです。私自身は、まともにアタックできなかったことが、たいへん残念ですし、もっと上位に行きたかったです。コース上で前後間隔の取り合いをしている中で、タイミングよくアタックできませんでした。それは、もちろん、私だけでなく他のドライバーも同じ状況でしたので、そうした状況でも、うまくやりきらなければなりませんでした。大湯選手があのスピードを示した以上、チームが持っているパフォーマンスやデータは悪くないということです。大湯選手のいい部分をしっかりと見ながら、私もコントロールしやすいクルマを作らねばならないと思っています。明日も悪天候の予報ですが、なんとか視界が確保できるぐらいのコンディションでレースができればと願っています」


 

大湯 都史樹 選手

「オートポリスは私が一番好きなサーキットで自信もあります。特に、よくないコンディションのオートポリスが好きなので、今回の予選には大いに期待していました。フリー走行から試行錯誤を続けて予選に臨み、最後のアタックではウォームアップラップでコース上の水量を確認したあと、降雨量も考慮しながら攻めていきましたが、思っていた以上にコンディションの変化が大きく、水に乗ってスピンしてしまいました。セクター1 ではトップタイムを出していましたし、セクター2 でもコースアウトまでのデータを確認したところ、非常に速いペースだっただけに、ポールポジションを獲得できたかもしれないと思うと、たいへん悔やまれるミスをしてしまいました。ただし、予選の終盤にライバル勢がどれだけタイムを縮めてくるか読めない中で、まだ攻め切れていない部分をきっちりと攻めていこうと思って臨んだ末の結果です。そういう意味で、『やり切った』という想いはあります。しかし、だからこそ、結果を残せなかった悔しさも大きいです。明日の決勝は、このポジションからの挽回が難しいかもしれませんが、光る走りを見せたいと思っています」

 

予選
5月15日(土)

天候

観客動員数
1,800人

成績
山本 尚貴 選手(#1):12位
大湯 都史樹 選手(#64):タイム抹消

 

決勝レース

決勝日も荒天に見舞われたオートポリス。朝から大粒の雨と強風、そして霧の影響でタイムスケジュールが大きく変更となり、午前中に予定されていた30 分間のフリー走行はキャンセル、決勝レースの開始時刻もディレイ(遅延)が相次ぎ、スケジュールから35 分遅れでウォームアップ走行、その後、スタート進行が行われました。

そして、いよいよ14 時55 分にフォーメーションラップがスタート。ウエットタイヤでのスタートとなるため、タイヤ交換義務のないレースフォーマットとなります。

フォーメーションラップを終え、スタートを切った直後、1コーナーで数台が絡むアクシデントが発生、巻き込まれた山本選手は2ポジションダウン、一方、最後尾からスタートした大湯選手は一気に10 番手に浮上します。

その後、車両回収のためにセーフティーカーが導入され、序盤から波乱の展開になります。

レースは5 周目に再スタートし、雨は少なくなったものの濃霧で視界の確保が難しいコンディションの中、2 台はバトルを展開していきます。

大湯選手は、レースが再開してすぐに1 台をパスし9 番手に、山本選手も2つポジションを上げ12番手に。さらに10 周を過ぎた時点で、大湯選手は7 番手、山本選手は10 番手で走行していきます、その頃、コース上には大粒の雨が降り始め、2 度目のセーフティーカーが導入されます。セーフティーカーの先導により数周したところで、濃霧による視界不良のため赤旗が提示され、レースが中断されます。

天候の回復を待ちますが、16 時30分、12 周終了時点でレース終了が宣言され、山本選手は9 位、大湯選手は7 位でフィニッシュとなりました。

コメント

中嶋 悟 チーム総監督

「厳しい天候に翻弄され続けた2 日間でした。しかし、予選での失敗を挽回し、2 人ともポイント圏内でレースを終えることができたことはよかったと思います。1 ヵ月後に予定されている第4 戦に向け、チーム一丸となって頑張っていきます。悪天候の中、たくさんのご声援をいただき、どうもありがとうございました」

 

山本 尚貴 選手

「アウト側のポジションからスタートすることになり、できればイン側に進路を取りたかったですが、前車のスタートがあまり良くなく、それを避けるためにアウト側にマシンを振ったところで進路が決まってしまいました。1 コーナーでは、後続車に押され、私のマシンのノーズが前車(野尻智紀選手)のテールに引っかかり、大きくタイムロスしてしまいました。決勝でのペースはよかっただけに、勿体ない結果です。前走のクルマをパスし、クリアな状態になった時のマシンの動きはよかったので、決勝に向けてセットアップを変えたことがいい方向に向いていました。今回レースでの収穫をフィードバックできれば、次戦ではいい戦いができると感じています」

 

大湯 都史樹 選手

「スタート直後、1コーナーのクラッシュが見えた時、一瞬、アウト側に避けるべきか迷いましたが、他のマシンがアウト側に避けようとしているのも見えて、イン側にスペースがあると判断したのが正解でした。その後の立ち上がりでも何台かパスできて、序盤で大きくポジションを上げることができたのはよかったです。しかし、シリーズランキングをリードしている野尻智紀選手(TEAM MUGEN)のマシンは非常に動きがよく、ライバルとの差も痛感したレースになりました。今回は、何よりも予選でのクラッシュが結果に大きく影響しました。今できること、最善を尽くした上での結果ですが、次戦に向けて、マシンをさらに速くしていけるよう頑張ります」


 

決勝
 5月16日(日)

天候

観客動員数
2,830人

成績
山本 尚貴 選手(#1):9位
大湯 都史樹 選手(#64): 7位

 

※ 次戦(第4戦)は、6月19日(土)から6月20 日(日)にかけて、スポーツランドSUGO(宮城県柴田郡村田町)で行われます。

こちらのレースレポートはNakajima Racing SUPER FORMULA 2021 第3戦 オートポリスを編集・転載したものです。

 

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