シリーズ第6戦: ツインリンクもてぎ (栃木県茂木町)レースレポート

2021年 全日本スーパーフォーミュラ選手権

シリーズ第6戦: ツインリンクもてぎ
(栃木県茂木町)レースレポート

 

雨天の難しいコンディションでアクシデントが続出しセーフティーカーが3度も投入される荒れたレース展開

  • 山本 尚貴 選手(#1)
    2番グリッドスタートの山本尚貴選手は他車との接触によりリタイヤ
  • 大湯 都史樹 選手(#64)
    8番グリッドスタートの大湯都史樹選手はオープニングラップでの接触で最後尾に後退、その後もうまく噛み合わないレース展開が続き14位でフィニッシュ

 

残り2戦となった今シーズンのSUPER FORMULA。第5戦からツインリンクもてぎ2連戦の2戦目になります。

同じ会場とはいえ、前戦は残暑の厳しい夏、今大会は秋も深まる中、前戦とは全く異なるコンディションでの開催になります。

 

公式予選

まずはA グループの大湯都史樹選手が2番手でQ1 を突破、B グループの山本尚貴選手も4番手でQ2 に進出します。

Q2 では、開始直後に降り出した雨の影響でウェットタイヤに交換するチームも現れ、コース上ではドライタイヤとウェットタイヤが混在し、タイヤ選択の判断が難しいセッションになります。大湯選手はウェットタイヤでアタックに挑み2番手を獲得。続く山本選手もウェットタイヤでアタックし、3番手で今シーズン初のQ3 進出を果たします。

Q3 ではライバルの大津弘樹選手(Red Bull MUGEN Team Goh)を除く7台がウェットタイヤを装着し、コースイン。

依然として路面は濡れた微妙な状態でしたが、雨が止み、ドライタイヤに有利なコンディションに向かいますが、山本選手はウェットタイヤを履いたドライバーの中で最上位となる2番手を獲得、大湯選手はアタック中に他車に引っかかり8番手に留まりました。

コメント

中嶋 悟 チーム総監督

「難しいコンディションでの予選でしたが、ドライタイヤを履いた大津選手を除けば、山本がウェットタイヤ勢で最上位となるフロントロー(最前列)を獲得できたので、良しとしたいと思います。今シーズンのレースは明日を含め残り2戦になるので、2台揃って粘り強く、いいレースをしたいと思います」

 

山本 尚貴 選手

「毎戦どのレースも力強く走ろうと思って戦っていますが、今年はそれが裏目に出ることが多かったように感じます。チームはいつでも一生懸命やってくれているし、その力があるからこそ、今回2 番手という結果を得ることができましたが、私の判断がたまたまいい方向に転んでくれたかな…という感覚があります。マシンについても大きな収穫があって、ポールポジションは獲得できなかったものの、ウェットタイヤを履いたドライバーの中でトップタイムを記録できたのは良かったです。やはり、よい結果が最も説得力を持つので、結果を積み重ねることでみんなに頑張ってもらえるきっかけになると思うと、とても意義のある予選だったと思います。明日はいい位置からスタートできるので、勝ちたいし、表彰台には上がりたい。そうすれば、うまく回り始める部分も出てくると思うので、そんなきっかけを与えてくれたチームに感謝しています。明日はこの気持ちを倍にして伝えられるよう、頑張ります」

 

大湯 都史樹 選手

「今回は、朝から何となく、何かが噛み合っていない感覚があったのですが、それが的中した予選になってしまいました。Q2 でウェットタイヤを選択した判断は正しかったと思います。しかし、Q3 ではウォームアップの段階でドライタイヤを選択したドライバーに引っかかってしまう形になり、結果としてウォームアップが不十分なまま、ウェットタイヤ勢の中でもいいタイムが出せずに終わってしまいました。振り返れば、コースインのタイミングを変えればよかったかもしれないとか、あれこれ考えてしまいますが、今回も正しい判断ができた結果、Q2 を突破し、Q3 に進出できたので、悪くなかったと思います。明日の予報は雨なので、天候次第で荒れたレース展開になる可能性もありますが、それも味方にして、逆転したいですね」

 

予選
10月16日(土)

天候
曇り時々雨

観客動員数
3,600人

成績
山本 尚貴 選手(#1):2位
大湯 都史樹 選手(#64):8位

 

決勝レース

朝から雨で、30分間のフリー走行もウエットコンディションでの走行となった決勝日。

降り続く雨はレース進行がスタートする頃にはすっかり止み、路面は乾いていく方向の中、35 周のレースがスタートを切ります。2 番手でスタートした山本選手はポジションキープでオープニングラップを終えましたが、8 番手スタートの大湯選手には、他車と接触がありコースアウトして最後尾まで順位を下げてしまいます。

大湯選手は緊急ピットインでタイヤ交換後コースに復帰します。

トップの車両が10 周を終えると、大湯選手は続いてタイヤ交換義務のピットインを行い、ドライタイヤに交換し、コースに戻る。大湯は後方から挽回すべくハイペースで周回を重ねていきます。

2 番手を走行していた山本選手は12 周目にセーフティーカーが入ったところで、多くのマシンがピットインを終えていく中、ステイアウトを選択。すぐにレースは再開され、16 周の終わりでピットインを行い、ドライタイヤに交換してコースに復帰します。時折、日差しが見えるほどにコンディションが回復する中、クラッシュ車両が発生し、2 度目のセーフティーカーが入ります。

20 周終了時点で再びレースがスタート。ここでラップダウンしていた大湯選手がトップ車両の直後を走行していたため、チームの指示を受け、ポジションを譲ろうとスローダウンしていましたが、これに影響を受けるかたちで、混乱が起こってしまいます。後方でバトルをしていた山本選手が平川亮選手(carenex TEAM IMPUL)を巻き込むクラッシュをし、ここでレースを終えます。

終盤に入り、大湯選手はベストラップを刻みながらポジションを少しずつ取り戻していくものの、セーフティーカーランの中での追い越しやオーバーランによって多くのペナルティを受け、14 位でチェッカーを受けました。

コメント

中嶋 悟 チーム総監督

「山本は昨日までうまく運んでいたことが、ピットインのタイミングをずらした結果、別の方向にいってしまったようです。大湯についても、歯車が嚙み合わなかった印象です。残すは鈴鹿の最終戦のみとなりました。今大会でシリーズチャンピオンは決まりましたが、私たちは目標を達成するために精一杯頑張ります。今大会もたくさんのご声援をいただき、ありがとうございました」

 

山本 尚貴 選手

「平川亮選手との接触は私のミスです。彼のレースを台無しにしてしまい、平川選手とTeam IMPULの皆さんに申し訳なく思っています。昨日は天候に恵まれた部分もあり、今日は逆に見放された部分があります。そんな中で、今回の私の実力がどうだったのか、正確に言い表せない部分は多いですが、もてぎを速く走るためにはどうすればいいか、少しつかめた気がします。しかし、これが鈴鹿でも通用するのかと問われれば、その確証はありませんし、ここから鈴鹿に向けたセットアップをエンジニアと一緒に考えて、今シーズン最後のレースでは優勝や表彰台に絡む戦いをしたいと思っています」

 

大湯 都史樹 選手

「スタート直後、3 ワイドの真ん中に位置していたことで他車と接触してしまい、ホイールにダメージを負って早めにタイヤを換えなければならなくなってしまいました。それで序盤に順位を落とし、そこをきっかけに、良くない流れに入ってしまいました。今週は予選が不完全燃焼で終わり、決勝ではすべてが悪い方向に行ってしまいました。鈴鹿は、昨年の2 連戦で初優勝ができた場所なので、できればいい流れを作り、流れに乗りたいです」

 

決勝
 10月17日(日)

天候
曇り

観客動員数
4,700人

成績
山本 尚貴 選手(#1):リタイヤ
大湯 都史樹 選手(#64): 14位

※ 次戦(第7戦:シリーズ最終戦)は、10月30日(土)から10月31 日(日)にかけて、鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で行われます。

こちらのレースレポートはNakajima Racing SUPER FORMULA 2021 第6戦 ツインリンクもてぎを編集・転載したものです。

 

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