シリーズ第7戦(最終戦): 鈴鹿サーキット (三重県鈴鹿市)レースレポート

2021年 全日本スーパーフォーミュラ選手権

シリーズ第7戦(最終戦): 鈴鹿サーキット
(三重県鈴鹿市)レースレポート

 

いよいよ最終戦を迎えた2021 シーズンのSUPER FORMULA

  • 山本 尚貴 選手(#1)
    16番グリッドでスタートした山本尚貴選手は着実にポジションを上げ、9位でフィニッシュ、ポイント獲得
  • 大湯 都史樹 選手(#64)
    2番グリッドでスタートした大湯都史樹選手はデッドヒートの末にポジションダウン、さらにピット作業ミスでポジションを落とし、終盤で追い上げるも11位でフィニッシュ

 

前戦でドライバーチャンピオン(野尻智紀選手:Team MUGEN)は確定しましたが、TCS NAKAJIMA RACING の2台は1年間の集大成を見せてシリーズ戦を締めくくるべく、レースに臨みます。

公式予選

快晴に恵まれた予選日の鈴鹿サーキット。午前中に1時間半にわたるフリー走行を終え、13 時50 分に公式予選Q1 がスタートします。

A グループで出走した山本尚貴選手はフリー走行時よりタイムを上げたものの、8番手タイムで敗退します。

続いてB グループで出走した大湯都史樹選手は1分37 秒513 のトップタイムで通過後、Q2 でもトップタイムをマークし、順当にQ3 進出を決めます。そのQ3 では惜しくも2番手タイムとなったが、大湯選手は今シーズン2度目のフロントローを獲得しました。

コメント

中嶋 悟 チーム総監督

「大湯はほんの僅かな差でポールポジションを逃しましたが、いい予選だったと思います。山本は原因がはっきりしませんが、明日は泣いても笑っても今シーズン最後のレースになりますので、強いレースを見せてほしいと願っています」


 

山本 尚貴 選手

「鈴鹿に向けていろいろなことを話し合い、アイデアを出し合って今大会に臨みましたが、手応えはあまり変わりませんでした。今まで、これほど悩んだシーズンはなかったと思うぐらいに悩みに悩み続けたシーズンでした。常に強く前向きな気持ちを持ち続けることは、正直に言ってつらいですが、エンジニアやメカニックの皆さんは私以上に悩み続けてきたと思います。明日は後方グリッドからのスタートで苦しい状況に変わりはありませんが、最後まで諦めずに走りたいと思っています」


 

大湯 都史樹 選手

「Q1、Q2 と手応えを感じる中で、Q3 ではポールポジションを獲れる自信もあったのですが、周りがタイムを上げてくる中、私のマシンはグリップ力が落ちてしまった感じでした。ミスをしたわけでも、特に何かがあったわけではないので、なぜだろう、という思いです。ここまで毎戦Q3に進出してきたものの、まだポールポジションを獲れていません。今回こそは、と思っていたので、とても残念です。決勝では何が起きるか分かりませんし、逆転のチャンスもあると思います。ピット戦略も勝負の分かれ目になりますので、うまく走って、いい戦いをしたいです」


 

予選
10月30日(土)

天候
晴れ

観客動員数
6,000人

成績
山本 尚貴 選手(#1):16位
大湯 都史樹 選手(#64):2位

 

決勝レース

午前中のフリー走行はにわか雨によるウエットコンディションでしたが、その後天候は改善し、青空の下でスタート進行が始まります。14 時に定刻でフォーメーションラップが始まり、規定30 周のレースが火蓋を切ります。

2 番グリッドからスタートした大湯選手はポジションをキープして1 周目を終えましたが、直後、3 番手を走っていた野尻智紀選手(Team MUGEN)との競り合いが過熱し、コースアウトした結果、復帰後は8 番手に後退します。しかし、先頭を走っていた松下信治選手(B-Max Racing Team)が、スタート手順違反によるピットスルーペナルティを課せられたことで、1 つポジションを取り戻し、7番手に。ポジションを守ったまま10 周を終えたところでピットイン、タイヤ交換義務を消化します。

しかし、ピット作業に手間取った結果、ポジションを大きく下げてしまいます。それでも大湯選手は挽回しようと懸命に走り続け、レースの折り返し地点となる15 周を過ぎると12 番手に、20 周を終えると10 番手に浮上する力強い走りを見せます。

一方、16 番グリッドからスタートした山本選手は、オープニングラップで1 つポジションを上げ15 番手に上昇。その後も着実に前走のライバル勢を捕らえ続け、ピットインまでにさらに3 つポジションを上げます。ピット作業後は14 番手から引き続き速いペースでライバルを追いかけていき、20 周目には11 番手で前走する大湯選手に追い上げます。数周後には大湯選手もオーバーテイクし、順位を入れ替え、10 位でチェッカーを受けましたが、レース後に9 番手のマシンにタイムペナルティが加算されたことで9 位に繰り上げとなり、山本選手は第3 戦以来のポイント獲得となりました。一方、大湯選手はその後もポジションを守り、11 位でフィニッシュ、それぞれの1 年を締めくりました。

コメント

中嶋 悟 チーム総監督

「大湯は頑張った結果の順位でしたが、ピット作業のミスもあり申し訳なかったと思っています。山本は、あのポジションから久しぶりのポイント獲得で1 年を締めくくりました。今シーズンは想像していたよりも、はるかに苦しいシーズンになりましたが、来シーズンに向けて今シーズン良くなかった部分を改善していけるよう、早い段階からしっかりと準備していきます。今シーズンもたくさんのご声援をいただき、ありがとうございました」


 

山本 尚貴 選手

「シーズン最終戦で、ようやく持てる力を出し切ったと感じられるレースができました。しかし、今シーズンを一言で振り返れば、『こんなはずではない』シーズンでした。これは私だけでなく、期待して私を迎え入れてくれたチームのみんなもそう感じていると思いますし、その期待に応えられなかったシーズンでした。ただし、最後に、悩んでいることに対して解決の手掛かりを見つけることもできました。このままで終わるわけにはいかない、再びNo.1 のゼッケンを付けて走りたい、という思いもあります。もし来シーズン、同じ体制でチャンスをもらえたら、みんなで強くなって戦っていきたいです。今シーズン、たくさんの温かい応援をありがとうございました」


 

大湯 都史樹 選手

「上位で走っている時間が短かったので、ファンの皆さんにワクワクするような場面をお届けできたかは分かりませんが、私自身は、全力を尽くした、自分のやるべきことはできたレースだったと感じています。今シーズンを通じて振り返れば、限界を超えてやり過ぎてしまったり、逆に実力を全く出し切れなかったり、うまくいかない時期もありましたが、今年はやるべきことはできたと感じているし、確実なステップを踏めたシーズンだったと思っています。しかし、流れを掴めずに終わってしまった点は残念ですし、ポールポジションを獲れなかったことも悔やまれます。来年はさらに成長し、いいシーズンを送れるように頑張ります。最終戦まで多くの応援をありがとうございました」


 

決勝
 10月31日(日)

天候
曇り時々雨

観客動員数
10,500人

成績
山本 尚貴 選手(#1):9位
大湯 都史樹 選手(#64): 11位

※ 2022年シーズンの開幕戦は、4月9日(土)から4月10日(日)にかけて、富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)で行われます。

こちらのレースレポートはNakajima Racing SUPER FORMULA 2021 第7戦 鈴鹿サーキットを編集・転載したものです。

 

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