Focal Point

アジャイルのメリットを最大限引き出す

「TCS ロケーション・インディペンデント・アジャイル」

 

ダイナミックに変化するビジネス環境の中、企業経営を支えるIT システムには、従来以上に変化へ対応する俊敏性(アジリティ)が求められています。これを確保するために、多くの企業が「分散型アジャイル」を機能させるさまざまなモデルを模索してきましたが、効果的なモデルを確立するには至りませんでした。

TCS は、独自の手法「TCS ロケーション・インディペンデント・アジャイル」を考案し、地理的な制約にとらわれないアジャイル開発により、企業が最大の価値を手に入れられる分散型アジャイルモデルを確立しました。この手法は、全てのチームが一カ所で作業する完全コロケーション型アジャイルよりもアジリティを維持・拡張しやすく、企業にとってより大きなメリットをもたらすものです。また、地理的に分散されたチームがもともと備えている「大規模な人員の確保」「稼働時間の増大化による市場投入スピードの増大」「世界中の人材へのアクセス」や「多様な改善アイデアの創出」といったメリットの活用が可能です。

TCS ロケーション・インディペンデント・アジャイルは、
“ 三つのディメンション(評価)—四つのモデル(選択)—五つのイネーブラー(設定・設計)” のアプローチを採用しています。
まず、「分散ロケーションにおけるビジネス知識」「作業の性質と重要度」「アジャイルな作業の進め方に対する組織の成熟度」の三つの主要ディメンションについて評価を実施し、これに基づいて、適切なチーム構成を四つのモデル(図参照)から選出し、提案します。

(図 - 4つのモデル)

 

そして、選択したモデルの効果を高める五つのイネーブラーについて、運用上の特徴・要件に合わせて適切な投資とプランニングを行います。
TCSロケーション・インディペンデント・アジャイルでは、

①各ロケーションでのビジネス知識の構築・底上げ
②ロケーション間の業務時間の重なり
③スプリントサイクル(1回の開発期間)とリリースサイクルの最適化
④互いを理解・尊重する「ワンチーム」文化の醸成
⑤業務分担の適切化

をイネーブラーとして定義しています。

TCSロケーション・インディペンデント・アジャイルのもつ特徴として、各ロケーション内のスクラムチームにおいてはコロケーションを確保するというアジャイルの原則を適用している点が挙げられます。タイムゾーンを跨ぐ大規模なチームになっても、一般的なアジャイル開発手法がモデルの基本になっています。それに加えて、TCSが持つグローバルデリバリーの強みも活用できます。各拠点の開発チームが24時間稼働するフォローザサン手法による効率的なデリバリー体制はもちろん、お客様のビジネスやシステムを深く理解したチームによるサポートがエンタープライズアジリティ実現の強力なイネーブラーとなります。これらにより、TCSロケーション・インディペンデント・アジャイルは「運用における望ましい特徴を持つ、一連のチームモデル」を綿密に構築する機会を作り出し、現行組織における制約内で達成しうる、最大限のアジリティを発揮できるようになります。一般的には、全てのアジャイルチームが同じ場所で働く方が生産性は高いと言われていますが、TCSロケーション・インディペンデント・アジャイル手法の活用で、特に大企業におけるミッションクリティカルなプロジェクトではそれ以上の成果を達成しています。

日本TCS はTCS ロケーション・インディペンデント・アジャイルを通じ、お客様のデジタル・トランスフォーメーションとアジャイル・トランスフォーメーションを支援します。

 

高田 直貴

日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ株式会社
デジタル・トランスフォーメーション・サービシズ統括本部
アジャイルCoE リーダー

IT業界に25年以上従事し、エンタープライズシステムからパッケージソフトウエア、組み込みソフトウエアまで、幅広くシステムアーキテクチャ設計・開発の経験を持つ。また、システム開発プロセスやフレームワークの標準化活動の経験も長く、アジャイル開発手法など各種の開発手法の動向にも精通している。現在は日本TCS デジタル・トランスフォーメーション・サービシズ統括本部アジャイルCoEのリーダーとして、TCSが全世界で展開しているAgile Initiativeの活動と協調し、お客様や社内に向けたエバンジェリスト活動やプロジェクト支援に従事している。

 

※掲載内容は2018年12月時点のものです。

▶ 当社 季刊広報誌「CATALYST」Vol.16 より一部改訂。PDFはこちら

 

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