CSR

社会とITをつなぐ教育

南相馬市でのドローン授業

 

 

みなさんこんにちは。CSR担当の佐藤です。私は主に教育分野での社会貢献活動の企画運営をしており、社員と一緒に企業としての社会へのかかわり方を日々模索しています。今回は、先日行われた東京大学土屋研究室との共催プログラムである、南相馬市での中学生向けドローン授業を通じて、未来を子どもたちと考えることついて「かた」ってみたいと思います。

 

TCSの考える教育とは

TCSは、「地域社会への貢献が、企業の存在目的そのもの」というタタ・グループの創業者精神に則り、全世界で多様なCSR活動やスポーツスポンサーシップを行っています。CSRでは主に教育・環境・健康の3つの分野にフォーカスしてITやデジタル技術というTCSのコアコンピタンスを活用した社会貢献に努めています。特に、STEM教育には世界中で注力しており、学生向けコーディングコンテストや社員による出張授業など、各国で様々なプログラムが実施されています。

Photo by stockstudioX/ E+/ゲッティイメージズ

 

日本では、2020年4月から小学校でのプログラミング教育が必修化し、大人も子どももプログラミングに関する関心が高まっています。様々な学習方法が登場し、子どもたちはゲームする感覚で楽しく学べる環境が少しずつ整ってきているように思います。一方で、プログラミング技術だけに目が向いていないか、と感じる部分もあります。技術を学ぶと同時に子どもたちに気づいてほしいのは、プログラミングを始めとしたITやデジタル技術がどのように世の中に活かされているかという点です。システムやプログラミングは、実際に私たちの身近に使われていますし、今や私たちの生活に無くてはならないものとなりました。未来を担う子ども達には、ITをより良い社会を実現するための手段として、どう活用するかという事を考えてもらえたらと思うのです。また、社会とITをつなぐという点は、TCSが企業として教育に携わる重要な意義のひとつと考えています。ITで社会へ貢献することを重視しているTCSならではの視点を子どもたちにも伝えられたらと思い、活動を行っています。

 

アイデアを生み出す・アイデアを形にする

2020年12月、CSRの一環として、南相馬市立石神中学校でドローンプログラミング授業を東京大学の土屋武司教授と開催しました。 このプログラムは、TCS、東京大学・南相馬市がそれぞれ取り組んできた小学生向けドローンプロジェクトの教育プログラムでの知見を活かし、協創協定締結を機に産官学連携プロジェクトとして土屋先生のリーダーシップのもと実現したものです。

今回の授業は、オンライン授業と実習の大きく2つにわけて開催されました。プログラミングの技術理解と同じくらい重視した点は、「ITで未来の社会にどのようにしていきたいかを考えること」です。

今回はドローンを動かすためのテキストプログラミングを体験してもらいましたが、動く仕組みと技術を学んだうえで、何ができるかということをじっくり考えてもらう時間をとりました。内閣府の提唱するSociety5.0をもとに未来の社会の姿を一緒に考え、そのうえでITの活用がどのように社会課題にアプローチできるかについてグループワークで取り組んでもらいました。アイデアを出すことに加え、プログラミングを学んだ彼らにはもう一歩、どう実現するのかという点まで踏み込んでもらいました。

 

あるグループでは、「どこでもテレビ」というアイデアが出されました。必要な情報をいつでも視覚的に見られるようにするという内容です。まず、ドローンにモニターを付けようというアイデアが出されましたが、どうやってドローンをコントロールするか、という点で話が進まなくなってしまったようでした。参加したTCS社員から「センサー」というヒントを出したところ、メガネにセンサーを付けて、どう制御したらよいかという具体的な実現方法を検討し考えてくれました。アイデアを「形」にするためのツールとして、プログラミングの考え方を発展させてくれた瞬間を見せてもらいました。

 

プログラミングを学んだ先に

プログラミング必修化に伴い、技術を学ぶところばかりが注目されがちですが、プログラミングを学んだ先にあるのは、その技術を使って何をするのかということです。IT・プログラミングは身近なところにあり、生活に直結していて、普段から活かされている。そしてよりよい未来の社会に活かすことができる。これを理解し、自由に考えてもらえれば、自然とITに対する興味が湧いてくるのではないでしょうか。

石神中学校でのITをどう使ったらよい社会にできるか、という問いに対して考える時間は、大人も子どもも参加した人それぞれが刺激をもらったように感じています。サポートで参加した大人たちはITのプロフェッショナルだからこそ、実現可能性などを無意識的に考えてしまい、発想に縛りをつけてしまうことがあります。中学生のユニークなアイデアと大人たちの技術力を組み合せることが、イノベーションのきっかけになることがあるはずです。一方で、プロフェッショナルの知見・知識は、アイデアを形にする力を生徒の皆さんに与えることができると実感しました。

技術を「教える・学ぶ」ということに加え、大人も子どもも「一緒に考える」機会、そしてそのような環境をTCSが提供していけたらと考えています。

 

 

▶今回のかたりす人(と)

Miki Sato

日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ株式会社
MAITREE & CSR

TCSのキッズドローンプロジェクト(小学校対象)開催のご希望があれば、まずはお気軽にご連絡ください。

お問い合わせ先 : TCS CSR team JP.csrjimu@tcs.com

 

 

 

※掲載内容は、2021年2月2日公開時点の情報です。(AM)

 

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