- 山本 尚貴 選手(#64)
タイヤ交換ミスの影響により14位でフィニッシュ - 大湯 都史樹 選手(#65)
中盤でタイヤ交換、後半もプッシュを続け7位入賞
2022 シーズンの幕を切るSUPER FORMULA。今大会は土曜日に開幕戦の予選と決勝、日曜日に第2戦の予選と決勝の2レースが、それぞれワンデー開催で行われます。
TCS NAKAJIMA RACINGのチーム体制は昨年から大きな変更はなく、タイトル奪還に向けて意気込む山本尚貴選手とデビュー3年目を迎える大湯都史樹選手を擁し、まずは、この2戦で良い流れを手繰り寄せたいところです。
公式予選
今シーズンの予選はA・Bの2 グループに分かれて行うQ1 と、A・Bそれぞれの上位6台の計12 台によって争われるQ2 によって決勝レースのスターティンググリッドが確定します。
絶好のレース日和となった第1戦。まずはAグループの山本選手がQ1でアタックに挑みますが、9 番手に留まり、Q2 進出を果たせず、続いて、B グループで出走した大湯選手もタイムが伸び悩み、11 番手。2台揃ってQ1敗退の残念な結果となりました。
決勝レース
予選終了後、数時間を経て決勝のスタート時刻を迎えます。今シーズンも昨シーズンに引き続き、10 周目以降にタイヤ交換義務が課されるレースになります。17 番グリッドからスタートした山本先週、最後尾グリッドからスタートした大湯選手ともに、オープニングラップを終えた時点で7 ポジションアップし2周目に入ります。
大湯選手は2 周目でさらに3 つポジションを上げ11 番手に浮上、翌周には山本選手の前に出て10 番手を走行し、わずか3 周で見事に11 ポジションアップに成功し、勢いに乗ってレースを展開していきます。一方、山本選手も一気に中段までポジションを上げ、11 番手を走行、10 周を終了したタイミングでピットインを行いますが、タイヤ交換のミスにより大きくタイムをロスしてしまい、ポジションを18 番手に下げてしまいます。何とか追い上げて前のマシンをパスするシーンも見せますが、ピット作業のタイムロスが大きく響き、14 位でフィニッシュとなりました。
大湯選手はタイヤ交換を終盤に引っ張る作戦でプッシュしながら周回を続け、21 周目にピットイン、タイヤ交換後にコースに復帰します。その後も粘り強くバトルを展開しながら少しずつポジションを上げ、7位でチェッカーを受けました。
コメント
中嶋 悟 チーム総監督
「予選の後はどうなることかと心配していましたが、決勝は、最後尾からスタートした大湯が7位入賞でよくやったと思います。山本に関しては、チームのミスで申し訳ないことをしてしまいました。明日は第2戦、早速改善できることは行なって、2台揃っていいレースができるよう準備します」
山本 尚貴 選手
「スタートはよかったのですが、前走の2 台がエンジンストールした影響を被り、進路が阻まれてしまい、もったいないことをしました。しかし混乱をうまく切り抜けて、中段までポジションアップできたのは、大きな成果だったと思います。最後までレースを走り切ることでクルマの雰囲気が分かった部分もあったので、しっかりとアジャストして、さらに細かいところも見直していきたいです。2 レース制は、日曜日に再びチャンスが巡ってきます。もちろん私だけがこのチャンスを手にしているわけではなく、当然、ライバル勢もアジャストしてくるので、差はなかなか縮まらないかもしれませんが、いいところを見つけて、少しでも前に行きたいです」
大湯 都史樹 選手
「予選の結果を受け、過去のデータも振り返りながら、セットアップの中で初心に返った部分もありました。まだ昨年から続くレースペースの改善は満足できる状態ではありませんが、タイヤのコンディションがよいうちはパーフェクトな走りができたと感じています。終盤では後続のマシンに迫られて苦しい展開になりましたが、最後までオーバーテイクを許さず、踏ん張ってポジションをキープできたので、私としてはいいレースができたと思っています。上位争いに入るためには、このままでは足りないので、明日に向けて、上位に加われるようセットアップを考えていきたいと思います」
予選
4月9日(土)
天候
晴れ
観客動員数
10,300人
成績
山本 尚貴 選手(#64):17位
大湯 都史樹 選手(#65): 21位
決勝
4月9日(土)
天候
晴れ
観客動員数
10,300人
成績
山本 尚貴 選手(#64):9位
大湯 都史樹 選手(#65): 11位
こちらのレースレポートはNakajima Racing SUPER FORMULA 2022 開幕戦を編集・転載したものです。