エンド・ツー・エンドの半導体エンジニアリングサービスにより、自動車OEMによるシリコン開発の主体的な推進と、市場投入までの期間短縮を支援
このページは、2026年9月17日(現地時間)、インド・ニューデリーで発表されたプレスリリースの日本語訳です。発表内容の詳細は原文をご覧下さい。
ニューデリー(インド)、2026年9月17日:タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)は、自動車OEM(完成車メーカー)および半導体関連企業向けに、カスタムSoC*設計サービスの提供を開始しました。これは、次世代のSDV(Software-Defined Vehicle:ソフトウェア定義車)向けに、自動車メーカーがカスタムSoCソリューションの構想、設計、検証、実装、妥当性確認を一貫して支援する先進的なサービスです。
*SoC(System-on-Chip):複数の機能を一つの半導体チップに集積した集積回路。
自動車業界では、集中型コンピューティング、ゾーンアーキテクチャ、ADAS(Advanced Driver Assistance Systems:先進運転支援システム)、電動化、コネクテッド機能への移行が進んでいます。その結果、各自動車メーカー固有の製品ロードマップに対応し、特定のワークロードや高い性能要件に合わせて設計されたコンピューティングシステムへの需要が高まっています。自動車の機能においてソフトウェアが担う役割が拡大する中、自動車メーカーは、車両プラットフォームを支える半導体開発への関与をさらに高めたいと考えています。カスタムSoCは、ソフトウェア要件に応じたコンピューティング性能を実現するとともに、電力効率を向上させ、車載アプリケーションやユーザーエクスペリエンスの差別化につながります。
TCSのカスタムSoC設計サービスは、半導体エンジニアリング、VLSI(Very Large Scale Integration:超大規模集積回路)設計、ハードウェア・ソフトウェア協調設計、およびシステムバリデーションのケイパビリティを結集したものです。アーキテクチャ、設計、検証、実装、ソフトウェア統合、システムバリデーションに至るまで、半導体開発の全工程をカバーしています。
TCS インダストリアル・オートノミー&エンジニアリング(IA&E)グローバルヘッド 兼 バイスプレジデントのスリーニヴァサ・チャクラヴァルティ(Sreenivasa Chakravarti)は、次のように述べています。
「AIとSDV(ソフトウェア定義車両)が牽引するモビリティの実現においては、それを支えるコンピューティングアーキテクチャが重要な差別化要因となります。その基盤となるSoCは、お客さまが価値を見いだす体験や、購入する車両の選択に大きな影響を与える要素として、優れたエンジニアリングと並んで重要な役割を担います。半導体はイノベーションを支える戦略的な基盤となりつつあり、車両性能やエネルギー効率からソフトウェア機能やユーザーエクスペリエンスに至るまで、あらゆる領域に影響を及ぼしています。TCSは、半導体エンジニアリング、組み込みソフトウェア、システムに関する専門性を結集し、自動車メーカーが半導体戦略を活かし、差異化につながるモビリティプラットフォームを構築できるよう支援します」
ISG プリンシパルアナリスト 兼 シニアマネージャーのハリシュ・B(Harish B)氏は、次のように述べています。
「自動車業界は、半導体技術そのものが競争力を左右する時代を迎えています。SDVとAIの活用が進む中、カスタムSoCは性能、安全性、効率性を実現するうえで重要な役割を果たします。TCSによるカスタムSoC設計サービスの開始は極めて重要なタイミングでの取り組みといえます。自動車メーカーやTier-1サプライヤーが用途に最適化された専用半導体を開発し、次世代車両のイノベーションを加速するうえで大きな後押しとなるでしょう」
TCSは、チップ・ツー・システムエンジニアリングアプローチ(チップからシステム全体までを一貫して捉える独自の設計アプローチ)により、半導体設計を製品開発ライフサイクル全体と結び付けています。このアプローチは、カスタムSoC設計サービスの中核をなすものです。このアプローチでは、SoCアーキテクチャを定義する前に、車両アーキテクチャ、ソフトウェアプラットフォーム、ワークロード、コンピューティング要件を考慮します。これにより、お客さまは半導体開発を独立した取り組みとして捉えるのではなく、車両システム全体を見据えて半導体に関する意思決定ができるようになります。
本サービスは、性能、電力効率、安全性に関する要件を満たすために高度なコンピューティング能力を必要とする、さまざまな車載アプリケーション向けに設計されています。
TCSは、半導体エンジニアリングとシステム分野の知見を組み合わせ、お客さまによるカスタム半導体開発を加速するとともに、生産性やコスト効率の向上、ならびに半導体ロードマップ管理の強化を実現します。
今回のサービス提供開始は、先端半導体技術、組み込みシステム、チップ・ツー・システムエンジニアリング、および複雑な製品開発プログラムにおいてTCSが培ってきた半導体エンジニアリングのケイパビリティを基盤としています。自動車向けコンピューティングやミッションクリティカルな組み込みシステムへの需要が拡大し続ける中、TCSのカスタムSoC設計サービスは、自動車メーカーが半導体への投資を活かし、車両プラットフォームの差異化や次世代のモビリティ体験を実現できるよう支援します。
以上
TCSは、世界のさまざまな業界を牽引する大手企業から選ばれるテクノロジーパートナーです。1968年の創業以来、イノベーション、卓越したエンジニアリング、そしてカスタマーサービスにおいて最高水準を追求してきました。
「世界最大のAI主導型テクノロジーサービス企業」への成長を掲げ、インフラからインテリジェンスに至るAIスタック全体にわたり、お客さまの変革を支援しています。
TCSはタタ・グループの伝統に根ざし、お客さま、投資家、従業員、そして広く社会に対して、長期的な価値を創造することに注力しています。56カ国に広がるハイスキル人材と、世界194か所のサービスデリバリーセンターを擁し、世界各地でトップ・エンプロイヤーに認定されています。TCSは、新技術を迅速に適用し、大規模に展開する能力を活かしながら、お客さまとの長期的なパートナーシップを構築してきました。こうした関係の多くは数十年にわたり、1970年代のメインフレームから現在のAIに至るまで、あらゆる技術革新の波を共に乗り越えてきました。
TCSは、人々の健康の促進や持続可能な社会の実現、コミュニティのエンパワーメントを目的に、TCSニューヨークシティマラソン、TCSロンドンマラソン、TCSシドニーマラソンを含む、世界有数のマラソンおよび耐久レース14大会を支援しています。2026年3月31日を期末とする会計年度において、TCSの連結売上高は300億米ドルに達しました。
TCSの詳細については、www.tcs.comをご覧ください。