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いま、日本の多くの企業や組織は、二つの構造的な課題に直面しています。一つは、長年使い続けて複雑化した基幹システム(レガシーシステム)に起因する技術的負債の蓄積。もう一つは、労働集約型のオペレーティングモデルです。これら二重の課題を乗り越えるために、AIへの期待は急速に高まっています。
しかし、AIを導入さえすれば価値が生まれるわけではありません。
目的や要件が明確でないシステム構想では、AIは本来の価値を発揮できません。その結果、過剰なシステム開発や、単なる作業の自動化にとどまり、経営や事業の成果にはつながらないケースも見られます。同様にレガシーシステムのモダナイゼーションも単なる刷新では不十分です。企業全体で質の高いデータを活用できる、いわば “AI-ready”な基盤整備こそが、戦略実現の鍵となります。
目の前の業務改善にとどめず、AI活用を組織全体へ、IT部門からビジネス全体へと広げていくこと。それをお客さま自身が描き、主導すること。その積み重ねこそが、テクノロジーの価値を最大限に引き出します。
そのために日本TCSがもっとも重要だと考えるのは、戦略を成果へとつなげる「実装力」です。私たちのいう実装力とは、単にITプロジェクトの実行フェーズを指すものではありません。お客さまの目指す姿とその戦略を深く理解し、それらをいかにビジネスとITの両面で具体化し、構想から実行、定着まで一貫して成果へ結び付けて行くか。その本質を問い続けながら、伴走し続ける力です。
私たちはこの実装力を支える仕組みとして、三つの強みを備えています。一つ目は、お客さまと高い透明性のもとで価値をともにつくり上げる「Co-creation Delivery Model」。
二つ目は、人とAIの協働を段階的に高度化し、持続的な変革につなげる「Human + AIモデル」。そして三つ目は、AIからエンジニアリングにわたる専門人材からなるGCC(Global Capability Center)をはじめとするグローバルな開発・実行基盤の立ち上げと運営の知見です。
お客さまとTCSの共創。
人とAIの協働。
そして、グローバルとローカルの協奏。
これら三つの力を掛け合わせ、お客さま自身が主導する変革に一体となって伴走することが、私たちが考えるパートナーシップのあり方です。
ビジネス変革は一過性の取り組みではありません。短期的な成果を積み重ねながら、長期的な価値をともに築いていく営みです。日本TCSは、その道のりをともに歩むパートナーでありたいと考えています。
着実に信頼を築きながら、お客さまと世界中のTCSをつなぐ「Gateway」として。そして、ビジネス変革をテクノロジーで加速する「Catalyst」として。
私たちは、お客さま、パートナー各社、そして社員からの信頼を大切に、期待を超えるようこれからも走り続けます。
日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ株式会社
代表取締役社長
サティシュ ティアガラジャン