最先端のデジタルイノベーションと世界トップクラスのエンジニアリングを融合し、信頼関係を強化するとともに、サーキット内外でのパフォーマンス向上を推進
・ジャガーTCSレーシング 、GEN3世代を締めくくるABB FIAフォーミュラE世界選手権2025/2026シーズンにおいて、チームズ・ワールドチャンピオンシップを獲得
・シーズン中の戦績で4勝、10回の表彰台入りを果たし、タイトルを獲得
・チームズ・ワールドチャンピオンとしてフォーミュラ EのGEN4世代に挑む
このページは、2026年9月23日(現地時間)、英国・ロンドンならびにインド・ムンバイで発表されたプレスリリースの日本語訳です。発表内容の詳細は原文をご覧下さい。
ロンドン|ムンバイ、2026年9月23日:タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)とジャガーTCSレーシング(Jaguar TCS Racing)は本日、タイトルパートナー契約を複数年にわたり延長することで合意しました。これにより、チームの勝利を支えるとともに、電動モビリティ分野におけるイノベーションを加速してきた両者のパートナーシップをさらに発展させます。今回の契約更新の一環として、TCSはジャガーTCSレーシングの公式AIパートナーとなり、ABB FIA フォーミュラE 世界選手権(ABB FIA Formula E World Championship)でレース車両の高性能化が進展するGEN4世代へ移行する中、その役割を拡大します。
今回の提携強化のもと、両者はAIを活用してレース運営やエンジニアリング全般の効率向上を図るとともに、ジャガーの次世代電気自動車の開発を支えるインサイトの創出に取り組みます。
今回の契約更新は、両者が5年にわたり築いてきた成果を基盤とするものです。この間、ジャガーTCSレーシングは2024年および2026年のABB FIA フォーミュラE世界選手権のチームズ・ワールドチャンピオンシップ(チーム部門タイトル)を獲得したほか、GEN3 Evo世代において他の参戦チームを上回る勝利数と表彰台獲得数を記録し、フォーミュラEを代表する強豪チームとしての地位を確立しました。また、レースでの勝利にとどまらず、レギュレーションやサーキット、シーズンの違いを超えて安定した成果を上げてきました。こうした実績は、進化を続ける完全電動モータースポーツの世界における優れた適応力の表れでもあります。
今回の合意は、TCSとジャガーTCSレーシングがこれまで築いてきた実績と、TCSが10年以上にわたりジャガー・ランドローバー(JLR)の戦略的パートナーとして築き上げた信頼関係を背景としています。
TCS グローバル チーフマーケティングオフィサー(CMO)のアビナヴ・クマール(Abhinav Kumar)は、次のように述べています。
「本パートナーシップは、世界トップクラスのチームがイノベーションという共通の志のもとに結集することで、何が実現できるかを示すものです。チームズ・ワールドチャンピオンシップ獲得で締めくくられた素晴らしいシーズンを経て、このたびパートナーシップを更新し、フォーミュラEがGEN4世代へと移行する中で、この勢いを追い風にさらなる挑戦を続けられることを嬉しく思います。今回の契約更新を通じて、AIや先進技術の活用をさらに進めて新たな性能向上の可能性を切り拓き、ジャガーTCSレーシングがより多くの表彰台獲得とチャンピオンシップ制覇を目指す取り組みを支援してまいります」
JLR Motorsport 会長のクリス・ソープ(Chris Thorp)氏は、次のように述べています。
「TCSとのパートナーシップは、ジャガーTCSレーシングがパフォーマンス、効率性、そしてイノベーションの限界に挑戦するうえで大きく貢献してきました。フォーミュラEがGEN4世代へと移行する中、この協業は電動モータースポーツの未来を切り拓くとともに、ジャガーの次世代車両の開発にも寄与しています。TCSとのパートナーシップ更新は、これまで積み重ねてきた確かな実績、共通の価値観、そしてデータとAIがモータースポーツのパフォーマンスをいかに高めていくかについての明確なビジョンに支えられています」
過去5年間にわたり、TCSとジャガーTCSレーシングはクラウドやデジタルツイン技術を活用してレースパフォーマンスの向上を図るとともに、レースで培った電動化技術の市販車への展開を加速してきました。このパートナーシップの中核を担うのが、TCSが独自に開発した「仮想車両検証モデル(Virtual Vehicle Validation Model:V3M)」です。このモデルにより、ジャガーTCSレーシングのエンジニアは、ソフトウェア変更の妥当性確認や継続的なシミュレーションの実施に加え、競技における厳しい時間的制約の下で確信をもった意思決定を行うことができます。
また、社会的意義のあるイノベーションを推進するという共通の理念のもと、本パートナーシップはレースの枠を超えた取り組みにも広がっています。フォーミュラEを実践的な学びの場として活用し、次世代のエンジニア、データサイエンティスト、サステナビリティ分野を担う人材をインスパイアしています。
TCSの「Ignite My Future」プログラムを通じて、2023年以降、16カ国で約30,000人の学生が、チームと連携した特別な学習プログラムや、チームの舞台裏を紹介する限定コンテンツを活用しながら、レースデータやマシン設計、レース戦略が実社会でどのように活用されているのかを学んでいます。また、世界各地で開催されるE-Prixでは、数百人の学生がTCSおよびジャガーTCSレーシングとともにサーキットでの体験プログラムに参加しています。
本パートナーシップは、TCSが英国市場において、主要企業から信頼されるイノベーションパートナーであり続けるという長期的コミットメントを象徴しています。TCSは英国で50年にわたり事業を展開しており、同国を代表する200社以上のブランドにサービスを提供しています。また、今年には、今後3年間で英国全土に5,000人の新規雇用を創出する計画を発表しました。
以上
TCSは、世界のさまざまな業界を牽引する大手企業から選ばれるテクノロジーパートナーです。1968年の創業以来、イノベーション、卓越したエンジニアリング、そしてカスタマーサービスにおいて最高水準を追求してきました。
「世界最大のAI主導型テクノロジーサービス企業」への成長を掲げ、インフラからインテリジェンスに至るAIスタック全体にわたり、お客さまの変革を支援しています。
TCSはタタ・グループの伝統に根ざし、お客さま、投資家、従業員、そして広く社会に対して、長期的な価値を創造することに注力しています。56カ国に広がるハイスキル人材と、世界194か所のサービスデリバリーセンターを擁し、世界各地でトップ・エンプロイヤーに認定されています。TCSは、新技術を迅速に適用し、大規模に展開する能力を活かしながら、お客さまとの長期的なパートナーシップを構築してきました。こうした関係の多くは数十年にわたり、1970年代のメインフレームから現在のAIに至るまで、あらゆる技術革新の波を共に乗り越えてきました。
TCSは、人々の健康の促進や持続可能な社会の実現、コミュニティのエンパワーメントを目的に、TCSニューヨークシティマラソン、TCSロンドンマラソン、TCSシドニーマラソンを含む、世界有数のマラソンおよび耐久レース14大会を支援しています。2026年3月31日を期末とする会計年度において、TCSの連結売上高は300億米ドルに達しました。
TCSの詳細については、www.tcs.comをご覧ください。
ジャガーは2016年10月にモータースポーツに復帰し、完全電動のABB FIAフォーミュラE世界選手権に参戦した初のラグジュアリーメーカーとなりました。
以来、ジャガーTCSレーシングはフォーミュラEにおいて20回以上の優勝、60回を超える表彰台獲得を記録しています。また、2024年にはABB FIAフォーミュラE世界選手権のチームズ・ワールドチャンピオンシップ(チーム部門タイトル)およびマニュファクチャラーズ・トロフィーを獲得し、1991年以来となるジャガーの世界選手権制覇を達成しました。さらに2026年には再びチームズ・ワールドチャンピオンシップを制し、直近3シーズン中2度目のチームタイトル獲得を果たすとともに、フォーミュラEを代表する強豪チームのひとつとしての地位を確立しています。
ジャガーTCSレーシングは、新たなGEN3 Evo世代において、最先端かつ最高効率のフォーミュラEマシンであるJaguar I‑TYPE 7(ジャガー I‑TYPE 7)を投入し、シーズン11および12を通じて10勝を達成しました。これはGEN3 Evo世代における全チーム中最多の勝利数となります。また、2026年からシーズン16まで続くGEN4世代への参戦登録を行い、ABB FIAフォーミュラE世界選手権への長期的なコミットメントを示しています。
2026/27シーズンのABB FIAフォーミュラE世界選手権では、新たなドライバー体制で参戦します。フォーミュラEシーズン6チャンピオンのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(António Félix da Costa)は2年目のシーズンを迎え、2026年中に発表予定の新たなチームメイトとともに戦います。また、2025年からチーム代表を務めるイアン・ジェームズ(Ian James)が引き続き指揮を執ります。
完全電動レースシリーズであることに加え、フォーミュラEは開催地の選定においてもモータースポーツ界で独自の存在感を示しています。2026/27シーズンの世界選手権では、サンパウロ、ジェッダ、東京、モナコをはじめとする世界の主要都市の中心部に設けられた市街地コースで開催される予定です。また、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(米国オースティン)、ブランズハッチ(英国)、ザントフォールト(オランダ)が新たな開催地として加わり、シーズン最終戦は東京で初となるダブルヘッダー形式で開催されます。
ジャガーはフォーミュラEの公式メーカーとして、モーター・ジェネレーター・ユニット(MGU)、トランスミッション、インバーター、リアサスペンションを含むパワートレインを自ら開発しています。GEN4世代には、Paysafe Envision Formula E TeamおよびFortescue Zero Racingにもパワートレインを供給する予定です。
フォーミュラEではコスト抑制の観点から、カーボンファイバー製シャシーとバッテリーが全チーム共通仕様となっています。これにより、ジャガー・ランドローバー(JLR)の将来の電気自動車の性能向上と航続距離の拡大にも寄与する、効率的かつ軽量な電動パワートレインの開発に注力することが可能となっています。
Race to Innovate(レースを通じたイノベーションの創出)
フォーミュラEは、JLRの「Reimagine(リイマジン:再構想)」戦略において引き続き重要な取り組みのひとつです。世界最高峰の完全電動世界選手権であるフォーミュラEは、高いパフォーマンスが求められる環境下で新たな電気自動車技術の開発・検証を行う機会を提供しています。また、フォーミュラEはチームの「Race to Innovate」ミッションを実現するためのテストベッドであり続けています。レース(サーキット)からロード(公道)へ(Race to Road)、そしてロードからレースへ(Road to Race)の双方向の学びを通じて得られた知見は、ジャガーの電動化の未来を形づくっています。さらに、「Race to Inspire」のミッションのもと、ジャガーTCSレーシングはレース活動を通じて地域社会や地球環境によい影響をもたらし、未来を担う世代にインスピレーションを与えるべく取り組んでいます。その一環として、世界初のネットカーボンゼロ選手権に参戦し、その発展に寄与するとともに、次世代のエンジニアおよびモータースポーツ人材の育成・支援に取り組んでいます。
ジャガー TCS レーシングの詳細については、https://media.jaguarracing.com/をご覧ください。