インドのデータ主権強化とAIケイパビリティ向上をもたらす公共部門向けのセキュアな国産クラウド
AI対応のローコードプラットフォームTCS DigiBOLT™と、世界的に高く評価されているTCS Cyber Defense Suiteと共に企業のデジタルイノベーション加速とサイバーレジリエンス強化を支援
このページは、2025年4月24日(現地時間)、インド・ムンバイで発表されたプレスリリースの日本語訳です。発表内容の詳細は原文をご覧下さい。
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ムンバイ、2025年4月24日:タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)は、インドのデジタル成長へのコミットメントを一層強化し、同国に特化した3つのソリューション、TCS SovereignSecure™ Cloud(ソブリンセキュアクラウド)、TCS DigiBOLT™(デジボルト)、TCS Cyber Defense Suite(サイバーディフェンス スイーツ)を発表しました。
これらは、いずれもインド国内のAI変革加速のために設計され、設計段階から自律的で安全性を備えた、将来を見据えた持続可能なソリューションです。今回TCSが提供を開始したサービスは、インド特有のニーズに合わせてカスタマイズされ、今後の同種のソリューションの先がけとなるものです。TCSは、国内向けの国産、世界にも展開できる堅牢なデジタルソリューションを構築するという同国のミッション実現をサポートしています。今回の発表は、TCSの主催イベント「Accelerating India」で行いました。本イベントには、TCS CEO(最高経営責任者)兼マネージングディレクターのK クリティヴァサン(K Krithivasan)、同グロースマーケット部門プレジデントのギリシュ・ラマチャンドラン(Girish Ramachandran)、および、その他の経営陣と、公共機関および民間企業の主要顧客が出席しました。
ギリシュ・ラマチャンドラン(Girish Ramachandran)は、次のように述べています。
「インドは今日、データ主権、AI、デジタル化の加速が交錯し、かつてない転換期を迎えています。インド特有のニーズに合わせた新たなサービス提供開始は、インドの国家資産を守るのみならず、AIを活用した安全なデジタル基盤を構築することで、イノベーションと経済成長、そしてグローバルな競争力を強化するTCSのコミットメントを示すものです。インドがデジタルイノベーションの新たな時代へと進む中、TCSは独自のソリューションを提供し、政府、企業、国民がAIファーストの時代に適応していけるよう今後も支えていきます」
今回の新たなオファリングは、インドのデジタル基盤を支える屋台骨として数々のデジタル公共インフラ(DPI)プロジェクトをサポートしてきたTCSの実績に支えられています。50年以上にわたり、TCSはインドのデジタル変革の中核を担い、政府と連携してクリティカルなプログラムを提供し、堅牢なデジタル公共インフラを構築してきました。国民向けサービスに変革をもたらし、数百万人の生活に寄り添ってきたことで、政府機関から信頼されるパートナーとしてのポジションを確立しています。現在、インドの7割近くの国民が、直接的または間接的にTCSのサービスを利用しています。インドの主要証券取引所(BSEおよびNSE)の改革、主要金融機関(インドステート銀行など)との連携、パスポート発給システム、国民健康保険(Ayushman Bharat)、国防軍人年金(SPARSH)などの改善など、きめ細やかな公共サービスを提供しています。
TCS SovereignSecure Cloud: AI主導のインド国内向け次世代型クラウド
TCSが全面的に構築・管理する、これまでにないインド国産の安全性を備えたクラウドで、政府機関、公共部門の企業、規制対象産業を支援するAI機能を搭載しています。インドのデータ、運用、デジタル分野におけるリーダーシップへのコミットメントを示すとともに、AI変革における牽引力を強化します。本オファリングは、ムンバイとハイデラバードにあるTCSのデータセンターを活用し、機密データをインド国内に留めるよう設計されています。データ主権、セキュリティ、持続可能性の原則に基づきながら、プラットフォーム上にAIを搭載し、2023年施行のデジタル個人データ保護法(DPDA)に準拠して設計された専用のインフラストラクチャを提供します。
本クラウドは、ゼロトラストアーキテクチャを基盤とし、2030年までのネットゼロ排出達成を目指して設計され、遅延を最小限に抑えミッションクリティカルなアプリケーションにシームレスにアクセスできるようにし、大規模な政府業務をサポートします。既存のITインフラも安全に統合し、インテリジェントな自動化とAI活用を実現します。また、データに基づくインサイトを活用した迅速な意思決定と、パフォーマンス、使用状況、さまざまな傾向を監視する高度なアナリティクスを提供して、生産性や市民サービスの向上と、インテリジェントでデータに基づいたガバナンスを実現します。さらに、継続的な検証と最小のアクセス権限により、最大限のセキュリティを確保し、他に類を見ない安全性、拡張性、制御性でイノベーションを加速させます。
TCS DigiBOLT: インドにおけるAI主導の変革を加速
TCS SovereignSecure Cloudを補完するTCS DigiBOLTは、AIの持つケイパビリティを統合した包括的なローコード・プラットフォームであり、企業のエンドツーエンドのデジタルイノベーションの取り組みを加速・拡大します。大規模なデジタルプロセスのモデル化、自動化、最適化に必要なアクセラレーターをすべて提供し、アプリケーションの迅速な導入やAI実装を実現するとともに、企業の俊敏性を高め、組織がデジタル変革を主導できるよう支援します。プロセス、データソース、および断片化したレガシーシステムを単一のエコシステムに統合することにより、複雑性を軽減し、IT全体を統合して、イノベーションサイクルを加速させます。オープンソーステクノロジーを基にした当プラットフォームは、企業がAI搭載のアプリケーションをより迅速に拡張し、グローバル市場で競争優位性を獲得できるよう支援します。
TCS Cyber Defense Suite: グローバルな専門知見とローカライズされたセキュリティ
セキュリティが今回のサービスの要であり、TCSは世界的に信頼されているSaaS(セキュリティ アズ ア サービス)型プラットフォームであるTCS Cyber Defense Suiteをインドに導入します。これにより、高度なAIを活用したセキュリティシステムで企業のサイバーセキュリティを強化します。インドではデジタル変革が加速するにつれ、大きなビジネスチャンスが生まれる一方で、サイバー脅威のリスクも増大しています。TCS Cyber Defense Suiteは、サイバーリスク、コンプライアンス、レジリエンスの体制を全方位で可視化し、リスク軽減に役立つ実用的なインサイトを提供します。AIを活用した脅威検知とサイバー脅威への自動対応、そしてハイブリッドクラウドやマルチクラウド、ITやOT環境上の識別情報、インフラ、ネットワーク、アプリケーション、データ資産に対して包括的な予防的コントロールを提供します。20年以上にわたるサイバーセキュリティの実績、世界中に16,000人を超えるサイバーセキュリティの専門家チーム、そしてグローバルなサイバーセキュリティのデリバリーセンター・ネットワークを擁するTCSは、インドおよび世界中のお客さまに、幅広いコンサルティング、プロフェッショナルなセキュリティサービス、およびマネージドセキュリティサービスを提供しています。
以上
タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)について
タタコンサルタンシーサービシズは、世界の様々な業界を牽引する大手企業からデジタル変革およびテクノロジーパートナーに選ばれています。1968年の創業以来、最高水準のイノベーション、卓越したエンジニアリング、カスタマーサービスを提供してきました。
タタ・グループ の伝統を礎とするTCSは、お客さま、投資家、従業員、そして地域社会に長期的な価値を創造することに注力しています。世界55カ国に60万7,000人を超えるコンサルタントを擁し、世界180カ所にサービスデリバリーセンターを擁するTCSは、世界各地でトップ・エンプロイヤーに認定されており、新技術を迅速に適用・拡張する能力を活かしながら、お客さまとの長期的なパートナーシップを構築し、適応力のある企業への成長と変革を支援しています。こうした関係は数十年にわたり継続し、1970年代のメインフレームから現在のAIに至るまで、あらゆるテクノロジーサイクルを乗り越えてきました。TCSは、人々の健康、サステナビリティ、さらに地域社会のエンパワーメントの促進に重点を置き、TCSニューヨークシティマラソン、TCSロンドンマラソン 、TCSシドニーマラソンなど、世界で最も権威ある14の都市マラソンおよび耐久レースをタイトルスポンサーとして支援しています。2025年3月31日を期末とする会計年度において、TCSの連結売上高は300億米ドルに達しました。
TCSの詳細についてはwww.tcs.comをご覧ください。