自動車業界の変革を促進するため、ドイツのミュンヘンとフィリンゲン=シュヴェニンゲンに業界特化の新たなデリバリーセンター、ルーマニアにエンジニアリングセンターを設立
このページは、2025年6月20日(現地時間)、ドイツ・フランクフルトならびにフィリンゲン=シュヴェニンゲンで発表されたプレスリリースの日本語訳です。発表内容の詳細は原文をご覧下さい。
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フランクフルト |フィリンゲン=シュヴェニンゲン、2025年6月20日: タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)は、急速に進化するSDV(Software-Defined Vehicle:ソフトウェア定義車)分野の事業拡大を発表しました。TCSは、ドイツのミュンヘンとフィリンゲン=シュヴェニンゲンに自動車産業に特化した2つの新しいデリバリーセンターを、また、ルーマニアにエンジニアリングセンターを設立します。これらは、自動車業界のお客さまが次世代型のモビリティソリューションへ移行するよう支援するためのTCSの戦略的施策の一環です。
ドイツのデリバリーセンターでは、自動運転、インフォテインメント、安全システム、コネクテッドカーに関する技術的なニーズに応えながら、自動車メーカーがTCSのソフトウェア主導型のサービスを実装・展開できるよう支援します。一方、ルーマニアのエンジニアリングセンターでは、高度な自動車ソフトウェアプラットフォームの設計と構築に注力し、開発とイノベーションの初期段階をサポートします。今回の事業拡大は、自動車ソフトウェア開発におけるエンド・ツー・エンドのケイパビリティ、チップ・ツー・クラウド*の技術、およびサービスの強化を目指すTCSの長期的な戦略の一環に位置づけられるものです。
*Chip to Cloud: エッジデバイス上のチップからクラウドまで一連のデータ処理とセキュリティを統合する設計思想・概念
これらのセンターはいずれも戦略的な立地に設立され、欧州の主要OEMや自動車関連のグローバル企業との綿密な連携が可能で、ニアショア拠点としての役割を担います。現時点で100名を超えるプロフェッショナルが、世界各地で活躍するTCSの2,000名を超えるSDV技術者と連携して業務に取り組みます。多様性に富むグローバル人材が、デジタルコックピット、インフォテインメント、ADAS(Advanced Driver-Assistance Systems:先進運転支援システム)など、SDVの主要機能に対応した次世代型自動車プラットフォームの開発を担うとともに、コンセプト開発から生産、さらに発売後のサポートにいたるまで、製品ライフサイクル全体にわたってサポートします。
TCS バイスプレジデント 兼 IoT&デジタルエンジニアリング グローバルヘッドのレグー・アヤスワミー(Regu Ayyaswamy)は、次のように述べています。
「今回の3つのセンターの設立により、TCSは自動車業界のイノベーションで最前線に立つとともに自動運転や先進的なコックピットシステムに関する最先端のソリューションを提供します。この度の事業拡大は、SDV分野の変革を牽引するというTCSのコミットメントを改めて示すものです」
今回の事業拡大は、世界の自動車業界がSDV、コネクテッドカー、自律走行車へと移行する流れとも合致しており、インテリジェントな車両技術に対する需要の高まりと相まって、TCSはこうした変革をリードする条件を備えています。欧州は自動車産業が活発で、多くの大手自動車メーカーが拠点を構えていることから、自動車業界向けのデリバリー拠点として、戦略的に重要な地域です。TCSは過去25年間にわたり、欧州の自動車業界のお客さまにサービスを提供し、同地域の自動車産業の中心地で確固たるプレゼンスを築き上げてきました。デジタルエンジニアリング、IoT、クラウド、データ・アナリティクスを通じて、デジタルコックピット、電動化、自律走行車、コネクテッドカーのエコシステムにおいて、革新的なソリューションを提供しています。また、生成AIを活用してSDVの機能を生成・テストすることにより製品開発を加速させ、イノベーションの推進とパーソナライゼーションを実現しています。
TCS プレジデント 兼 製造業界ヘッドのアヌパム・シンガル(Anupam Singhal)は、次のように述べています。
「SDVへの移行は、自動車業界にとって重要な転換点です。今回の新センター開設により、TCSはインテリジェントでコネクテッド、かつ持続可能な車両の開発をOEM各社が推進できるよう、より強力に支援していきます。ソフトウェア、エンジニアリング、設計をAIの力で融合し、ドライバーとパッセンジャーにより安全でパーソナライズされた、豊かな体験を継続的に提供するという未来志向のモビリティ実現に向けたTCSの取り組みにおいて、この度の事業拡大は重要な節目となります」
TCSは、世界各地の人材と専門知見を活用し、お客さまとの連携を強化し、顧客満足度を向上させることで、欧州市場で卓越したプレゼンスを示しており、それによりグローバルな自動車バリューチェーンでのポジションも高めています。45年以上にわたり欧州地域に拠点を置き、お客さまに信頼されるITパートナーとして欧州の企業をサポートしてきました。TCSはヨーロッパ全体で1万5,000人以上の従業員を擁しています。
その間、銀行・金融サービス、製造、通信、小売、旅客・物流サービスなど、さまざまな業界で欧州を代表する多国籍企業の成長と変革を推進してきました。欧州内に62か所に拠点を構え、多様でアジャイル(俊敏)な人材を擁するTCSは、戦略的変革パートナーとして企業が変化を乗り越え、持続的な成功を達成できるよう支援し続けています。
以上
タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)について
タタコンサルタンシーサービシズは、世界の様々な業界を牽引する大手企業からデジタル変革およびテクノロジーパートナーに選ばれています。1968年の創業以来、最高水準のイノベーション、卓越したエンジニアリング、カスタマーサービスを提供してきました。
タタ・グループ の伝統を礎とするTCSは、お客さま、投資家、従業員、そして地域社会に長期的な価値を創造することに注力しています。世界55カ国に60万7,000人を超えるコンサルタントを擁し、世界180カ所にサービスデリバリーセンターを擁するTCSは、世界各地でトップ・エンプロイヤーに認定されており、新技術を迅速に適用・拡張する能力を活かしながら、お客さまとの長期的なパートナーシップを構築し、適応力のある企業への成長と変革を支援しています。こうした関係は数十年にわたり継続し、1970年代のメインフレームから現在のAIに至るまで、あらゆるテクノロジーサイクルを乗り越えてきました。
TCSは、人々の健康、サステナビリティ、さらに地域社会のエンパワーメントの促進に重点を置き、TCSニューヨークシティマラソン、TCSロンドンマラソン 、TCSシドニーマラソンなど、世界で最も権威ある14の都市マラソンおよび耐久レースをタイトルスポンサーとして支援しています。2025年3月31日を期末とする会計年度において、TCSの連結売上高は300億米ドルに達しました。
TCSの詳細についてはwww.tcs.comをご覧ください。