TCSについて
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新年あけましておめでとうございます。
2025年も私たちは多くのお客さまとともに、多様な変革の現場に携わる機会をいただいてきました。皆さまから寄せられた信頼とご支援に、改めて深く感謝申し上げます。
世界的に不確実性が高まるなかで、企業が直面する課題はますます複雑化しています。その中で、私たちは、テクノロジーによって日本のお客さまの変革を支援していくことを通じて、日本の成長に本気でコミットしています。本年もその責任を果たすべく、価値ある協働を積み重ねてまいります。
企業が抱える課題は単層ではありません。老朽化したシステムがもたらす運用負荷や技術的負債は、組織の意思決定のスピードを鈍らせ、未来への投資余地を狭めています。
加えて、日本国内では労働力と専門人材の不足、変革を難しくする伝統的な組織文化や部門間の連携の進みにくさなど、組織運営そのものにも負荷が生じています。
一方で、海外拠点との連携が深化するにつれ、市場ごとの制約、技術力、文化や言語、商習慣といった地域ごとに異なる特徴を背景にした多様なビジネスモデルに対応できる仕組みなど、多面的な判断が求められています。
こうした現状を踏まえると、いま必要なのは、AIによるモダナイゼーションとグローバル連携を踏まえ、日本のデジタル基盤とはどうあるべきかを再考する姿勢です。企業が未来に向けて持続的に成長するためには、この基盤そのものを強固かつ柔軟に整えることが不可欠です。
日本TCSは、AIを活用したアプローチにより、お客さまが未来に向けて踏み出す力を手にするための取り組みを進めています。お客さまのAI活用の道のりを構想、定義、実現するための拠点であるTCS AI Studioを核としたプロセス改善・データ活用の高度化によって、企業は前述の”構造的な課題”を乗り越え、より良い意思決定が行えるようになります。
その背景には、TCSが全世界で進めているAI戦略があります。昨年、TCSは「世界最大のAI主導型テクノロジーサービス企業」への方針を発表し、お客さまのAI導入案件は3,000件を超えました。社内でもAI活用を加速する取り組み「tcsAI(TCS to the power of AI)」が動き出し、tcsAI Hackathon 2025には世界で28.1万人以上が参加するなど、世界各地のチームから新しい提案が活発に行われています。
さらに、MIT Sloan Management Reviewとの共同発表による新コンセプト「ICA(Intelligent Choice Architecture / インテリジェントな選択アーキテクチャ)」や、インドで計画中の1GW規模AIデータセンター構想など、未来を切り拓く取り組みも加速しています。
国内だけでなく、グローバル展開を伴う大規模プロジェクトについても、お客さまと会話を重ね、お客さまの方針を深く理解したうえで、地域ごとの事情に即したアジャイルな展開を進めてきました。スピードと品質の両立は容易ではありませんが、この二軸を成立させることこそが、私たちが果たすべき役割であると考えています。
私たちがお客さまに持続的に価値を提供するうえで、体制の強化は欠かせません。日本TCSでは、技術力や多文化対応力を高めるため、2025年3月末までに累計15万8,000時間以上の学習を積み重ね、人材の質を常にアップデートしてきました。
また、日本のビジネス文化や品質基準に確実に応えるため、これまで一貫して力を注いできた、日本企業向け開発・運用拠点であるインド・JDC(Japan-centric Delivery Center)を活用したグローバルとローカルのハイブリッドな体制に加え、2025年10月には愛媛県松山市に四国デジタルイノベーションハブを開所しました。ここでは、地方自治体の人材流出や地域の大学が直面する学生減少の課題に向き合い、次世代の人材育成に取り組んでいます。こうした取り組みは、地域における新しいキャリア形成の機会を生み出し、優秀な人材を安定的に確保するとともに、結果としてお客さまへのサービス品質の向上にもつながります。
TCSは、インドのIT企業としていち早く日本に参入して以来、35年以上にわたり、日本のお客さまとともに成長してきました。テクノロジー、人材、ビジネスの面で、日本とインドは互いの強みを補完し合える関係にあり、その長い協働の歴史に加えて、日本TCSとして歩んできた11年間で、国内外の体制は大きく成熟しました。こうした取り組みが、いま私たちがお客さまに提供する価値を支える確かな基盤となっています。
しかし、基盤を支えるのはテクノロジーだけではありません。対話を重ね、時間をかけて相互理解と信頼を育むこと。これこそが、長期的なパートナーシップの根幹であり、持続的な価値を生み続ける源泉だと考えています。
私自身も、お客さまとのつながりを一層深め、描かれた未来をともに実現するために尽力いたします。これからの10年、20年が、これまで以上に実り多いものになるよう、日本TCSはお客さまの成長と変革の旅路に、TCSの知見と人材を最大限に生かして寄り添い続けることをお約束します。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
代表取締役社長
サティシュ ティアガラジャン