ListEngage社の全株式を取得し、米国内の人材を拡充するとともにSalesforceおよびマーケティングクラウド技術を強化
このページは、2025年10月9日(現地時間)、米国・マサチューセッツ州フラミンガムならびにインド・ムンバイで発表されたプレスリリースの日本語訳です。発表内容の詳細は原文をご覧下さい。
フラミンガム|ムンバイ、2025年10月9日: タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)は、Salesforceの主要パートナー企業であるListEngage(リストエンゲージ、本社:米国マサチューセッツ州フラミンガム)の全株式を取得しました。
ListEngageは、Marketing Cloud(マーケティングクラウド:Salesforceが提供するマーケティング自動化プラットフォーム)、CRM(Salesforceが提供する顧客管理システム)、Data Cloud(データクラウド:Salesforceが提供する顧客データ基盤)、Agentforce(エージェントフォース: Salesforceが提供するAIを活用したカスタマーサポート機能)、そしてAIアドバイザリーサービスに強みを持つSalesforceのフルスタックパートナーです。
TCSは、今回の戦略的買収によりSalesforce関連のケイパビリティをさらに強化し、Salesforceのマーケティングツール全体にわたる高度な専門知識を獲得したことになります。
この買収により、TCSは北米のエンタープライズソリューション部門に、400以上のSalesforceに関する認定資格を持つ100名以上の経験豊富なプロフェッショナルを新たに迎えることになります。これは、AI、クラウド、サイバーセキュリティ、デジタルエンジニアリング、エンタープライズソリューションといった高成長分野における、TCSの外部成長戦略の一環です。
TCS COO(最高執行責任者)のアルティ・スブラマニアン(Aarthi Subramanian)は、次のように述べています。
「ListEngageの買収は、当社のSalesforce関連のケイパビリティをグローバルで拡大するうえで重要な一歩となります。ListEngageが持つAIアドバイザリーサービス、Marketing Cloudのケイパビリティ、Agentforceに関する知見は、企業のマーケティング部門のニーズに応えられるよう、当社のオファリングと実行力を従来にもまして高めるでしょう。これにより、TCSとSalesforceとの戦略的パートナーシップはさらに深まります。ListEngageの優秀なチームをTCSに迎え入れられることを心より歓迎します」
ListEngage CEO(最高経営責任者)のアルターフ・シャイフ(Altaf Shaikh)氏は、次のように述べています。
「これは単なる買収ではなく、更なる成長のための基盤となるものです。TCSと連携することで、ListEngageのSalesforceに関する深い専門知識と豊富な顧客実績を、TCSのスケール、グローバルな展開力、そして業界横断的な知見の中で活かすことができるでしょう。私たちは、データ、AI、クラウドによるイノベーションを駆使し、企業がSalesforceの価値を最大限に引き出せるよう、新たなベンチマークを築いていきます。特にAI分野における今後の可能性には大きな期待を寄せています。TCSとListEngageは共に応用AIの先駆者であり、この連携によって、Salesforceのエコシステムに対して、次世代のインテリジェントでパーソナライズされた成果重視のソリューションをグローバル規模で提供できるようになるでしょう」
米国マサチューセッツ州フラミンガムに本社を置くListEngageは、Agentforce、Marketing Cloud、Data Cloudに関するSalesforce Partner Advisory Boards(パートナー諮問委員会)のメンバーとしてSalesforceと強固な協力関係にあり、主要な製品開発チームと密に連携できる立場にあります。ListEngageは、2003年の創業以来、カスタマーライフサイクルの全体にわたり高度にパーソナライズされたマーケティングを実現し、お客さまから高い信頼を得てきました。
TCS エンタープライズソリューション部門 グローバルヘッドのヴィクラム・カラコティ(Vikram Karakoti)は、次のように述べています。
「ListEngageが私たちのグループに加わることにより、TCSは顧客体験やデジタルトランスフォーメーション分野でのケイパビリティを更に高めることになります。ListEngageという新たなチームとその強力な市場展開力を活かし、当社のグローバルデリバリーモデルを通じてお客さまへのサービス提供体制を拡充し、効率向上を実現するでしょう。TCSは今後もお客さまへの支援に全力で取り組み、安定したサービス提供と品質の維持に努めていきます」
今回の買収は、米国およびカナダのお客さまに対するTCSのコミットメントを改めて示すものです。TCSはこの地域で50年以上にわたって事業を展開し、企業が将来に向けたチャンスを掴むための、信頼できるパートナーとして実績を築いてきました。今回の買収は、そうした取り組みをさらに前進させる一歩といえます。
以上
タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)について
タタコンサルタンシーサービシズは、世界の様々な業界を牽引する大手企業からデジタル変革およびテクノロジーパートナーに選ばれています。1968年の創業以来、最高水準のイノベーション、卓越したエンジニアリング、カスタマーサービスを提供してきました。
TCSはタタ・グループ の伝統に根ざし、お客さま、投資家、従業員、そして地域社会に長期的な価値を創造することに注力しています。世界55カ国に広がる高度なスキルを持つ人材と、世界各地に202のサービスデリバリーセンターを擁し、世界各地でトップ・エンプロイヤーに認定されています。TCSは、新技術を迅速に適用・拡張する能力を活かしながら、お客さまとの長期的なパートナーシップを構築し、適応力のある企業への成長と変革を支援しています。こうした関係の多くは数十年にわたり、1970年代のメインフレームから現在のAIに至るまで、あらゆるテクノロジーサイクルを共に乗り越えてきました。
TCSは、人々の健康促進、サステナビリティ、さらに地域活性化に重点を置き、TCSニューヨークシティマラソン、TCSロンドンマラソン 、TCSシドニーマラソンなど、世界で最も権威ある14の都市マラソンおよび耐久レースをタイトルスポンサーとして支援しています。2025年3月31日を期末とする会計年度において、TCSの連結売上高は300億米ドルに達しました。
TCSの詳細についてはwww.tcs.com をご覧ください。