10人の世界的な専門家による見解から、企業が持続的に進化し続けるためには、フラットな階層構造、協調型リーダーシップ、AIを活用した意思決定、さらに継続的な人材変革が鍵であることが明らかに
このページは、2025年12月8日(現地時間)、オーストリア・ウィーンならびにインド・ムンバイで発表されたプレスリリースの日本語訳です。発表内容の詳細は原文をご覧下さい。
ウィーン | ムンバイ、2025年12月8日:タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)は、Peter Drucker Society Europe(欧州ピーター・ドラッカー・ソサエティ、以下、PDSE)と協力し、報告書「New leadership for the perpetually adaptive enterprise」(進化を続ける企業に求められる新しいリーダーシップ)を発表しました。
PDSEが選定した、リーダーシップに関する10人の世界的な有識者へのインタビュー(聴き取り調査)に基づく本報告書は明確な結論を導き出しています。それは、従来型の経営モデルが転換期を迎えつつあることです。すなわち、企業が将来にわたり存続してくためには、自らの組織構造、リーダーシップのあり方、さらにテクノロジーへの取り組みを抜本的に見直さなければなりません。
本報告書は、企業が国際情勢の変化、進化するエネルギーシステム、そして急速に変化する顧客のニーズや期待に対応するうえで、ビジネスリーダーに求められる重要かつ具体的な行動指針を示しています。
5つの主な調査結果
TCS 欧州統括責任者のサプタギリ・チャパラパッリ(Sapthagiri Chapalapalli)は、次のように述べています。
「絶えず変化し続けるビジネス環境の最前線で、企業はかつてないさまざまな課題に直面しています。このような急速に変化する状況で、ビジネスリーダーには新しい発想が求められています。アジリティ(俊敏性)やイノベーションを積極的に取り入れる企業は、目まぐるしく変動する世界を優位に乗り切り、チャンスを掴み、従来の枠組みを超えた新しい形の成功を手にできるでしょう。こうした企業は、変化のスピードに機動的に対応できるだけでなく、今後直面する課題を新たな可能性に転換できる体制も備えているといえます」
TCSは長年にわたり、PDSEのパートナーとして協働し、ソートリーダーシップの発展と組織の適応力向上に取り組んできました。
PDSE ウィーン・センター・フォー・マネジメント・イノベーション エグゼクティブディレクターのヨハン・ルース(Dr. Johan S Roos)博士は、次のように述べています。
「かつて優れた経営力の証とされてきた判断力、創造性、協働性といった資質が、アルゴリズム(AIをはじめとしたデジタル技術)へと委ねられつつあるとしたら、やがて何が起きるでしょうか。この問いへの答えは、組織の未来だけでなく、経営の本質をも左右するでしょう。TCSとPDSEによる今回の共同報告書は、Global Peter Drucker Forumが重視してきた探究の精神を体現したものです。すなわち、変化への対処法だけでなく、経営そのものをいかに刷新するかという問いに答えようとしています」
以上
Peter Drucker Society Europe(PDSE)について
Peter Drucker Society Europeは、ピーター・ドラッカー(Peter F. Drucker)の基本理念と理想に基づき、現代社会が健全に機能する上で不可欠な要素である「経営」の発展に寄与することを目的としており、実務の第一線で活躍する人々を中心に、産業界、学術界、公共機関など、さまざまなセクターの関係者が参加しています。毎年、PDSEは Global Peter Drucker Forumを主催しています。このフォーラムは、さまざまな意思決定者が集い、実践的かつ解決志向のアプローチで経営の未来について議論するプラットフォームとして定着しています。
PDSEの詳細については、www.druckerforum.orgをご覧ください。
タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)について
タタコンサルタンシーサービシズは、世界の様々な業界を牽引する大手企業からデジタル変革およびテクノロジーパートナーに選ばれています。1968年の創業以来、最高水準のイノベーション、卓越したエンジニアリング、カスタマーサービスを提供してきました。
TCSはタタ・グループの伝統に根ざし、お客さま、投資家、従業員、そして地域社会に長期的な価値を創造することに注力しています。世界55カ国に広がる約59万人の高度なスキルを持つ人材と、世界各地に202のサービスデリバリーセンターを擁し、世界各地でトップ・エンプロイヤーに認定されています。TCSは、新技術を迅速に適用・拡張する能力を活かしながら、お客さまとの長期的なパートナーシップを構築し、適応力のある企業への成長と変革を支援しています。こうした関係の多くは数十年にわたり、1970年代のメインフレームから現在のAIに至るまで、あらゆるテクノロジーサイクルを共に乗り越えてきました。
TCSは、人々の健康促進、サステナビリティ、さらに地域活性化に重点を置き、TCSニューヨークシティマラソン、TCSロンドンマラソン、TCSシドニーマラソンなど、世界で最も権威ある14の都市マラソンおよび耐久レースをタイトルスポンサーとして支援しています。2025年3月31日を期末とする会計年度において、TCSの連結売上高は300億米ドルに達しました。
TCSの詳細については、www.tcs.comをご覧ください。