世界で7拠点目となるGECが、GoogleのGeminiモデルとTCSの製造業界の専門的知見を統合し、フィジカルAIの導入加速と将来に備えた企業基盤の構築を支援
このページは、2026年3月2日(現地時間)、米国ミシガン州トロイならびにインド・ムンバイで発表されたプレスリリースの日本語訳です。発表内容の詳細は原文をご覧下さい。
ミシガン州トロイ | ムンバイ、2026年3月9日: タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)は、米国ミシガン州トロイにある同社のInnovation Hub(イノベーションハブ)内に、7番目のGemini Experience Center(GEC:ジェミニエクスペリエンスセンター)を開設しました。Google Cloudとのパートナーシップのもとで新たに設立された本センターは、製造業に特化した先進的なフィジカルAI*ソリューションの開発に注力します。
*Physical AI: 現実世界のロボットや機械を制御して物理的タスクを実行するAI技術。
今回の新センターの開設は、TCSのGemini Experience Centerのグローバル展開にとって重要な節目となります。TCSとGoogle Cloudは2026年末までに世界で合計13か所のGECを展開する計画で、今年中にトロイのほかに6拠点を新設する予定です。AIの導入がさまざまな業界で加速する中、これらのセンターは、企業が限定的なAIの実証実験(パイロット)段階から、本番運用可能でスケーラブルな変革プログラムへと移行するのを支援するうえで、極めて重要な役割を担います。
今回トロイに新設された製造業向けフィジカルAI GECは、世界の製造企業が、安全性、品質、業務効率の向上に向けたフィジカルAIのユースケースを検討・検証し、拡張できる環境を提供します。同センターは、TCS Physical AI Blueprint(フィジカルAIブループリント)を導入しています。これは、AIを活用した四足歩行ロボットやヒューマノイドロボット、高度なセンシング技術、エッジインテリジェンス(現場近接型AI処理)、さらにセキュアなクラウドオーケストレーションを統合したエンド・ツー・エンドのフレームワークで、リアルタイムの業務インサイトを提供し、自律的な意思決定を支援します。主なユースケースには、自律巡回および監視、環境異常の検知、パーソナルプロティティブイクイップメント(Personal Protective Equipment:PPE、個人用保護具)の適用状況の監視、インテリジェントな品質検査、進捗マッピング、ならびに設備稼働状態の監視と予知保全などが挙げられます。
TCS 製造業界事業部門プレジデントのアヌパム・シンガル(Anupam Singhal)は、次のように述べています。
「フィジカルAIは、インテリジェンスがエッジへと移り、実際のオペレーションの現場に組み込まれていくことを意味します。この度の製造業向けフィジカルAI Gemini Experience Centerの開設により、人が立ち入ることが難しい、危険を伴う、あるいは効率的でない環境においても、製造企業が可視性と意思決定の範囲を拡張できるようになります。フィジカルAIはヒューマン・イン・ザ・ループ*のアプローチで設計されており、現場の従業員と連携して稼働することで、安全性とレジリエンスを強化します。これらがもたらす重要な価値は、より安全かつ柔軟、そして常に状況を把握できる、将来にも備えた産業環境を大規模に実現することです」
*Human-in-the-Loop:AIや自動化システムの設計・運用プロセスに人が介入しフィードバックを与える“人間参加型”のAI構築手法。
Google Cloud Cloud AI担当バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーのサウラブ・ティワリ(Saurabh Tiwary)氏は、次のように述べています。
「TCSとのパートナーシップは、産業用オペレーションにおいて最も高い価値を生み出す領域で、エージェント型AIの導入を推進することに焦点を当てています。新たに開設されたフィジカルAI Gemini Experience Centerを通じて、世界の製造企業が、より自律的でレジリエントかつデータドリブンな企業へと進化するためのインテリジェンスを提供してまいります。これにより、企業はGoogle Cloudの先進的なテクノロジーを活用して、ビジネスモデルを最適化できるようになります」
トロイの新センターは、TCSのグローバルなイノベーション基盤を強化するとともに、ハイパースケーラー(大規模クラウドサービスプロバイダー)と連携しながら、企業がAIを活用した産業変革の次なる時代を切り拓き、将来を見据えた企業へと進化できるよう支援するという、TCSの戦略方針にも合致しています。厳選されたデモンストレーションやシナリオベースのワークショップを通じて、企業は、インフラストラクチャから本番運用に耐えうる成果に至るまで、エンド・ツー・エンドでAI導入を加速させる方法を体験できます。これにより、製造現場のパフォーマンス向上、エンタープライズ向けAIプラットフォームのモダナイゼーション、および自律型の産業オペレーションの実現をサポートします。
TCSは、バンガロール(インド)、ニューヨーク(米国)、チェンナイ(インド)、リヤド(サウジアラビア)、シンガポール、サンパウロ(ブラジル)の6都市にGECを開設しています。これらは、スタートアップ、大学、顧客企業を最先端のテクノロジーと結び付けるTCS Pace™とTCSのイノベーションネットワークの一部です。さらに、2025年10月、TCSはGoogle Cloudとの連携を強化し、お客さまがGemini Enterpriseをより広く利用できるようにしました。また、TCSのチームがカスタムエージェントを開発し、事前構築されたGoogle Cloudのエージェントやサードパーティ製エージェントをGemini Enterprise上でシームレスに統合できるようにすることで、お客さまの効率化とイノベーション推進を支援しています。これら一連の取り組みにより、Geminiを基盤とした最新かつ最先端のソリューションを世界中の企業が利用できるようになります。
以上
タタコンサルタンシーサービシズは、世界のさまざまな業界を牽引する大手企業から選ばれるテクノロジーパートナーです。1968年の創業以来、イノベーション、卓越したエンジニアリング、そしてカスタマーサービスにおいて最高水準を追求してきました。「世界最大のAI主導型テクノロジーサービス企業」への成長を掲げ、インフラからインテリジェンスに至るAIスタック全体にわたり、お客さまの変革を支援しています。
TCSはタタ・グループの伝統に根ざし、お客さま、投資家、従業員、そして広く社会に対して、長期的な価値を創造することに注力しています。55カ国に広がるハイスキル人材と、世界202か所のサービスデリバリーセンターを擁し、世界各地でトップ・エンプロイヤーに認定されています。TCSは、新技術を迅速に適用し、大規模に展開する能力を活かしながら、お客さまとの長期的なパートナーシップを構築し、「常に進化し続ける企業」への成長と変革を支援しています。こうした関係の多くは数十年にわたり、1970年代のメインフレームから現在のAIに至るまで、あらゆる技術革新の波を共に乗り越えてきました。
TCSは、人々の健康の促進や持続可能な社会の実現、コミュニティのエンパワーメントを目的に、TCSニューヨークシティマラソン、TCSロンドンマラソン、TCSシドニーマラソンを含む、世界有数のマラソンおよび耐久レース14大会を支援しています。2025年3月31日を期末とする会計年度において、TCSの連結売上高は300億米ドルに達しました。
TCSの詳細については、www.tcs.comをご覧ください。