このページは、2026年3月17日(現地時間)、米国カリフォルニア州サンノゼならびにインド・ムンバイで発表されたプレスリリースの日本語訳です。発表内容の詳細は原文をご覧下さい。
サンノゼ|ムンバイ、2026年3月17日: タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)は本日、NVIDIA(エヌビディア)の技術を活用し、AIの実証実験から本番展開までの移行加速を目的とした新たなエンタープライズ向けプラットフォームを発表しました。TCSとNVIDIAは、予測分析、生成AI、コンピュータビジョン(画像認識・映像解析技術)に加え、業界特有の業務プロセスに最適化されたエージェント型AIやフィジカルAI*のブループリント(実装テンプレート)を活用することで、企業のビジネスワークフロー全体でより高度な自律化を実現できるよう支援します。
*Physical AI: 現実世界のロボットや機械を制御して物理的タスクを実行するAI技術。
TCS Rapid Outcome AI(ラピッドアウトカムAI)は、製造、通信、銀行、小売、ライフサイエンス、エンジニアリングサービスなど、さまざまな業界の企業が、AIアプリケーションを大規模に運用できるようにします。こうしたアプリケーションは、意思決定の自動化、オペレーションの可視性向上、マニュアル作業の削減を実現するとともに、企業の業務プロセスおよび運用環境全体にわたって生産性を向上させます。
NVIDIA エンタープライズソフトウェア担当バイスプレジデントのジョン・ファネリ(John Fanelli)氏は、次のように述べています。
「AIは、製造や通信、銀行、小売に至るまで、さまざまな業界における企業の事業運営の在り方を変革しています。フルスタックのNVIDIA AIプラットフォームと統合されたTCS Rapid Outcome AIに、TCSの深い業界知見を組み合わせることで、企業はより高度な自動化と具体的なビジネス成果をもたらすAIアプリケーションの開発と導入を加速することができます」
TCS チーフAI&サービストランスフォーメーション・オフィサーのアミット・カプール(Amit Kapur)は、次のように述べています。
「TCS Rapid Outcome AIは、当社が蓄積してきた各業界に関する文脈的知識*と、NVIDIAの先進的なAIインフラストラクチャを組み合わせることで、お客さまに具体的なビジネス成果をもたらします。本プラットフォームは、オペレーショナル・インテリジェンス(業務に関する高度な分析やインサイト)とペルソナベースの体験を提供し、AIの大規模活用を推進します。私たちは、この取り組みがもたらす影響の大きさと、両社による価値共創に大いに期待しています」
*Contextual Knowledge:お客さまが置かれたさまざまな状況において適用すべき最適な知見。
本プラットフォームは、NVIDIAのAIインフラストラクチャを活用して構築され、業界特化型のAIブループリントとNVIDIAのアクセラレーテッド・コンピューティング(GPU等による高速処理基盤)を組み合わせることで、企業はスピード、ガバナンス、スケーラビリティを備えた形で、AI機能をワークフローや運用環境に統合することができるようになります。さらに、TCSのNVIDIA専門ビジネスユニットと、NVIDIAとの共同Go-to-market(ゴー・トゥー・マーケット:市場展開)施策を通じて、NVIDIAのAI技術とTCSの業界に根ざした文脈的知識を組み合わせ、世界の企業が業界特化型AIソリューションの導入を加速させ、実際のビジネス成果を創出できるよう支援します。
ビジネス成果を創出するAI活用
大規模なAI活用: NVIDIAのアクセラレーテッド・コンピューティングを活用した本プラットフォームにより、企業は実環境への展開前に業務上の意思決定をシミュレーション、検証、最適化することができるようになります。NVIDIAの Omniverse[SS1] (オムニバース)ライブラリとOpenUSD(3Dデータを共通形式で扱えるオープンな標準技術)ベースのシミュレーション環境を活用することで、通信インフラや業務シナリオをデジタルツイン(現実世界の環境を仮想空間上に再現したモデル)としてモデリング・可視化し、安全性、効率性、計画立案の観点から評価することができます。また、NVIDIA NIMマイクロサービスを通じて展開されるAIモデルが、こうしたシミュレーション環境における分析と自動化、ならびに運用インサイトの創出を支援します。
オペレーショナル・インテリジェンス: 本プラットフォームは、NVIDIA Metropolisを活用してビジョンAIエージェント(映像解析AI)を構築し、大規模なオペレーショナルインテリジェンス*を提供します。これにより、工場、倉庫、小売店舗、通信エッジインフラをはじめとするさまざまな運用環境をリアルタイムで監視できるようになり、フィジカルAIによる産業の自律化を推進します。具体的には、安全違反の検知、品質問題の早期特定、実行可能なアラート生成などを実現します。
*Operational Intelligence: 現場や業務の状況をリアルタイムに分析・可視化し、迅速な意思決定を支援する仕組み。
ペルソナベースのエンタープライズAI: 本プラットフォームは、NVIDIA NIMマイクロサービスを活用し、顧客対応、IT運用、エンジニアリング、意思決定支援といった企業機能を支援するペルソナベースのエンタープライズAI(職種・役割に応じて最適化されたAI)を実現します。これらのAIアシスタントは、従業員が社内の知識や情報へ迅速にアクセスできるようにするとともに、問題解決を迅速化し、業務ワークフロー全体の生産性向上に寄与します。
TCSは、企業が事業運営全体にわたりAIを導入できるよう支援するため、NVIDIAとのパートナーシップを継続的に拡大しています。TCS Rapid Outcome AIは「NVIDIA GTC 2026」(AIカンファレンス&エキスポ:2026年3月16日~19日)で紹介され、TCSは同イベントで「AI at Scale(大規模なAI活用)」のビジョンを示すとともに、各業界の企業がAIアプリケーションを本番環境で実装する方法を紹介します。
TCSは、さまざまな業界に特化したAI主導のソリューションを提供するとともに、NVIDIAの技術を活用したイノベーションを推進するためのセンター オブ エクセレンス(Centers of Excellence:CoE)を運営しています。さらに、プラットフォーム、大規模言語モデル(LLM)、高度なAI開発フレームワークに関するトレーニングを通じて、従業員のAIスキル強化にも取り組んでいます。
以上
タタコンサルタンシーサービシズは、世界のさまざまな業界を牽引する大手企業から選ばれるテクノロジーパートナーです。1968年の創業以来、イノベーション、卓越したエンジニアリング、そしてカスタマーサービスにおいて最高水準を追求してきました。「世界最大のAI主導型テクノロジーサービス企業」への成長を掲げ、インフラからインテリジェンスに至るAIスタック全体にわたり、お客さまの変革を支援しています。
TCSはタタ・グループの伝統に根ざし、お客さま、投資家、従業員、そして広く社会に対して、長期的な価値を創造することに注力しています。55カ国に広がるハイスキル人材と、世界202か所のサービスデリバリーセンターを擁し、世界各地でトップ・エンプロイヤーに認定されています。TCSは、新技術を迅速に適用し、大規模に展開する能力を活かしながら、お客さまとの長期的なパートナーシップを構築し、「常に進化し続ける企業」への成長と変革を支援しています。こうした関係の多くは数十年にわたり、1970年代のメインフレームから現在のAIに至るまで、あらゆる技術革新の波を共に乗り越えてきました。
TCSは、人々の健康の促進や持続可能な社会の実現、コミュニティのエンパワーメントを目的に、TCSニューヨークシティマラソン、TCSロンドンマラソン、TCSシドニーマラソンを含む、世界有数のマラソンおよび耐久レース14大会を支援しています。2025年3月31日を期末とする会計年度において、TCSの連結売上高は300億米ドルに達しました。
TCSの詳細については、www.tcs.comをご覧ください。