イベント開催レポート
生成AI&ロボティクス体験
5つのデモでデジタルの進化に触れる
AIや生成AIが企業のさまざまな業務に取り入れられる一方、「活用方法がわからない」「投資に見合うメリットが得られるか不明」などの理由で、導入に踏み切れていないケースも散見されます。
日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ(日本TCS)は、お客さまとの共創の場となるTCS AI Studio(以下、AI Studio)、IoTやAIを用いた最新のデジタルエンジニアリングの体験型ショールームTCS Digital Continuity Experience Center(以下、DCEC)を東京・麻布台の本社オフィス内に設けています。
今回は、デジタル、データの活用(DX)、サスティナビリティの推進(SX)、企業の枠を超えたイノベーションによる社会課題解決を通じて社会の発展に寄与する三菱グループ各社の人材育成を行っている「三菱CC研究会」の方々をお迎えして、2025年2月に実施した見学ツアーの内容をご紹介します。
三菱重工業株式会社
デジタルイノベーション本部 副本部長
(三菱CC研究会 副委員長)
峠 和彦 氏
ツアーご参加者の感想
生成AIは当社においてもホットなテーマです。若手社員が発想力を高め、新たな気付きを得る上でも、さまざまなユースケースに触れられるAI Studioには大きな価値を感じました。
特にシステム開発部門にとっては、要件定義やテストケースの作成を生成AIが支援する「CACTUS」はユニークだと思いました。
今後、生成AIを業務に取り込むには、リスクを適切に認識し、高いセキュリティを維持することが重要です。また、機密情報の保護のためにクローズド環境での利用を検討する必要があります。
グローバルにビジネスを展開し、60万人のリソースを持つTCSには、製造業におけるさまざまなユースケースや技術の提案を期待しています。
TCSは、世界中の企業との変革を通して積み重ねてきた経験を基に企業のAI導入を支援します。具体的には、お客さまの課題に応じて「アドバイザリーサービス」「アクセラレーター」「オファリング」の3つの機能を提供しています。
「アドバイザリーサービス」では、TCSのグローバルで培った知見と日本のビジネス環境に対する理解を融合し、AIファーストで一貫したアーキテクチャに基づく柔軟、スケーラブルで費用対効果の高いフレームワークを提供します。
「アクセラレーター」は、最先端のAI技術を日本市場特有のニーズに合わせてカスタマイズして提供し、企業のAI導入を加速させるために開発したツールです。
「オファリング」は、AIをビジネスプロセスに組み込むためのものです。オペレーションの効率化、ITモダナイゼーション、人事変革、ロボット活用、設備運用などの領域においてAIを活用し、業務の最適化や効率化を実現します。
AI Studioは、ワンストップでお客さまのAIジャーニーを構想、定義、実現する共創ハブとして2024年7月に本社オフィスに新設しました。AIを採用・実装する際の障壁を取り除き、収益性と生産性の向上およびコスト抑制に対するAIの価値を最大限享受できるように、業種を超えたユースケース、技術デモ、導入事例やデモアプリケーションを紹介しています。デザイン思考を取り入れたワークショップ、技術的な可能性の模索、ビジネスコンサルティングなどを通じて、お客さま企業のAI導入をご支援します。
DCECは、スマートファクトリーを体験できるショールームです。IoTやAIを活用したスマートファクトリーをバーチャルで再現しており、設計から製造計画、実行まで、情報の流れに沿ってデジタル化のステップを確認できます。
TCSは、今回デモを行ったロボティクスの分野で、「擬人化・超人化」の実現を目指しています。製造業などにおける品質の安定化や従業員の安全確保のためには、定型・非定型作業の柔軟な自動化が有効であると考え、「脳」「視覚」「聴覚」「触覚」を人工的に再現したロボットの開発に取り組んでいます。
※ 掲載内容は2025年3月時点のものです。
※ 記載されている会社名・サービス名・製品名などは、各社の商標または登録商標です。
TCS AI Studioのご紹介
慶應義塾大学×TCS-リアルハプティクス対談